IWCの三人の偉人達 | ウォッチ ホリック watch holic  

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好きな言葉は「ひげゼンマイ」(笑)。横浜と渋谷にある時計ショップ「COMMON TIME」と               横浜元町が本店のジュエリーショップ「CHARMY」の社長のブログです。



皆さん、こんにちは。




さて、今回はちょっとIWCの偉人達について

お話したいと思います。





IWCの偉人と聞いて、私がまず最初に

思い浮かぶのは、クルト・クラウス氏なのですが、

皆さんはいかがですか?



突然、こんな事を聞かれても、よっぽどの

マニアでもないかぎり、答えられる方って、

いないでしょうね。(笑)



しかも、「クルト・クラウスって誰よ?」

って言うのが、一般的には正解です。(笑)





クルト・クラウスさんは、「IWCの頭脳」と

呼ばれていて、IWCの顔とも言われている

ダヴィンチの永久カレンダーを考え出した

方なのですよ。


実は、何年か前にCOMMON TIME元町の

イベントにいらして頂いて、この永久カレンダー

の仕組みについて、語ってくださっても

いるのです。


今更ながら、良く来てくださったな~と、

感激します。




このイベントは、言うまでもなくIWCファンには

たまらないものになりました。

(当社ホームページのイベントコーナーに

そのときの写真が載っています。)


実は、このクラウスさんが考えたIWCの

永久カレンダーには、他社の永久カレンダーに比べて、

圧倒的に凄い所が、あるのをご存知ですか???



何と!!!!

カレンダーに西暦の4桁表示を

してしまった初めての時計なのですね。


ということは、カレンダーの表示が一度たりとも、

同じにならないという画期的な時計が、

出来上がってしまったわけなのです。



すっごいですね~!!!!!!!!




そして、更に、この時計のもう1つの魅力は、

100年に一度しか動かないパーツが、

時計の中に存在するということです。



どうですか??????


想像するだけで、興奮しませんんか????



次にそのパーツが動くのは、西暦2100年ですので、

果たしてその瞬間を見る事が出来るかどうか・・・・

って絶対無理ですね。(笑)

(西暦の100の位以上を動かす仕組みの

パーツが、それに当たります。)





さて、話をIWCの残り二人の偉人の方へ

移して行きたいと思いますが、残りの

名前が直ぐに浮かぶ方は、

もうI立派なWC博士の認定です!(笑)



一人は、アルベール・ペラトン氏でもう一人が

最も重要なフロレンタイン・A・ジョーンズ氏です。




アルベール・ペラトン氏は、ご想像の通り

IWCの自動巻きの両方向巻上げ(ぺラトン式)

を開発した人です。



クラウスさんは、実は、ペラトン氏の下で働いていた

事もあったそうですよ。


ハートカムを使った、両方向巻上げの仕組みは、

自動巻きの巻上げ効率を圧倒的に高めました。


代表作には、ビッグパイロットやポルトギーゼの

7デイズ↓↓↓等が有ります。

人気の7日間リザーブ(7デイズ)です。

ロングリザーブの便利さは、使ってみる

と痛感しますよ。


シースルーバックからは、ペラトン式自動巻き

のムーブメントも見る事が出来ます。


ペラトンの仕組みが知りたい方は、ショップ

スタッフにお尋ねくださいね。

多分、模型↑を使って説明が出来ると思います。





そして最後に一番偉大なのが、IWCの創業者である

ジョーンズ氏な事は、言うまでもありませんね。



今でも、IWCの最初のムーブメントである

キャリバー・ジョーンズを捜し求めるコレクターが

沢山いるほどですので、多くを語る必要も

ないかもしれません。



そして、驚く事にこのキャリバー・ジョーンズは、

コレクターから現在でもIWCに修理に持ち

込まれているのですよ。


凄いですね。



オールド・ムーブメントのパーツを、

湿度と温度を管理した倉庫で保管をしている

IWCならではです。



かくいう私も、キャリバー・ジョーンズを手に

入れたかったものの一人です。(笑)



しかし、このキャリバー・ジョーンズ

(最近は、ジョーンズ・キャリバーと

呼ぶみたいですが・・・・)を

最高の状態で手に入れる事が可能に

なっている事を、皆さんはご存知でしょうか?



実は、昨年のジュネーブサロンで、限定で

発売されたF・Aジョーンズというモデルが

あります。↓↓↓(既に完売)

3000本限定で、111万3000円です。



すっごくシンプルなポルトギーゼで

好感が持てますね。



エナメルの文字盤というのも実に渋いです。


そして!!!!!


見てください!!!!!!


このモデルには、ジョーンズ・キャリバーが

搭載されているでは、ないですか~!!!!

(もちろん、復刻ムーブメントです)


この「ザ・クラッシック」と呼ぶにふさわしい

ムーブメント・・・・・



いい!!!!


実にいい!!!!!!!(笑)



ロービート(18,000振動=5ビート)に

大型のテンプにチラネジという、

お約束な感じが、たまりませんね~!!!

(ハイビートの磨耗の問題を考慮して、ロービート

が主流な時代には、時計の進み方を出来るだけ

一定にするために、大型のテンプを使って

いました。)



そして極め付けが、コレでもか!ってくらい

の長い緩急針です。

(微調整がしやすくなっています。)



当時のムーブメントを忠実に再現している

事もあって、かなりイケている美しい

ムーブメントではないでしょうか。



最近、こういうムーブメントを見ると、

妙に嬉しくなるのは、

私だけでしょうか??????