<前回の記事>
おはようございます。ツアー等で旅行に行くと自由時間があまりとれないのですが、今回も個人旅行という名目の武侯祠ツアーですが、スケジュールがある程度決まっているので、朝ご飯前に早起きしての周辺散策は貴重な自由散策時間。
成都は曇の日が多くあまりスッキリ晴れないのですが、この日も朝もやの中、武侯祠博物館まで散策に出かけました。
歩いていると団長の森本さんに遭遇。近くの小学校の壁に三国志があるよ~と教えてくださり案内してくれました。
「成都市龙江路小学分校」と書かれた路地の壁にはズラっとレリーフが。入り口には城門の絵の上に三国志地図が。きちんと魏・呉・蜀描かれています。背後のマンションの壁には赤壁大戦のイラストが。赤いマントは周瑜かな。
“快乐学习在龙分”(龍江路小学分校で楽しく勉強しよう)
“ 博览群书赛诸葛”(諸葛孔明みたいにたくさん本を読もう)
ぐらいの意味でしょうか。
路地の入口には石碑、書いてある内容は。。。
【此巷因蜀漢三國時期諸葛孔明寓居于此 輔國育才而得名龍江路分校擇居于此、預禾看龍分学子将在諸葛孔明智慧誠信精神的倡導下自強不良、厚徳博才桃李芬芬】
この路地は蜀漢三国時代に諸葛孔明がここに住んでいて、国家の人材育成のために龍江路分校の場所をここに選んだ。
諸葛孔明の知恵と誠実さの精神指導の下で、龍江路分校の生徒たちは自らを向上させ、徳を高め、優れた才能を発揮することができる。
≪桃園結義≫ツタで関羽が隠れてしまってるのが残念ですが、定番の名場面。
≪董卓進?≫最後の文字が。。。確認不足。
≪鳳儀亭≫呂布と貂蝉をのぞき見る後ろの董卓がかわいい場面ですね。
≪白門楼≫ついに捕らえられた呂布の悲しき姿が。。。
≪長坂坡≫いつも凛々しき趙雲子龍の名場面。
≪単刀会≫いつも自信満々の関羽。私は関羽を招いた魯粛の男気が好きです。
≪三顧茅盧≫初回訪問時でしょうか。
≪群英会≫前は黄蓋と周瑜でしょうか。後ろに蒋幹ですね。
≪兄弟争王≫七歩詩の場面の曹丕と曹植。魏の話もあるのがいいですね。
≪曹衝稱象≫そして子供向け故事にはマストな曹冲の像の重さを測る話。
≪孔子講経≫
≪孔融譲梨≫孔子の20代子孫の孔融の故事まで。孔融が兄弟で梨を分けるのに一番小さいのを選んで父に褒められる話ですね。
≪鴻鵠之志≫「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」秦末に反乱を起した陳勝のかっこいい言葉ですね。大きな目標、大志、または小人物に大人物の志は理解できないということ。
≪負荊請罪≫趙国の賢臣である蘭相如と廉頗が刎頸の交を契るきっかけとなった故事。廉頗が肉袒負荊して蘭相如に非礼をわびたことから、 自ら罪人を鞭打つ荊のつえを負って罪を請う、えてして過ちを認めて深くわびること。
看板には孔明のイラスト。
≪大禹洽水≫13年かけて黄河の治水事業に精魂を費やした後の夏王朝の祖・禹を讃えた言葉。中国では禹は治水王として伝説となり中国各地に禹王廟が作られ崇められています。
≪毛遂自荐≫自薦する;自ら進んで任務や仕事を引き受ける、自分から名乗り出て一役買って出る。戦国時代、趙の平原君の食客・毛遂が自ら進んで楚に赴き,国家の危機を救ったという故事から。
≪闻鸡起舞≫志のある者が時至って発奮努力すること。晋の祖逖(そてき)と劉琨(りゅうこん)が夜中に鶏鳴を聞いて起き出し,剣舞をしたという故事から。
そして「三國蜀漢城」と書かれた柱を通り過ぎた所にあった「瑞信酒店」というホテルの中に何やら関羽っぽいシルエットが、、、。行ってみるとロビーに関羽像がありました。成都でも関羽様は崇められてるんですね。
関羽と張飛がドーンと立ってる火鍋店も。あとで開店しているところを見たら中の入口正面には孔明の人形もありました。
そしてやってきた成都武侯祠博物館。5年ぶりです。まだ開館前なので中には入れませんので周辺散策。いつも人込みでごった返している黒壁や「三國聖地」の石も綺麗に写真を撮ることができました。施設は孔明の諡を冠した武侯祠ですが、蜀はやはり劉備が治めた国。入り口には劉備を讃え劉備の諡を冠した「漢昭烈廟」とあります。
武侯祠に隣接する商業街、「錦里古街」も朝から入れる様子。もともと秦や漢の時代にあった錦里という商業街を、後に武侯祠の横に再整備したそうです。明や清の時代を再現した建物が並びます。賑やかな錦里もいいですが、朝の閑散とした錦里も閉まってる木戸の様子など趣があっていいですね。
錦里の星巴克咖啡(スターバックスカフェ)。
灯籠や提灯、風情があります。何故か「袁術」と書かれた提灯がポツンと。。。
「諸葛盧」、何の店かな?「結義楼」は変面や中華パフォーマンスが見れる劇場。以前行ったことがあります。
時間も無くなってきたのでホテルに戻ります。帰り龍江路小学校の前を通ると通学時間帯で、ちょうど深圳での襲撃事件があったからか、ほとんどの生徒たちが親がバイクや手をつないで小学校まで付き添っていました。
そしてホテルの朝のビュッフェも楽しみの一つですね。茹で落花生、豆好きなのでバクバク食べてしまいました。汁麺も美味しかったです。