具体的には書けないが、春先に入ってネット絡みで凹むことが波状攻撃で起こっている筆者。

GWに突入するも最初は冬の終わりに計画したこの遠征をキャンセルしようとまで考えた。

それでも読んでくれている読者が微々たる人数でもいる以上、ベストを尽くしてスマホと向き合う次第である。

そんな4月終わりのプロスポーツ観戦。今回のターゲットは山梨県甲府市。

ここにあるのは言わずと知れたヴァンフォーレ甲府である。

県庁所在地である甲府市でも人口19万人。茨城県の県庁所在地である水戸市の27万人や群馬県の高崎市(県庁所在地ではない)の37万人に比べると、街全体がコンパクトシティな感じがするのは否めない。

しかし、そんな甲府市にあるヴァンフォーレ。街全体が小ぶりでも地域とクラブが一体化し、J1に5年在籍した事実というのは凄い。

そんな中で今回、筆者の甲府とジェフとの「戌年ワンワンダービー」というのは食や史跡などを絡めた遠征にした。

まず午後6時キックオフなのに昼には甲府駅に着いた。

駅ビルにある山梨名物のほうとうに舌鼓を打つ。地方都市で1296円というのはやや高いかもしれないが値段相応の価値はある。



正直麺は普通。しかし、味噌仕立てにいりこ出汁で味付けされたスープは味に深みがある。

あと、筆者は豚の脂身というのが臭いがあって苦手だった。

しかし、ここの豚は特有の臭みが抜けてすんなり食べられた。

それにプラスして山菜や里芋・カボチャと山の幸がふんだんに使われて、わざわざこのために甲府に来た甲斐もある。

②でも甲府について述べたい。


①では国でも企業でも〝心〟を失った組織はいずれ崩壊するという話をしたが、②ではそれがスポーツでも同様だということを説明していきたい。

〝心〟というと多少単語の意味合いが違ってくるのだが、こうした意味で思い浮かぶのが、昔のボクシングのトレーナー・故・エディ・タウンゼントという存在である。

アイルランド系アメリカ人でありながら、日本のボクシングジムと数奇な運命の果てに引き寄せられた流浪の指導者は、当時あった竹刀で身体を叩くような指導の日本ボクシング界に対して「ハートのラブが重要だ」と口酸っぱい説いた。

実際、エディさんの厳しくも愛情の深い「心」のこもった指導により、薫陶を受けた多くのボクサーは世界王者となり、彼の死後、その年活躍した名トレーナーを表彰する賞の名前は「エディ・タウンゼント賞」という名前になるほど慕われた指導者だった。

そこで今回のタイトルにある「国に〝心〟を望んで何が悪い」である。

エディさんのコーチングと真逆を行く指導者というのはいわゆる独裁政治、言葉を変えれば「恐怖政治」だ。

世界の近現代史を見れば、一見すると指導者にとって都合のいいこのシステムも長い目で見ると指導者自身の身を滅ぼすことが分かる。

ドミニカのトルヒージョは暗殺死、韓国の朴正煕(前・韓国大統領である朴槿恵の父)は部下に銃殺されて、イラクのフセインやリビアのカダフィもクーデターや暗殺による死。

ルーマニアのチャウセスクも米ソ冷戦の終結による民主化から夫婦で銃殺による処刑された。こうした恐怖政治による独裁者の悲惨な最期というのは枚挙に暇ない。

翻ってスポーツである。スポーツの指導者が処刑されるということはないが、一方で2013年に大阪のバスケ部員が体罰により自殺して、暴力や恐怖による「為政者」の統治の限界も日本社会全体に浸透した。

政治もスポーツも権力者が〝心〟を失うと、その強大な権威もあっさり崩壊するのは歴史が証明しているのは共通している。


冒頭のタイトルは世界一人気のある漫画ONE PIECEの冬島の桜編で主人公・ルフィの海賊団と遭遇した冬島の腐った国王・ワポルを倒そうとした元部下・ドルトンの言葉である。

本来なら筆者のブログはスポーツだし、ONE PIECEは冒険ファンタジー作品なので相容れない要素の方が多いはずだが、今回はジャンルの枠を超えてこの言葉を引用させてもらった。

そうした中で今回の話だが、前述の通り筆者のブログはスポーツに関してである。筆者自身、柔道やボクシングといった個人競技を中心に携わってきたが(根が個人主義というのもあるが)、最近はJリーグやプロ野球といった集団で行うスポーツをよく観戦する。

だから何なのだ?という話でもあるのだが、冒頭のタイトルの「国に〝心〟を望んで何が悪い?」という話ではないが、筆者のような人間が言うと陳腐に聞こえるかもしれないが、スポーツも〝心〟なくしては機能しないモノである。

先日読んだ昭和40年代に活躍した実業団サッカーの本で、その親会社が倒産の憂き目に遭い、元社員が「『企業は人である』という言葉があるが、自分たちの会社はその逆を行く保身ありきの組織だった」と嘆いていた。

国家でも企業でも規模が大きいから生き残るのではなく、トップが国民や社員を慈しむことが組織の潤滑油となり、それが結果的に未来の発展に繋がるのである。

今回のテーマにはまだスポーツの記述が少ないがちゃんと繋がる部分もある。②で説明していきたい。