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 食物とミネラルに関する書籍。こういった内容の書籍は、コンパクトであった方が分かりやすくていい。図表が豊富で123頁のこの書籍は、その要求に合っている。
 著者は、講演などのために日本全国を忙しく飛び回っているという。

 

 

【ミネラルが足りていたら・・・】
 微量ミネラルがバランスよく豊富に含まれている野菜や果物は、病害虫に強く日持ちがよくなります。ですから農薬がいらず、長期の保存ができます。(p.4)
 人体と同じで、ミネラルが足りて栄養バランスがよければ、作物は、簡単に病気にかかったりしないということ。 しかも、柔らかな作物ができる。文句ない。
 主要な3要素(窒素、リン酸、カリ)は十分足りているのに生育障害が生ずる事例が多発していたけれど、その原因はミネラル不足。
   《参照》   『ニンジンから宇宙へ』 赤峰勝人 なずなワールド
            【近代化学農法で栽培したピーマンが枯れた】

 上掲リンク書籍の、【塩分は血圧を上げるか?】 という問いも、精製塩なら血圧は上がり、ミネラルを含んだ自然塩なら上がらない、というのが正解。
 

 

【ウイルス対策にも】
 ある時、エビの養殖業者から 「ウイルスが発生して困っている」 という相談をもちかけられたことがあります。私の経験では、ウイルスは窒素分がアミノ酸に変わるとき、栄養バランスとくにミネラルバランスが崩れると発生しやすくなります。(p.19)
 ミネラル塩を養殖地に投入したら改善したという。

 

 

【零下20度に耐えるホウレン草!】
 北海道の旭川市に近い東川町。 ここで栽培されているホウレン草は、微量ミネラルを含んだ本物野菜の一つです。・・・(中略)・・・。 外気がマイナス30度にもさがると、ハウス内はマイナス20度です。そのような夜はさすがにぐったりしていますが、昼になると立ちあがって正常になり、収穫できるようになります。(p.77)
 冬の北海道の無加温ハウスでホウレン草ができる!!!。 凄い。だったら日本全国、何処でだってできるじゃん。何故、政府は全国の農家に奨励しないのか。農閑期に収入が得られるじゃん。
 答えは住友化学と癒着している農協である。
  《参照》  『神国日本八つ裂きの超シナリオ』 菅沼光弘×飛鳥昭雄×ベンジャミン・フルフォード (ヒカルランド
            【モンサントと住友化学】

 

 

【有機農業だから本物野菜が作れるとは限らない】
 有機農業でも微量ミネラルは不足している土壌が沢山あります。したがって病虫害もあります。
 有機農業による無農薬野菜は、キュウリが曲がっていたりキャベツが虫食いでも、安全だから安心。そんな理由で消費者は食べているのかもしれませんが、栄養の完全な野菜は、キュウリもまっすぐになり、害虫も寄り付きません。有機農業だから本物野菜が作れるとは限らないのです。(p.85)
 この考えの行き着く先が “工場栽培” である。温度と人口照明をコントロールし、対象作物に最も適した主要な肥料と微量ミネラルを溶かしこんだ溶液で水耕栽培することで本物作物はできるのである。既にそのようにして栽培された野菜は、日本全国に流通している。つい先日もテレビ番組で、コンテナ植物工場を砂漠の国に輸出する過程を放映していた。

 

 

【タコで銅】
 脳梗塞や心筋梗塞は日本に多い病気ですが、隠岐島は少ないことが知られています。これにWHO(世界保健機構)が注目して、免疫調査をした結果、海産物のタコに銅がたくさん含まれていて、これを日常的に食べているから脳梗塞が少ないのではないかと発表されました。(p.53)
 鉄分や銅分は、鉄鍋や銅鍋を用いて調理することでも得られるという。立ち眩みの激しい人は、鉄鍋で調理するのも方法の一つ。銅鍋って見たことがない。銅のコップならある。使おう。

 

 

【愛情のマンガン】
 マンガン不足の土地で作物を作って食べていれば、人間もマンガンが欠乏し、女性は性的な触れ合いを嫌がるようになります。これは一種の不感症症候群です。
 また、赤ちゃんが可愛く感じられない、泣いてうるさいとぶってしまう、あるいは無性に叩きたくなる。そんな心当たりがあるお母さん、育児のノイローゼになる前に、マンガン不足かもしれないと考えてほしいと思います。(p.67-68)

 

 

【感情や情緒に深く関与するミネラル】
 カルシウムはイライラを防止することはよく知られていますし、マンガンが愛情を育てることは先に紹介しました。ミネラルは感情や情緒に深く結び付いています。ミネラル野菜は体を元気にするばかりか、子供のやる気を育てる食べ物でもあったのです。(p.94)
 マクドナルドのようなジャンク・フード産業で餌付けされた子どもたちはどうなってしまうのか。マクドナルドの経営者が、真に国民の将来に責任をもつ意志があるなら、ミネラルを含有させることくらいは容易に出来るはず。しかし、何といってもルーツはアメリカ資本の企業である。期待するだけ野暮ってもの。ジャンク・フードの原料は飼料並み。何も知らない愚かな母親たちは、ジャンク・フードで我が子を飼育し、キレやすい愚かな子どもたちを普通に生産することだろう。
            【マクドナルド <2013年1月15日の記事>】
 
 
<了>