1クール目、
約2週間の入院でおおよそ
1日目:シスプラチン+ナベルビンを約5時間で点滴、
2日目:輸液4時間点滴
3日目:輸液4時間点滴
8日目:シスプラチンを15分点滴
というスケジュール。
14日目に白血球数が底辺になるのを確認して退院と言われた。
最近の抗がん剤治療は昔と比べるとずいぶん楽になったらしい。
私が手術で入院した時に同じ部屋だった方も、抗がん剤治療は時間が長くて暇なだけ…と言っていた。
そんなもんかな…位に思いながら、
でも、不安も拭えないまま入院した。
消化器内科Dr.Kの説明を聞くことになり、
ちょっと話した感じで
”聞くなら今だ!”と勇気を出して聞いてみた。
「そもそもステージⅠとの見込みで手術に応じた」
「病理診断後ステージⅢbというのはショックだ」
「ステージⅢbと分かっていたら手術したのか」
「術後補助化学療法というのは分かるが、そもそも手術対象でなかった私が同じ術後療法なのは妥当なのか」
・・・と、ざっとそんなことを聞いた。
Dr.Kは、私の不安や疑問をしっかり受け止めてくれた。
「今の医療は画像を見て判断するしかない」
「画像に写らないものを診断するすべがなく、
ステージが変わることもあるが、今回のこまちさんのケースでは、他の病院でも同じ判断をしただろう。」
「外科チームも、病理診断を受けて限界を感じながら、術前の判断に間違いがなかったことを改めて確認していた」
「術前にステージⅢbと分かっていたら手術はしなかったが、大元の腫瘍を切ったことは意味がある」
「抗がん剤で抑えられる再発率の低さは、医療にかかわるものとして申し訳ないと思うが、癌治療は近年急激な進歩もしているので、今できる治療を一つずつ検討していきましょう」
という事だった。
自分事として理解したかというと疑問もあるが、
話としては一通り理解した。
話しながら自然と涙が出た。
理由は複数あると思うが、
自分よりもショックを受けて、
頑張れ、頑張れという母の存在が大きい。
多分、私も分からず不安なのに、
頑張らなきゃというプレッシャーが圧し掛かっていたのだと思う。
応援は、良くも悪くも、である。