これまでのおさらい…
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2022.12)右肩甲骨周りの凝りで整形外科に。
たまたま撮ったCTで肺に影が見つかり、
がん専門病院に紹介してもらう
2022.12)検査の結果、悪性の可能性が高く、
胸腔鏡による左下葉切除の手術を提案された。
腫瘍の大きさは3㎝未満で他の臓器への転移もなく
ステージⅠaとの説明を受ける。
2023.01)左下葉切除の手術を受け、手術は成功した。
が、リンパ節への転移が認められ、胸腔鏡で届く範囲の
がん細胞は取ってくれたという。
2023.02)心臓への浸潤があり、
病理検査の結果、リンパ節への転移があり、
T3N2M0(ステージⅢb)の肺腺癌との診断であった。
2023.02)術後補助化学療法として、抗がん剤治療を開始。
シスプラチン+ナベルビン
第1クール
2023.03)抗がん剤治療第2クール
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私が通うがん専門病院では、がんの遺伝子変異検査をしている。私はEGFR遺伝子変異ありということで、この型に良く効く薬(分子標的治療)も検討できるとの事だった。なぜ最初からこれを使わないのかは、まだ歴史が浅い事が理由の一つでありそうだったが、明るい話ではあると思っていた。
2回の抗がん剤治療を終え、私はこの分子標的治療に切り替えたいと主治医に申し出た。Dr.A は、それもよい判断だと思うとの反応だった。
そもそも、私の場合は抗がん剤の有効率が5~10%と低く、その割に副作用はしっかり出る。それでDr.Aからメリット・デメリットを出してもらい、半分終えた段階で分子標的治療に切り替えるのは治療としてのデメリットが少ないと判断した。問題は薬価が高いことで、1錠2万円程する。1日1錠ずつ飲むので、確実に高額療養になる。術後補助化学療法としては3年間飲むことができるが、その間ずっと高額療養MAXを払うことになる。(錠剤の規格は80㎎と40㎎があるが、通常は80㎎を投与することになる)
主な副作用は皮疹、重大な副作用は間質性肺疾患との事だった。今までの薬とは異なり、副作用の出方が遅い。おそらく退院後に副作用が発症するだろうとの事だ。皮疹と言っているが、口内炎も発症率が高そうだ。同室だった方にもいて、口腔外科でレーザーで焼いてもらっていた。
皮疹を予防するために、清潔&保湿の指導があった。ティッシュが張り付くほどの保湿が推奨されているとの事。しかも全身だから夏はキツイだろう。
因みに、タグリッソが肺がんの術後補助療法に適用されるようになったのは昨年8月のようだから、今までイレッサ等の別の抗がん剤から切り替える患者さんもいる。
https://www.astrazeneca.co.jp/media/press-releases1/2022/2022082502.html
それぞれの副作用があり、自分に合うかどうかもあるから、治療がうまく進むことを期待する。