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 『脳呼吸』 (ビジネス社) の著者として記憶があったので読んでみた。セドナで感得した人類のためのスピリチュアルな内容が書かれているのかと思ったらそうではなかった。セドナのボルテックスを活かす生き方を認めると同時に著者の足跡を認めたような内容だった。勿論、セドナを巡ってスピリチュアルな旅をしたい人用にポイントは書かれている。2011年9月初版。

 

 

【セドナ】
 人口約1万2000人の小都市であるここには、毎年約400万人の観光客が往来するという。しかし、セドナは観光地らしからぬ非常に静かな都市だ。ほとんその飲食店やショップは夜の9時前に閉店する。興味をそそられるような見世物や遊べる場所を探している人びとにとっては退屈なことこの上ない町だ。・・・中略・・・。セドナの住民の相当数は、この地を観光するうちに美しい風景と平和な雰囲気に惚れこんで引っ越してきた者たちだという。(p.17)
 セドナは、カリフォルニア州の東に接するアリゾナ州のほぼド真ん中にある。セドナから車で2時間北に走ればグランドキャニオン。南に3時間走ればアリゾナ州の州都フェニックス。西に8時間走ればロサンゼルス。西北に5時間走ればラスベガス。
 日本からセドナのボルテックスのみを目当てで行く人々は、LAからレンタカーに乗り合わせて行くんだろう。

 

 

【ボルテックス】
 ボルテックスとは本来、一つの軸を中心に物体が螺旋状に回転する現象を指す言葉である。・・・中略・・・。小さな原子に始まり巨大に渦巻く銀河まで、この宇宙はボルテックス現象で満ち溢れているのだ。
 研究者らによれば、地球には強力なボルテックスが21カ所あり、そのうちの4カ所がセドナにあるという。鉄の成分を多く含む・・・中略・・・赤岩の下に埋まっている巨大な水晶のパワーのせいとも報告されている。
 ベルロック、エアポート・メサ、カセドラル・ロック、ボイントン・キャニオンはつとに知られている4大ボルテックスだ。しかし私の経験では、この4カ所のみならず、セドナ全体がボルテックスといっても過言ではないほど、ほかの地域からセドナに戻るたび、ここがどれほど気が充満した土地であるかを体感しては改めて驚く。
 セドナ地域に自生するイブキやマツの中には、幹と枝の全体が根元から渦巻いているような形状をしているものが多いが、これもまた地中から渦巻きつつ噴出されるボルテクス・エネルギーの影響のためとみられている。(p.19-20)
 自生植物の形状の奇妙さなら、箱根にある神山も同じ。
 大地から噴出ないし天空から流入するボルテックス箇所は、UFOたちのポータルなのだろう。
    《参照》   『まもなく宇宙人が到着します』 田村珠芳 (ハギジン出版)
              【UFOのポータル(出入口)】
 私の体験上、セドナのボルテックス・エネルギーには、人体のチャクラのバランスを整えるパワーがある。・・・中略・・・損傷していたエネルギーシステムが本来の均衡状態を取り戻すようなのである。(p.45)

 

 

【美しい音色】
 平和な人生とは、葛藤と対立がまったくない人生を意味するわけではない。ただ静かに一人でいることが平和な人生なのではない。そんな人生は、平和を装っていても死んでいる人生の場合が多い。ぶつかり合いを避ける人生には変化がないからだ。曲がりくねった水流のように音をたてながら、しかし騒音ではなく美しい音色をたてながら生きていったらいいのだ。私たちもそんなふうに数多の出会いとぶつかり合いを通じて、自分の人生において美しい音色をたてることができるのである。(p.88)
 世俗の人間関係に疲れ果て、癒しを得たいと思いながらセドナを訪れてみたら、こんなことに気づかされるのだろうか。

 

 

