事故を防ぐのは、心の安全から。
心の安全設計室
心の安全コンサルタント
安田伸也です。

「どうして私は、こんなにネガティブなんだろう…」
そう思って落ち込んで、さらにネガティブな自分を否定してしまう。
そんなことをしていませんか?
実は、ネガティブ思考はダメなことじゃないんですよ。
そして、ネガティブになってしまうあなたがダメなわけでもない。
むしろ、人間として「ふつう」なんですよね。
人って、もともとネガティブな生き物なんです。
なぜなら、それが“命を守るため”に必要だったから。
この記事の目次
なぜ人はネガティブ思考になってしまうのか?
想像してみてください。
原始時代、人は危険がいっぱいの世界で生き延びる必要がありました。
知らない場所には猛獣がいるかもしれない。
毒のある木の実があるかもしれない。
足を踏み外せば、命を落とす崖があるかもしれない。
そんな中で、
「まぁ大丈夫っしょ」
ってノリで突き進むタイプは、生き残るのが難しかった。
それよりも、
「これは危険かもしれない」
「何か起こるかもしれない」
と慎重に考えられる人の方が、危険を避けやすかったんですよね。
つまり、私たちに備わっている“ネガティブ思考”は、自分の身を守るために働く、ごく自然な反応でもあるんです。
だから、
「またネガティブに考えてしまった…」
「どうして私はいつも悪い方向に考えるんだろう…」
と、自分を責めすぎなくても大丈夫なんですよ。
ネガティブ思考=悪いことではない
でも…
じゃあネガティブって悪いことじゃないのか?って言うと、実はそうでもあるし、そうでもない。
ネガティブ思考そのものは、危険を察知したり、失敗を避けたりするために必要です。
でも、現代の私たちは毎日猛獣に襲われるわけじゃないし、毒の実を食べる危険にさらされているわけでもない。
それよりも日常生活では、小さな幸せに気づけることの方が、心を穏やかにするためには大切だったりするんですよね。
ところが、テレビをつければ、
不倫だの、汚職だの、事件だの、災害だの…。
気持ちが暗くなるような情報が次々と入ってきます。
気づけば、自分の気持ちまでどんより…。
そんな経験、ないですか?
毎日のようにネガティブな情報に触れていると、どうしても悪いことや不安なことに意識が向きやすくなります。
だからこそ、自分から意識して「良いこと」に目を向ける習慣をつくることが大切なんです。
ネガティブ思考を変えるなら「小さな幸せ」に気づく習慣をつくろう
じゃあ、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
「良いこと」に目を向ける練習をすればいい。
いきなり、
「ポジティブになろう!」
「前向きに考えよう!」
なんて無理をする必要はありません。
ネガティブな気持ちを無理やり消すのではなく、その横にある「ちょっと良かったこと」にも気づいてあげればいいんです。
わたしがうつ専門のコーチングで実践している方法のひとつが、
「最近あった良いことを話す」
という習慣です。
セッションの最初に、ほんのささいなことでいいから「良かったこと」を言葉にしてもらう。
これを繰り返していくと、少しずつ「良かったこと」に意識を向けられるようになっていくんですよね。
寝る前に「今日あった良いことを3つ」書いてみる
もうひとつ、簡単にできる方法があります。
夜寝る前に、
「今日あった良いことを3つ書き出す」
というもの。
ノートでも、スマホのメモでも構いません。
今日あった良いことを思い出して、3つだけ書いてみる。
それだけでも、
「あ、今日はこんなこともあったな」
と、自分が見落としていたものに気づけるようになります。
でも、ここで、
「え、そんな良いことなんてないよ」
って思ったあなたへ。
まず、こう聞きたい。
「良いこと」のハードル、高くしすぎてませんか?
「良いこと」は、本当に小さなことでいい
たとえば…
- ・道端に咲いてた花がきれいだった
- ・知らない車が道を譲ってくれた
- ・レジの人が笑顔で「ありがとう」と言ってくれた
これ、全部“良いこと”だと思いませんか?
ほかにも、
「ご飯がおいしかった」
「今日は天気が良かった」
「好きな音楽を聴けた」
「ちゃんと起きられた」
そんなことでいいんです。
良いことって、じつは目の前にたくさん転がってる。
ただ、それに気づけるかどうかだけなんですよね。
ネガティブな自分を無理に変えなくてもいい
「ネガティブ思考をやめたい」
そう思っている人ほど、
「ポジティブにならなきゃ」
「こんな自分じゃダメだ」
って、自分を追い込んでしまうことがあります。
でも、無理にネガティブな自分を消さなくてもいいんです。
ネガティブな自分がいてもいい。
そのうえで、小さな幸せにも気づけるようになっていけばいい。
あなたの今日の「良いこと」、ひとつだけ思い出してみませんか?
もしかしたら、
「今日は何も良いことがなかった」
と思っているだけで、まだ気づいていないだけかもしれない。
でも、気づく力はちゃんとあなたの中にある。
今日から始めてみませんか?
「小さな幸せを探す習慣」。
続けていくうちに、
「ネガティブな自分でも良い」
「人と比べて落ち込んでいる自分も可愛い」
「こんな自分でも、人の役に立てている」
そんなふうに、自分のことを少しずつ受け入れられる時がやってきますよ。
まとめ|ネガティブな自分を責めなくてもいい
ネガティブなことを考えてしまったときに、「また考えてしまった」と自分まで否定すると、さらに苦しくなってしまいます。
無理にポジティブになることよりも、ネガティブな気持ちがあることを認めながら、そのすぐそばにある小さな「良いこと」に目を向けてみる。
道端の花、ご飯のおいしさ、誰かの笑顔など、特別ではない日常の中にも小さな幸せはあります。
まずは今日ひとつだけ、「良かったこと」を見つけるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、ネガティブになった自分を責めるのではなく、今ある小さな幸せにも目を向けてみる切っ掛けになれば嬉しく思います。
筆者プロフィール|安田伸也
心の安全設計室代表・心の安全コンサルタント。元海上保安官・潜水士。
海上保安庁に約35年間勤務し、潜水士、巡視船航海士、巡視艇船長などを経験。海難救助、転覆船や沈没船の捜索、領海警備、密漁船や密輸船への対応など、3,000件以上の事件・事故に関わってきました。
一方で、在職中には職場の人間関係やコミュニケーションに悩み、約20年間、うつやパニック障害などのメンタル不調を繰り返しました。退職後に心理学やコーチングを学び、自分自身の心を整える方法を身につけました。
現在は心の安全コンサルタントとして、建設業、建築業、製造業などの安全大会や企業研修で、ヒューマンエラーと事故防止、心理的安全性、職場のコミュニケーション、メンタルヘルス、傾聴などをお伝えしています。
「自死ゼロ・事故ゼロの世界を創り、笑顔で働く人を増やす」ことを使命に活動しています。
