昨年来の円安は
158円近辺に張り付いたまま
ずっと円高になる傾向は
一向にありません。
そしてあれだけ介入を騒いだ
財務省ですら、
介入した160円近くの現在水準で
だんまりをしています。。
なぜでしょうか??
それは実は日本政府としては
「円安・インフレを望んでいる」
からにすぎません!
なぜなら
インフレになれば税収が増えるから。
消費税がわかりやすいですが、
インフレになれば物価が上がるので
100円だったコンビニおにぎりが
150円に値上がりしたので、
50円×10%分の消費税が増える。
同時に企業も値上げにより
利益が増えるので
法人税が増える。
このようにインフレのミソは
「現金を溜め込む者から
合法的に税収という形で
国に富を移転する」
これが狙いなのです!
人から企業から
インフレを起こすことで
税金をより多く取る。
それにより
国は借金を返済する原資を
より多く確保できる。
まさに富を
銀行に預金で溜め込んでいる
高齢者や大企業から
国に合法的に移転させる方法。
それがインフレなのです。
しかし!
長らく日本はデフレに
苦しんできました。。
それを解決するために
円安を起こした。なぜ??
日本は原油の99%を輸入し、
食料自給率も40%未満。
円安を起こせば一気に
これらが値上がりし、
強制的にインフレになります。
植田日銀総裁が
4/26の記者会見で
「円安が今の所、物価上昇には
大きな影響を与えていない」
そう発言し、円安が加速したと
批判を浴びました。
この発言により円安が加速し
為替介入に踏み切るほど
状況が逼迫したと。
やれ、宇宙人だとか
失言ばかりする学者先生とか、
バカにするマスコミもいるけど
総裁もわかってますって!
「わざと」言ったの
わからないんですか?と思う。
インフレ・円安を
継続させるために・・ね。
インフレ・円安の進行はひとえに
国の借金の実質的目減りが
おきますので。
何もしなくても
借金が減っていきます。
そんな美味しい話はない!
だから
政府はインフレ・円安が大歓迎。
しかし怖いのが
国債の金利上昇です。
今年に入り国債金利は
0.6%から0.9%に上昇。
すなわちそれは
国債の価格は下落しています。
先週のブログでお伝えしたように
アメリカ国債の金利上昇で
農林中金はリーマン時の3倍もの
大損失を出しました。
その他の多くの銀行も
同じように損が出そうです。
そしてそれは
米国債のみならず、
日本国債がこれ以上金利が上がると
同じく「含み損」が出ます。
国債を保有している金融機関は
いずれ莫大な額の含み損を
公表しないといけない時期が
どんどん近づいて来ています。
銀行や保険会社は
どれだけ日本国債を持つのか?
保険会社なんて
預かった保険料の4割を
日本国債で運用しているのに、、
損失が一定額以上になれば
どこかの段階で農林中金のように
巨額の赤字を出す必要があります。
※ちなみに農林中金の運用資産は
債券が半分。第一生命も同じく
日本国債(=債券)が半分。怖い。。
そうなれば
日本中の金融機関が同時に赤字を
公表する羽目になり、
第二の金融危機が起こり、
金融システムを揺るがすほど
大問題になるでしょう!
このようば爆弾を抱えている中
我々は円安を走っている。
地銀は倒産する可能性があり
できるだけ避けて、
お金はできるだけ外貨に変えること。
シリコンバレーバンクのように
一瞬で潰れることもあります。
今に安住している人は
淘汰されてしまいます。
なぜなら世界は常に
成長していますので!
「変化を好む人間でありたい」
そうでなければ、
取り残されてしまいます。