【仲介役】
 私たちの内面世界がセドナのエネルギーを通じて私たち自らに話しかけているのである。セドナは仲介役にすぎない。(p.93)
 日本に住んでいたら、完全に電磁波や低周波音に覆われているから、自ずから高次元の世界に心が向くようになるなんてことはまずない。セドナにあるようなボルテックスに洗われてピュアになれば、確かに内面世界が現れやすくなるだろう。
    《参照》   『人類はアンドロイド!』 高山長房 (ヒカルランド)
              【狂気の電磁波野放し国家・日本】
    《参照》   『世界支配者vsライトワーカー』 サアラ×玉蔵 (ヒカルランド) 《3/4》
              【DNAを支配するデジタルウイルス】

 

 

【セドナの女神】
「私はセナです。このセドナを守る女神です。・・・中略・・・」
 その女性は両腕を大きく広げると、胸からは目がくらむような明るい光を噴きだしていた。
「セドナの女神? じゃあ、私はどこにいるのです?」
「ここはベルロックの真下にある水晶宮です。意識の拡張を通じてのみ入れる異次元の世界です。現実と非現実をつなぐ秘密の空間です」
 セナは話しつづけた。
「私は母なる地球マゴの娘です。あなたに母からのメッセージをお伝えしたくて、こちらにお招きしました」
 短い沈黙のあとで次のようなメッセージが聞こえた。
「人類に地球の気持ちをお伝えください」 (p.125)
 こう書かれているのだけれど、マゴからのメッセージの内容は全く記述されていない。
 このメッセージを受けた後、セドナの枢要な地にある建物を購入し、そこをマゴ・ガーデンと名づけ、具体的な活動を始めていったことが書かれている。

 

 

【「縁」】
 セドナが結び付けたもう一つの縁がある。マゴ・ガーデンを購入してから約2年後 ・・・中略・・・ 『神との対話』というベストセラー作家の ニール・ドナルド・ウォルシュ氏 がマゴ・ガーデンで自らの読者を対象にしたグループ・ワークショップを開きたいとのことだった。・・・中略・・・。氏と私は最初から対話が非常にスムーズであった。アメリカでこれほど話の通じる相手に出会ったのが初めてだった私は、彼ととてもたくさんの話をした。(p.151)
 ニール氏との出会いが縁となって、2000年に最初の英語の著作『Healing Society』(日本語版では『悟りの哲学』)が出版されることになったという。
 あらゆる「縁」は、気がつかなければ何気なく素通りするだけの「縁」となる。だが、夢があって、その夢に向かっていつも集中している者に近づいてくる大小の「縁」は、すべて夢をかなえるための贈り物に変わるのだ。(p.153)

 

 

【ブレインスクリーン】
 ブレインスクリーンは、私たちの脳が持つ最も高次元の機能である。実際、大部分の人が活用できる脳の能力は、本人の知識や体験の範囲に限られる。しかし、私たちの脳は、われわれの体験以上に、私たちが知らぬことさえ、私たちが望むならばできる。
 私たちの脳は道が見えぬ際は道を探し求め、探し求めても「ない」場合は「創り出す」という偉大な創造力を備えている。私たちはブレインスクリーンを通じて、知識と体験の限界の向こう側にある、私たちの脳が持つ偉大なる潜在能力を引っ張り出して用いることができる。(p.175)
 「人生の行き詰まりや、可能性の限界は、自分自身が創っている」というのは、スピリチュアルな著作では当たり前の見解だけれど、脳は、自分自身の思い込みの範囲内でしか機能しないから、このように表現されるのだろう。
 知識や体験のみならず、制限惑星・地球に生まれたが故に刻印されている「常識」という制限の枠を外せば、脳はオープン・エンドの実力をフルに発揮するのだろう。
    《参照》   『日本のクオリア』 茂木健一郎 (小学館)
              【オープン・エンド】

 

<了>
 

  李承憲・著の読書記録

     『セドナ・メッセージ』

     『脳呼吸』