こんにちは。こまちです。
私が珍しく欠かさず見ているドラマ。
NHK朝ドラ「エール」!!
お年頃の音ちゃんとお姉さん、
私も彼女たちと同じような経験があります。
女性だからって、
皆が結婚・出産を望んでいるわけではありません。
でも、
当然の幸せだと思っている人もいます。
そして、いつかはそうなるだろうと期待してはいるが、
「今」とは思っていない...ということもあります。
とりわけ、私はこの"妊娠"という転機を理論で考えるときに、
ナンシー・シュロスバーグさんを思い浮かべます。
シュロスバーグは、
転機を「期待していた出来事が起きたとき」、
「予想していなかった出来事が起きたとき」、
「期待していた出来事が起こらなかったとき」の3つに分類しています。
音ちゃんにとっては、二番目の
「予想していなかった出来事が起きたとき」、
であり、
音ちゃんのお姉さんにとっては、
まだ結果をとして出すには早いけれど、
「期待していた出来事が起こらなかったとき」...
まぁ、期待していたことがまだ起こっていない...ということになります。
3つの転機は、
その人にとって、その出来事がどれだけのウェイトを占めるかは異なりますから、
どれが一番ということはありません。
でも、お姉さんは結婚願望が強く、妹の方が先に電撃的に結婚をしたこともあり、
早く赤ちゃんを授かりたかったでしょう。
でも、そんな素振りを古山家では押し殺しながらも
妹を労り祝福している姿は健気にも見えました。
さて、一方の音ちゃんは、
歌手になることが一番の夢でしたから、
ヴィオレッタ役を勝ち取ったこの段階での妊娠は予想外でしょう。
だから、"なんで今なの???!!!"という気持ちではないかと思います。
「裕一さんが生んでよ」という言葉には、
"なんで私が生まなきゃいけないの?"
"女って損だ"
"私だって自由にしたい"
等という気持ちがたくさん詰まっていたと思います。
いっぱいイライラが溜まっていたと思います。
裕一さんが早々におもちゃなどを購入してきたのを、
音ちゃんは喜んでいたでしょうか?
本当は、学校で皆に妊娠の事を伝えた話をしかけたけど、言わなかった。
学校で千鶴子さんに言われた事、周りのみんなに言われた事、
皆の対応に、ストレスを溜めている音ちゃん。
第一子の妊娠を素直に喜べない女性。
私もそうでした、
でも、そんなこと言ったら
女性として失格だと言われそうで、罪悪感を抱く事もありましたし、
第一子として生まれてきた我が子に
愛情よりも厳しさ優先になっていると自覚しつつ、
それは何かの言い訳なんじゃないかと思わなくもないし、
私は子育ても子どもも嫌いだと日頃から思っていて
だれかに「母親失格」と言われて解放してほしいと思った事は何度もあります。
今はそれを含め私だと思えるようになってはきたものの、
音ちゃんの気持ち、正直でいいな...と思ったり、
10数年前の事を思い出して、自分と重ねたりしながら観たところです。
転機をどう捉えるか。
これは人生においてとても大事な事です。
音ちゃんはこの転機をどう捉え、どう乗り越えるのか。
続きがまた楽しみ...
ではまた。