家に帰っても

papaは居なかった。




その代わりに

遺体が横たわってて

納棺士さんとか葬儀屋さんとか

知らない大人がいっぱいいた。




mamaが

「こっちに来てpapaに顔を見せてあげて」

って言った。



あ「怖いからいや!!そんなのpapaじゃない!!あたしはpapaが居なくなったなんて認めないから!!」



M「大事なことだから早くしなさい!!」



あ「絶対イヤ!!」




おばあちゃまが横から

「あたしちゃん大好きなpapaだよ。そんなんじゃpapa悲しがるよ」


って言ってあたし遺体の横まで連れて行った。





紛れもなく

papaは死んだ。

これは冗談でも何でもない。


papaの遺体を見て初めて現実と向き合った。





それからは後悔と悲しみで

涙が止まらなくなったんだ。






だからお通夜とお葬式については

覚えてない。



全く。






ただ自分が殺したと言う思いと


この世で一番大好きだったのに


なぜ最期の最後であんなことをいってしまったのかという後悔。




あたしでなくなぜpapaなの???




あたしが死ぬべきだったのに。



という思いで一杯だったのを覚えてる。
死亡診断書がでるまでの間



おねいちゃんと2人

病院のまわりを

星をみながら歩いた。




すごく星がきれいだったんだ。




待合室に戻ると

papaの死体と

お医者さんとmamaが出てきたとこだった。




その頃には

親戚が集まってて

みんな泣いていた。




あたしとおねいちゃんは

その時不思議と涙が出なかったんだ




多分

papaの死をまだ受け入れてなかったんだと思う。




家に帰ったら

papaが笑って待ってる気がしたから
なんかの冗談だと思った。


と言うより冗談だと思いたかった。



だからmamaの声をシカトした



M「papa降ろすの手伝って」



悲鳴のような叫び声がまた聞こえた






しつこいから二階に行こうとすると




階段の踊場で

mamaが泣きながらpapaを

支えてたんだ



数時間前まで

あたしを叱ってたのに

信じられなかった。





だから嫌な冗談だと思ったんだ。





あ「変な冗談止めてよ!!早く下降りてきてご飯にしてよ!!」




M「papaを下に降ろしてあげたいの!!助けてよ! !お願い!!」




そこから先は


救急車のサイレンの音と

心臓が停止した「ピー」って音

心臓マッサージでpapaの肋が折れる音

mamaの「もうやめてください。これ以上主人を傷つけないで!!痛いことはもう止めてあげてください。」

って泣き叫ぶ声だけを

鮮明に覚えてるだけ。



ただおねいちゃんと

その音が聞こえないように

キッチンの片隅で

2人抱き合った。