なぜ円安・インフレは止まらないのか? | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

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公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

昨年来の円安は
158円近辺に張り付いたまま
ずっと円高になる傾向は
一向にありません。

そしてあれだけ介入を騒いだ
財務省ですら、
介入した160円近くの現在水準で
だんまりをしています。。

なぜでしょうか??


それは実は日本政府としては
「円安・インフレを望んでいる」
からにすぎません!

なぜなら
インフレになれば税収が増えるから。

消費税がわかりやすいですが、
インフレになれば物価が上がるので
100円だったコンビニおにぎりが
150円に値上がりしたので、
50円×10%分の消費税が増える。

同時に企業も値上げにより
利益が増えるので
法人税が増える。

このようにインフレのミソは
「現金を溜め込む者から
合法的に税収という形で
国に富を移転する」
これが狙いなのです!

人から企業から
インフレを起こすことで
税金をより多く取る。

それにより
国は借金を返済する原資を
より多く確保できる。

まさに富を
銀行に預金で溜め込んでいる
高齢者や大企業から
国に合法的に移転させる方法


それがインフレなのです。




しかし!
長らく日本はデフレに
苦しんできました。。

それを解決するために
円安を起こした。なぜ??

日本は原油の99%を輸入し、
食料自給率も40%未満。
円安を起こせば一気に
これらが値上がりし、
強制的にインフレになります。

植田日銀総裁が
4/26の記者会見で
「円安が今の所、物価上昇には
大きな影響を与えていない」
そう発言し、円安が加速したと
批判を浴びました。

この発言により円安が加速し
為替介入に踏み切るほど
状況が逼迫したと。

やれ、宇宙人だとか
失言ばかりする学者先生とか、
バカにするマスコミもいるけど

総裁もわかってますって!
「わざと」言ったの
わからないんですか?と思う。

インフレ・円安を
継続させるために・・ね。

インフレ・円安の進行はひとえに
国の借金の実質的目減りが
おきますので。

何もしなくても
借金が減っていきます。
そんな美味しい話はない!

だから
政府はインフレ・円安が大歓迎。




しかし怖いのが
国債の金利上昇です。

今年に入り国債金利は
0.6%から0.9%に上昇。

すなわちそれは
国債の価格は下落しています。

先週のブログでお伝えしたように
アメリカ国債の金利上昇で
農林中金はリーマン時の3倍もの
大損失を出しました。

その他の多くの銀行も
同じように損が出そうです。

そしてそれは
米国債のみならず、
日本国債がこれ以上金利が上がると
同じく「含み損」が出ます


国債を保有している金融機関は
いずれ莫大な額の含み損を
公表しないといけない時期が
どんどん近づいて来ています。

銀行や保険会社は
どれだけ日本国債を持つのか?

保険会社なんて
預かった保険料の4割を
日本国債で運用しているのに、、

損失が一定額以上になれば
どこかの段階で農林中金のように
巨額の赤字を出す必要があります。

※ちなみに農林中金の運用資産は
債券が半分。第一生命も同じく
日本国債(=債券)が半分。怖い。。






そうなれば
日本中の金融機関が同時に赤字を
公表する羽目になり、
第二の金融危機が起こり、
金融システムを揺るがすほど
大問題になるでしょう!

このようば爆弾を抱えている中
我々は円安を走っている。

地銀は倒産する可能性があり
できるだけ避けて、
お金はできるだけ外貨に変えること。

シリコンバレーバンクのように
一瞬で潰れることもあります。



今に安住している人は
淘汰されてしまいます。

なぜなら世界は常に
成長していますので!

「変化を好む人間でありたい」
そうでなければ、
取り残されてしまいます。