為末大という元陸上選手を覚えてますか?
400メートルハードルで、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場し、世界陸上では銅メダルも受賞した選手です。
今は、アスリートを応援する事業をいろいろされているようですね。
その方の著書「諦める力」をKindleで読んだのですが、わたしが普段「積極的に諦める」と言っていることと同じ事が書かれていました。
彼は、元々陸上の花形競技「100メートル走」で活躍したかったそうです。
しかし、高校のインターハイで「100メートル」「200メートル」「400メートル」の3種目にエントリーしていたそうですが、顧問の先生が為末さんに黙って100メートルのエントリーを取り消したとか。
当然、怒って先生に詰め寄ったそうですが、あとあと考えたら先生が為末さんの身体のことを思って取り消していたことに気がついたそうです。
為末さんは、それまで100メートルの試合で肉離れを繰り返していたんですよね。
先生は、かなり早い段階で100メートルには向かないことを見抜き、怪我をさせまいとエントリーを取り消し、その結果為末さんは400メートルで当時の日本ジュニア新記録で優勝したのでした。
それ以後、彼は100メートル走に出場することは無かったそうです。
夢だった100メートル走を諦めるのには、大きな心の葛藤があったようですが、400メートルハードルに転向してから、そちらの方が自分の身体に合っていること、またライバルが少ない400メートルハードルの方が、自分でも世界を相手にできる余地があることに気が付いたそうです。
その本の中で「手段を諦めることと目的を諦めることの違う」と言っています。
彼の目的は「世界に勝つこと」。
そのために100メートルよりも400メートルハードルの方が勝てると判断し、100メートル走を諦めた。
人間、いろんな夢があります。
そしてそれを諦めたり、辞めたりするのは「負けた」とか「逃げる」とか考えがちです。
だけど、目的をしっかり持って、それを叶えるためなら「手段」は変えても良いんじゃ無いかと彼は本の中で言っています。
何かをやるときは、その目的をしっかり持ち、手段には拘らない。
そんな心の柔軟性も必要だと感じました。
目的意識をしっかり持ち「できないこと」は積極的に諦めて「今できること」に集中する。
そうすると、心が安定し新たな視点が手に入るんじゃないでしょうか?。
そして何より、諦める事は「自己受容」。
今の自分を認めることにもなるのです。
そして、諦めは自分を認め今に意識を戻すこと。
悪いことばかりじゃないと思います。
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