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 『数霊に秘められた宇宙の叡智』 という良書の共著者として名前を憶えていた著者の本。多岐にわたる高度な内容が、シンプルに分かりやすく書かれている。精神世界に興味がある読者や、著者と同じお母さん世代の読者は、多くのことが学べるだろう。2013年8月初版。

 

【本書に書かれていること】
 本書では、愛を学ぶ学校である私たちの星、地球におけるゲームルールとして設定されたカルマというシステムについて解説するとともに、必ずしもこのアプリケーションを使わなくても成長できる方法も存在するのだということ、そしてその方法が指し示す時空の未来について書いています。(p.3)
 前書きに書かれているこの記述を読んで、「ムムッ」って思わない人は、あえてこの時代を選んで生まれてきたこと自体をまるで思い出せない魂たちなんだろう。

 

 

【愛とは】
 愛とは、宇宙(天)に流れる意思(天意=愛)のことでパワフルな根源成る世界のエネルギーです。
 愛はきわめて高振動の一元性の光で、波でいうと山と谷のほとんどない波、一元性の絶対次元です。
 皆、ここから来たのです。
 皆、ここから次元の回廊を下って、「私」という生を選んだのです。

 けれどもどこまで行っても振幅がない、完全完璧なゼロの領域ですから、愛という意識は自分を探索することができないのです。
 ですので、ちょっと振幅を持つことによって、その揺らぎの中から、山と谷が生れ、自らが自らの認識をバイブレーションとして感じることができるようになったのですね。(p.26-27)
    《参照》   『神との対話 フォトブック』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)
 愛は一元性の絶対次元。
 我々人間が生きている世界は、二元性の相対次元。
 波形でいえば、一元性は直流波形で、二元性は交流波形ということになる。
 光は粒子性と波動性の2側面をもつ。光を波動として見れば交流波形ではあるけれど、非常に繊細(波長が短い)であり、その直進性はほぼ直流波形に近似している。故に、愛はしばしば光として現れたり喩えられたりする。

 

 

【カルマを受け入れる「意識の錬金術」】
 悩みとは汝の闇なので、自らの闇(まだ暗いままでいる光が当たっていない部分)に気づいた途端に、光へと還る性質を持っているものだったのです。(p.34)
 我々が、二元性の世界に生きる目的は、そこで起こる事象を通じて、二元性を一元性の世界へ変換させてゆく作業といえる。
 二元性の交流波形を一元性の直流波形に変えるためには、元の交流波形に対して逆相の交流波形を合成すればいい。つまり、逆相を導く現象・出来事を起こして均衡をとることになる。逆相(逆縁)という辛い経験をすることでカルマを解消するのだということ。「意識の錬金術」技法として了解していれば、それを受け入れて光に変換するのが容易である。
 「逆相(逆縁)に出会っている状態」=「悩み(汝が闇)状態」を、光に変換する「意識の錬金術」の具体例が、いくつか書かれているけれど、そこまで書き出してしまったら、著作権に触れそうだから書き出さない。

 

 

【カルマ・システムを使わない方法】
 先に、カルマとは、私たち本来の姿である愛一元に戻すシステムであると伝えましたが、実はカルマ・システムを使わなくても、生きることのできる時空も存在します。
 それがカルマからの卒業です。(p.37)
 カルマ・システムを使う場合は、二元性の交流波形の逆相となる事象に出会ってこれを受け入れる過程を経ることになるけれど、その過程を経ずに、カルマ・システムから超脱する方法があるといっている。
 それは、自分自身の(脳波の)振動数を変えるという方法である。
 アセンション(意識の上昇)とは、つまり、このことである。
 脳波の振動数を変えることで、別の多次元世界にシフトするということ。
 通常、私たち人間の活動時の脳波はガンマ波やベータ波といわれる振動数で動いているけれど、睡眠時はアルファー波、シータ波、デルタ波といわれる脳波になる。人間は、起きているときと寝ているときでは、異なった脳波による異なった現実を生きている。
 脳波を変えることで、高い振動数の自分(ハイアーセルフ)につながればつながるほど、カルマの拘束は希薄になってゆく。
    《参照》   『宇宙人遭遇への扉』 リサ・ロイヤル&キース・プリースト (ネオデルフィ) 《前編》
              【脳波状態に連動する現実】 【波動帯域というパラレルワールド】
              【既存の現実に対する根強い執着をもつ人類】
 こうして意識の上昇につれて、カルマという拘束力が弱くなり、必ずしもカルマというシステムを採用しなくても、私たちの本質である「愛」を顕現し、この世界を味わい楽しむことができるというわけです。(p.42)
 しかしながら、意識のシフトとは、セミナーに行ったからできるとか、本を読んだからできるというものではありません。この本も含めて確かに参考にはなっても、読んだから、行ったからいいというものでもないのです。
 一番大切なことは、個々における日々の実践であり、いかに瞬間瞬間、怖れではなく愛を選んで生きるかということです。それを身口意すべてのレベルにおいて表すのです。(p.44)
 瞬間瞬間に愛を選択し続ける。
 Choose Love , Choose Love , Choose Love ・・・・・・・。

 

 

【過去世の実態】
 過去世というものは時間を直線的に見た限定的な言い方でもあり、宇宙的なスタンダードである同時多発・共振時間においては、過去世というよりも、別時空に属するもう一人の自分として認識します。(p.61)
 多次元宇宙の概念を受け入れることができれば、時間という概念はいらなくなる。
 前世とか来世という表現は、多次元宇宙を人間が理解しやすいように人間の時間概念に合わせて表現したもの。精神世界の本を読んでいる人はこの点を理解しているはずだけれど、宗教団体に属して御利益話ばかりしている人々は、こんな事すら分かっていないのである。
    《参照》   『SUPER LOVE』 坂本政道 (ハート出版)
              【輪廻の時系列】

 

 

【今、今、今の連続】
 過去というのは、思い出したときにしか現れません。
 未来というのも、イメージしたときにしか現れません。

 ということは、私たちがつかまえられる時空は「今」この瞬間以外にないと言うことです。
 今、今、今の連続が未来と呼ばれる時空をつくっています。 (p.67)
    《参照》   『feel blue こころが元気になる贈り物』 秋月菜央 (経済界)
              【幸せの秘訣】