「人が出会い 別れ 再び出会う……
これらはすべて 神の おぼしめし なのです。」

「あなたがたの人生にも きっと
神は 幾多の出会いと別れを 用意されていることでしょう。」


ウッドパルナのシスター(教会の女性)が主人公に伝える言葉です。

人生には、出会いと別れが常に入り混じっています。

その出会い、別れが及ぼす影響は人によって変わってきますが、
逃れられない宿命でもあります。

大切な人との別れ。
新たな家族との出会い。

ただ、どの別れにも必ず意味があります。
理由がない出会いなど存在しません。

そのひとつ、ひとつの出会い、別れを大切にし、
意味のある人生を生きてほしい。

たとえ辛い別れがあったとしても、それは次の一歩へのスタートラインです。
別れがあるということは、次は必ず新しい出会いがあります。

1日の出会いを大切に、その一瞬ごとを楽しんでください。
主人公が石盤を通じて最初に訪れる街、
ウッドパルナで語り継がれていたパルナの伝説

「村人みんなでチカラをあわせ
村を襲ったその魔物を倒すことに決めた。」

「他の村人もすぐに行くという約束をし、
最初にひとりの勇気ある青年が魔物のもとへと向かった。」

「しかし死をおそれ、勇気がわかず村の人間はだれも
青年を助けに行かなかった。」

「後から来るはずの助けが来ないことを知らないまま
魔物と戦いはじめ、その魔物とともに青年は命を落とした。」


もしあなたがウッドパルナの住民だったら、
どのような行動を取っていましたか?

青年のため、そして街のため、自らの命も顧みず、
魔物のもとへと立ち向かっていましたか?

それとも、ウッドパルナの住民のように
一歩を踏み出せず後悔をしてその後を過ごしていましたか?

本当はどちらの住民にもなってほしくありません。
青年のように勇気をもって、立ち向かって行ってくれることを願っています。

自ら先頭を切って突き進むことは、無謀に思うかもしれません。

しかし、ひとつの道筋を切り拓くことができます。
周りの人々に良い影響を及ぼすことができます。

自分の信念、正しいと思うことを、率先して行動に起こす。
とても勇気がいることですが、是非一歩を踏み出してみてください。
物語を進めていくにあたり、誰かを尋ね情報をもらったり、
キーとなる道具を手に入れることが必要になってきます。

もちろんゲーム上、特定の人物に話しかけないと一向にストーリーを進めることはできません。

ドラクエ7の序盤には、古文書の解読をお願いするために
がけっぷちの老人に依頼をすることになります。

他の住民から話を聞くと、あまりいい印象をもたれていないようで
地下にこっそりと暮らしている一風変わった老人なんですが、
彼こそが物語を進めていくための鍵となっていました。

現実の世界でも同じことが言えます。

何か壁に当たったり、自分ではわからないことがあった場合、
各分野のスペシャリストに尋ねることができれば、実は簡単に問題が解決することがよくあります。

大切なことは、「スペシャリスト」に尋ねる。
ということです。

両親や身近な友人にスペシャリストいる場合はいいのですが、当然専門分野は限られてきます。

病気になったときは、「医師という医療のスペシャリスト」がいる病院に行きます。
これは当たり前です。

では、あるゲームの登場人物について詳しく聞きたいと思ったとき。
もしくは、ある有名人と一度でいいから話をしてみたいと思ったとき。

誰に尋ねればいいのか、自分が何をしたらいいのかは、なんとなくわかりますよね?

でもたいていの方は、ここで無理だと思って冒険をストップさせてしまいます。


もしこれがゲーム上のストーリーであれば、
ヒントや重要な人物がどこかに隠れていると思い、必死になって探すはずです。


「できる人」というのはスペシャリストの探し方、アプローチの仕方、
そして鍵を引き出す聞き方が優れている方がとても多いです。

現実世界でも、キーとなる人物に聞くことができさえすれば、問題は簡単に解決します。
問題は、鍵となるスペシャリストが近くにいないということだけ。

今の世界はソーシャルメディアにより、全く知らない人や世界と繋がることが、今までよりも容易にでなりました。

できる。できない。ということを、自分の枠組みの範囲だけで考えるのではなく、
視野を広くしてスペシャリストを探し、ストーリーを進めてほしいものです。


聞く事を恐れず、そしてスペシャリストから盗む。
これが物語を進めていく最大の重要事項です。