抗がん剤治療開始にあたって | にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

にぶんのいちのこっち側で ★癌と猫のわたしの部屋★

2023年ブログタイトルを変更し、
猫のこと、病気のことなど書いています。
2023.01)胸腔鏡左下葉切除
 T3N2M0(ステージⅢb)の肺腺癌との診断。
2023.02)抗がん剤治療を開始。
 シスプラチン+ナベルビン
2023.04 遺伝子変異分子標的治療
 タグリッソ

1クール目、

約2週間の入院でおおよそ

1日目:シスプラチン+ナベルビンを約5時間で点滴、

2日目:輸液4時間点滴

3日目:輸液4時間点滴

8日目:シスプラチンを15分点滴

というスケジュール。

14日目に白血球数が底辺になるのを確認して退院と言われた。

 

最近の抗がん剤治療は昔と比べるとずいぶん楽になったらしい。

私が手術で入院した時に同じ部屋だった方も、抗がん剤治療は時間が長くて暇なだけ…と言っていた。

 

そんなもんかな…位に思いながら、

でも、不安も拭えないまま入院した。

 

消化器内科Dr.Kの説明を聞くことになり、

ちょっと話した感じで

”聞くなら今だ!”と勇気を出して聞いてみた。

「そもそもステージⅠとの見込みで手術に応じた」

「病理診断後ステージⅢbというのはショックだ」

「ステージⅢbと分かっていたら手術したのか」

「術後補助化学療法というのは分かるが、そもそも手術対象でなかった私が同じ術後療法なのは妥当なのか」

・・・と、ざっとそんなことを聞いた。

 

Dr.Kは、私の不安や疑問をしっかり受け止めてくれた。

「今の医療は画像を見て判断するしかない」

「画像に写らないものを診断するすべがなく、

ステージが変わることもあるが、今回のこまちさんのケースでは、他の病院でも同じ判断をしただろう。」

「外科チームも、病理診断を受けて限界を感じながら、術前の判断に間違いがなかったことを改めて確認していた」

「術前にステージⅢbと分かっていたら手術はしなかったが、大元の腫瘍を切ったことは意味がある」

「抗がん剤で抑えられる再発率の低さは、医療にかかわるものとして申し訳ないと思うが、癌治療は近年急激な進歩もしているので、今できる治療を一つずつ検討していきましょう」

という事だった。

 

自分事として理解したかというと疑問もあるが、

話としては一通り理解した。

 

話しながら自然と涙が出た。

 

理由は複数あると思うが、

自分よりもショックを受けて、

頑張れ、頑張れという母の存在が大きい。

 

多分、私も分からず不安なのに、

頑張らなきゃというプレッシャーが圧し掛かっていたのだと思う。

 

応援は、良くも悪くも、である。