なぜみんな「金融危機」「リセッション」を唱えるのか? | 『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

『異端公務員☆倶楽部』の逆襲 〜本当に役に立つ役人は「異端児」呼ばわりされる!〜

公務員でありながらタックスヘイブン香港に投資する、世志(よっしー)が、単にお金を稼ぎたいとか、欲のためではなく、「愛する家族の幸せのために」投資する仲間と共に、海外投資を学び、2018年にハワイ発の豪華客船クルーズに乗船することを目指す

世界の株式市場を見ると
上値が重く、なかなかすっきりとは
上がっていきません。

4/27発表の米GDP速報も
プラス1.1%で、3期連続のプラス。

しかも
GDPの7割を占める個人消費は
プラス3.7%と伸びたものの、
視界は開けません。。

それどころか、今は
金融危機を検索すると、
「約 34,800 件(0.27秒)」も
瞬時にニュースが現れ、
関連ワードで「金融危機2023」と
出るほど金融危機・株価急落の
不安が渦巻いています。



まあ確かにSVB破綻をきっかけに
不安が広まったのも確かですが、

以前のブログでお伝えしたように
アメリカの銀行は毎年何行も
潰れるのが普通なので、、
気にする必要はありません。

でもなぜかみんな
「金融危機があってほしい」のでは
そう思ってしまうほど、
金融危機を期待している
節があります。

それはなぜなのでしょうか?

それは人間心理によるもの
大きいです。

なぜなら
人間は同じ金額でも
損失の苦痛は利益の喜びより
2倍苦痛を感じます


同じ10万円でも
10万円失う方が悲しい。

例えそれが
貰った10万円であっても
その10万円を投資で失うと
悔しがります。。

最終的に見れば
10万円は貰ったものだから
自分は損していないのに、、。

でも損をしたら
悔しく悲しいのです!

このような『損失回避性』
人間心理学の研究で
わかっています。




それと同じことが
今の相場を見ると言えます。

みんな怖いのです。
先行きが見えない今が。
不安なのです。

だから
「損をしたくない」心理が働き
少しでも景気が悪いと感じると
「最悪を意識」し、すぐに
「金融不安を連想」してしまう。

そして
銀行破綻=リーマンと結びつける
情報が出てくると、
「強調した情報のみを見てしまい、
その情報のみで情報判断」する
『フレーミング効果』が働き
過度に損失リスクを
見積もってしまいます。

そしてさらに言えば
多くの人がこの傾向にあるので
市場参加者の同調意識が働き
さらにこの傾向を強めます。。


その結果、投機筋による
「S&P500先物」の売越幅は
4/18時点で34万4257枚と、
2011年以来の規模
になっています。

サブプライム問題のあった2007年は
41万枚だったことを考えると
その水準に迫る規模となっています。

こういう情報にのみ
目がいってしまう時点で、
同調圧力・フレーミング効果・損失回避
この3点セットが働いていると
言えるでしょう!

みんな
悪い情報に強く惹かます。
損をしたくないから。



投資はこういった人間心理と
大きく関わります。

というか、
心理が全てです!!

誰しも100万円も含み損があったら
毎日寝られず、逃げ出したいと
思ってしまうので。

よっぽどの神経がないと
その損失と戦えません。。

だからドルコストでやれば成功とか
S&P500をすればいいとか
そんな単純なものではない

自分との戦いなのです。
本来は。


どうしても人間は
都合のいい情報ばかりに目が行き
自分の都合の悪い情報は見ない。

そういった『認知的不協和』が
大いに働く生き物です。

「ネットに◯◯と書いてあった」
「ゴールドマンの◯◯が言っていた」と
有名人や権威ある人の情報を
『正しく感じ、鵜呑みにする』
権威づけ効果もよくある話です。

しかし逆に
自分の情報収集法が間違っているとは
誰も感じませんし、
そういった意識すらなく、
疑問にも思う節もありません。

本当に痛いことですが、、。

常に学び続ける
姿勢がなければ
人間成長もないです。

成功者は常に、
この姿勢があると感じます。