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 かつてスピリチュアル系著作の分類の中で、ダイアン・ロビンス著 『空洞地球』 という著作の読書記録を書いているけれど、本書はスピリチュアルな内容以外に、空洞地球ができる上での物理科学的な説明もきちんと書かれている。この点が本書の優れた特徴。それらが書かれている第1章(p.270まで)は、ケヴィン・テイラー、マシュー・テイラー親子の手による『The Land of No Horizon』(地平線のない国)という著作が原典であると書かれている(p.272)。2008年7月初版。

 

【空洞地球生成の引力メカニズム】
惑星の成長が上からの引力を増大させ、これが下にある物質の重量を減少させることになるのです。
表面の物質が埋もれるにしたがって重量を失っていく。
ここは重大な意味を担っている。ここに決定的なポイントがあるのです。(p.22)
 物質は重力(引力)に引き付けられて中心に凝集してゆくから、中心程高圧で固い物質になっているというのが、従来の地球生成のロジックだけれど、それが言えるのは惑星生成の初期段階のみ。
 土質工学や土木工学を学んだことがある人は、土を積み上げた場合、土圧は、真下だけではなく斜め横方向にも分布するから、下部は決して高圧にならないことを知っている。だから、アスファルト舗装のような場合、何層にも分けてローラーで加圧しながら道路を造るということをしているのである。
 球形に凝集する土質の場合であっても同じことが言える。中心部は高圧にならない。こんな当たり前のことを「おかしい」と思えないのは、王立協会に支配されている御用宇宙物理学者=権威の言うことは正しいと、一方的に思い込んでいるからである。
 中心部より周辺部の方が体積量が多いのだから、大きい体積の方に重心は移行する。すなわち、大きい体積の物質重量がもたらす引力によって、惑星の周辺部に物質は凝集する。
 さらに、この本に書かれていない点を付け加えるなら、惑星は常にスピン(自転)している。惑星生成過程で遠心力は常に作用している。
 中心に向かう重力の方が、周辺部の重力と遠心力の和よりも大きいと考える方がナンセンスである。
 空洞をつくり出す重力の作用は、一種の自然プロセスです。これは単に地球内部のことだけではありません。
 実は、あらゆる惑星にもみられる作用なのです。(p.41)
 どのような天体であれ、閾値を超えた場合、すべて中空の球形になる。
 歪な形の惑星や衛星が存在するけれど、これらは閾値以下の小さい天体だからである。

 

 

【深海の海溝での重力強度】
 実は、深海の海溝での重力強度が、予期されたよりも小さいことが判明しています。
 これは地球の構造について現在受け入れられているすべての理論に対して深刻な破綻が起きていることを示しているのです。外側の地表から、たかだか11キロほど下へ降りただけで、なぜこれだけ急速に重力が失われていくのかを、科学界は説明できないでいる。(p.45)
 これ以外にも、地球が空洞でなければ説明できない現象がいくつか記述されているけれど、下記リンクもそうである。
    《参照》   『宇宙人がアセンションを語り始めました』 田村珠芳 (徳間書店) 《前編》
              【空洞でなければ磁力は発生しない】

 

 

【海面の高低差】

 ニューギニア北東岸沖・・・中略・・・に比べて、スリランカ周辺の海面は実際に200メートルも低いのです。(p.56)
 人工衛星による観測で、同じ緯度にある2つの海域で海面の高さが200メートルも違っていることが分っている。
 この現象は、従来の地球科学では説明できない。空洞地球を前提にして、地球周辺の地殻部分の重力(厚さ)が異なると考える以外に説明はつかない。

 

 

【北極付近における氷山の怪】
 海洋の塩水しかない北の極限で、どうして淡水があるのだろうか。塩水でない、淡水の氷山がどうしてできるのだろうか? この現象の説明は、リード、ガードナーの両人が指摘しているように、そしてのちに述べるように、ただ一つしかない。
 この淡水は、暖かい地球内部を水源とする川から流れて来るもので、この水が寒冷な地球表面上に達すると、たちまち氷結して氷山となる。(p.364-365)

 氷山は北大西洋に存在するが、北太平洋やベーリング海では氷山が見られないということも重大な事実を示唆しているのです。(p.371)

 

 

【プレートテクトニクス理論による大陸移動説は正しいか?】
 大陸の移動は、地球の膨張によって起こったものです。そして、地球の膨張は重力によるものです。真理への鍵は単純さにあるのです。
 地球空洞と地球膨張という重力の帰結が、いかに現代科学の矛盾を解消するか、それはそれは見事なものです。(p.46)

 プレートテクトニクス理論のよりどころである沈み込み帯は、理論を成立させるために考え出されたものです。
 海床の拡張によって造り出される余分のスペースを始末するために創作されたもので、想像の産物以外の何物でもないのです。
 プレートテクトニクスは人々の信念、すなわち、先入観から生まれた信念に安住の地を作っておくために用いられている道具に過ぎないのです。(p.58)
 パンゲア大陸がプレートに乗って分割され、現在の形状になったという論理は、アフリカ大陸と南アメリカ大陸のピースの形状がよく合うからというだけで一般人は納得してしまうけれど、それを言うなら、むしろ整合しないピースの方が圧倒的に多い。
 パンゲアと呼ばれる超大陸は、巨大な古代の海洋のただ中に配されていたのではなく、地表の全体だったのであり、一体となった地殻だったのです。
 こうした膨張により、パンゲアは実際に自己分裂したのです。
 これが世界中の大陸棚の年齢が同一の地質年代であることの理由なのです。(p.62)
 現在の海底の大陸棚付近には、いくつもの海没した遺跡があることが知られている。つまり、現在の大陸棚はかつて陸地だったのである。このことを前提として、大陸棚部分を陸地としてのピースに加えると、かつてのパンゲア大陸(実際はかつての地球地表)を構成する全体が綺麗に収まるという。

 

 

【造山作用の力】
 地球が膨張すると、直径が大きくなる、これに伴い地球の極率が平坦化するから、地殻の外側の表面に水平方向の圧縮が起きる。これが科学界の求めていた力だったのです。この作用が山を造るのです。
 同じこの平坦化作用が、地殻の内側では緊張と伸張を生む。そのために生じる地割れや亀裂を溶岩が埋める。こういった亀裂が外側の表面にまで及ぶと火山が誕生する。(p.63)
 プレートテクトニクス理論では、地殻の衝突によって褶曲山脈ができるとなっているけれど、プレートの境目以外に褶曲山脈などいくらでもある。

 

 

【石炭層生成の怪】
 石炭を作り出すのには驚くべき量の植物質が必要になります。
 1メートルの泥炭を作るのに12メートルもの残留植物が必要なのです。それは、石炭1メートルを作るのに12メートルの泥炭が要るということです。
 この点を念頭に置いた上で、同時に石炭層の一部には厚さが15メートルを超えるものがあることを考慮すると、このような石炭層が作り出されるためには、厚さ1800メートル以上の植物残留物が必要になるという計算になります。
 通常の森林形成の過程に見られる自然腐敗のプロセスから、これほど大量の材料が、どうして残留・残存され得たのでしょうか?
 極地の石炭層も大きな疑問です。(p.87)
 12×15=180だから1800メートルは誤植。
 それにしても180メートルにも及ぶ植物の堆積層は、谷間のような所に、一挙に植物が流入するような事態を想定しない限り、あり得ない。つまり石炭層の存在は、ノアの大洪水のような地球規模での大水害が起こったことを意味している。

 

 

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