①では筆者が持つ日本サッカー界を引っ張ってきたレジェンドに対する敬意と、現在地のJ2のFWとしての渇望感を書いてきた。

②ではそれに対する具体的な説明をしていきたい。

筆者にとって三浦知良が在籍する横浜FCというクラブはある意味で「ズッ友(腐れ縁みたいにズルズル続く仲間)」である。

筆者自身が観戦したジェフvs横浜FC戦は、2007年両チームJ1に在籍した時のフクアリ(千葉市)での試合。2010年J2のフクアリ。2015年J2でのフクアリ。2017年J2での三ツ沢(横浜市)の4試合を観戦した。

スコアはジェフが4ー0、4ー0、3ー0、0ー4というどちらが勝っても大味で一方的な展開になる傾向がある。

しかしキングのプレーを見たいと思ってもそのキングがベンチにも入っていないのである(2017年11月のフクアリでは三浦は途中出場したがゴールなし。筆者はこの試合には観戦に行ってない)。

正直筆者が仮に横浜FCのサポでJ1昇格を命題としているなら、2016年には2点、2017年では1点しか取れないFWを残留させるメリットがあるのか?という話だ。

横浜FCの10番にはモロッコ生まれで、元ノルウェーフットサル代表のイバに注目してしまう。

イバは2016年に横浜FCに加入して、その年に18得点。2017年には25得点で同年のJ2得点王に輝いたイバ。横浜FCの得点の4割を叩きだした生粋の点取り屋である。

正直言ってイバと三浦。昇格にどちらが重要なのかは言わずもがなだ。

誤解の無いように説明するが、筆者はキング・三浦知良を大尊敬している。日経のコラム「サッカー人として」も大好きだ。カズ△である。

しかし同じJ2にいるFWが今の成績で対戦相手のサポとして恐怖を感じるか?という話だ。

以前筆者が応援するジェフの10番町田也真人が「上手いだけの選手ではダメ。自分(町田)は上手くて怖い選手になりたい」と言っていた。

翻って今の三浦知良に上手さを感じても怖さを感じない(そもそもベンチ入りメンバーでさえない)。

三浦がJ2のFWとして契約され続けていくなら、せめてシーズンで5得点は取ってもらいたい。

昔ジェフにいたCBの韓国人でキム・ヒョヌンという選手がいた。

この選手はDFなのにセットプレーからの空中戦で4得点取っていた。

CBでもこのくらい取れるのにFWが1得点では寂し過ぎる。

筆者として敬意を持って日本サッカー界の生ける伝説キング・カズと接するのではなく、J2のFWである三浦知良というストライカーに恐怖心を持って向き合いたい。

「横浜FCの11番を絶対フリーにさせるな!」と思えるようなFWに三浦には復活してもらいたい。

FWに一番求められる感情は敬意ではなく恐怖である。
筆者もこうしたサッカー(J2)を中心にしたスポーツビジネスのブログを長年執筆している身である。

こうした中でキング・カズこと三浦知良の偉業に対しては改めて尊敬の念が絶えない。

1967年2月26日生まれの51歳(!)。Jリーグ創設時から日本サッカー界を牽引してきたレジェンド。

日本サッカー界をドン底に叩き落とされたドーハの悲劇でも、世界サッカーの仲間入りをしたジョホールバルの歓喜でもサムライブルーの日本代表のユニを見にまといチームを鼓舞した11番。

そしてそのフランスW杯からは岡田武史監督から本選メンバー除外を通告され、大会前に帰国する。

そうした人生の荒波を真正面から受けてきたプロ意識の塊のようなストライカーが三浦知良である。

そんな三浦知良。2005年からはJ2の横浜FCに在籍し、同期はほとんど引退している中で、孤高の存在としてFWとしての矜持を全うしようとしている。

サッカーにおいてクラブ間の移籍市場が活発になり、同じクラブに在籍する選手が稀有する人材の流動化した時代。

三浦はもう横浜に12シーズン在籍している。今や死語になりつつあるバンディエラ(イタリア語で「旗頭」。クラブに長年在籍するチームの顔の存在)といっても過言ではない。

しかし、筆者はそうした三浦と同じJ2リーグでJ1昇格を争うライバルチーム(ジェフ千葉)のサポーター。

そうしたJ2ウォッチャーとしてFW三浦を見ると、何か物足りない部分を感じてしまう。

週末の楽しみをJ2に捧げ続けたサッカーファンだから感じる日本サッカー界のレジェンドに対するある種の渇望。

それを②で紹介する。

①では筆者における移動のメリットと実際に行きたい目的地との関連性を触りだけ述べたが、②ではそれをより掘り下げていきたい。

①でも述べたように筆者は2級の精神障害者で地下鉄都営線と都バスは無料である。

しかし、それまで頻繁に通っていた錦糸町駅から千葉市蘇我のスタジアムまでには何の優遇もなく、一般人と同じ交通費を支払う。

しかし都営新宿線某駅から終点の本八幡駅(千葉県市川市)までは都営地下鉄の優遇で往復1300円強の交通費が1000円まで下がる。

確かこれは美味しい。しかし、このルートには問題がある。

都営新宿線の本八幡駅の階段からJRのホームまでには、急勾配で長い階段とそこから遠いJR線のホームがある。

試合が終わった後に蘇我から船橋駅まで快速で移動し、各駅停車に乗り換え、そこから本八幡駅の地下鉄ホームというのは結構距離がある。

しかし新宿線には快速もあり、最寄りの住吉駅には止まらないので、夜の時間帯で時間のロスが生まれてしまう。

錦糸町駅経由でも本八幡駅経由でも、江東区在住のジェフサポが蘇我まで行くには地味に大変な移動になる。

逆にアマチュアサッカーに目覚めた頃に行った北区の味の素フィールド西が丘というサッカー場には意外なアドバンテージがある。

都営新宿線某駅から神保町駅まで行って、神保町からは都営三田線の本蓮沼駅までは移動距離はあるものの、都営同士の移動なので交通費は無料になる。

しかも乗り換え自体も一回だけだ。

ジェフ自体を愛する気持ちは維持しているが、交通費や移動の負荷にかかる負担という意味では、こうしたアドバンテージは地味に効いてくる。

筆者も時間を見つけてフクアリに行きたいが、交通費や乗り換えの問題を考えると、移動の負担を考慮したサッカー観戦が不惑になった今は必要である。

筆者自身もフクアリに行きたいが、サッカーファンにとっても、移動の問題は地味に大変な要素だと痛感する次第だ。