今日はゆっくり時間があるので、書くぞ～♪作家ちゃみ(笑)←昨日のブログを見てね
お盆前に旦那さんが勤めていたお店がコロナの影響で閉店したことは書きました。
そのお店は旦那さんが中卒で修行に入らせてもらったお店で、１３年？１４年くらい勤めさせてもらいました。
当時はいろいろあって、仲違いをしてお店を辞めた形になっていて
それだけお世話になったお店とはいえ、縁が切れている状態だったのです。
※旦那さんのために書きますが、お店を辞めた経緯は旦那さんはほぼ悪くない…と思ってます。
わたしと旦那さんもそのお店で出会いました。
わたしがそこにアルバイトに行ったことがきっかけなんです。
そして時は過ぎ、うちの長男も中学を出て、板前さんの道を進み始めたんですが
１８歳の冬に、急にそのお店にひとりで食べに行ってみたいって言い出したんですよね。
当時は長男は京都のお店で働いていて、すこし仕事にも慣れてきたころで
お給料を使って、あちこち気になるお店を勉強として食べに行っていました。
すっぽん食べに行ったり、ステーキ食べに行ったり、していました。
その流れで、ついに、というか
長男にとっては、それはもう、憧れ中の憧れ
いつかは行ってみたいって夢だった念願のお店になっていた…わたしたちの出会いのお店。
なんとはなしに、父と親方さんとの経緯もわかるし
行ってみたいけど、行っていいものかも迷うし
けどきっと、長男の中で時が満ちたのだと思うのです。
長男からそのお店に行きたい旨を聞いたとき、わたしは手放しで嬉しかったし
旦那さんも、少しは複雑な思いもあったでしょうけど、「行っといで」という感じでした。
長男は自分で予約を取り、その日を迎えました。
「小森」という名前を名乗って予約は取っていましたが、そんな名前はいくつもあるし、まさかまさか長男だとは気づいてなかったようです。
長男は予約の一時間前に店についてしまったそうです。
が、緊張して、店のあたりをうろうろしたそうです。
人生で一番緊張したって言ってました。
もしかして、小森の長男だとわかったら、「けえれ！けぇっちまえ！！」
なぁんて対応をされるかも？とも想像していたそうです。(笑)
予約の１０分前になっても、なかなか扉を開けることができなくて(笑)
１０分前に入るのって、どうなのかな？とか思ったり、と。
結局、予約時間ちょうどにやっと扉を開けることができたよう。
親方さんははいってきたお客が、まだ少年っぽさを残した若者だったことにびっくりしたと思います。
でも、わたしもアルバイトに行っていたときに、たまにあったのですが
明らかに料理の勉強に来ましたって感じの、若くてひとりのお客様があったので
親方さんとしても、きっとそう思ったに違いないです。
カウンターに座って、お料理がどんどん進んで
とくに会話することもなく（常連さんがいらっしゃったのもあって）
ほぼ、コースの終わりかけのころに、差し掛かっていたそうです。
長男も話をしたい…そう思ってはいたのだけど、きっかけを見つけられずにいたようです。
そんなとき親方さんから話しかけてくれたそうなんですね。
「どうして、うちの店に？」って。
そこで長男が
「僕、料理やっているんですけど、ここのお店に来ることがずっと夢だったんです。」
そう言ったそう。
親方さんにしたら、え？なんで？って感じだと思います。
そこはミシェランにも載ったことがあるお店とはいえ
とくにテレビに出たりとか、そういう有名なお店ではなく
どちらかといえば、知る人ぞ知る、有名人なんかがお忍びでくるお店なので
びっくりしたのだと思います。
そこで、長男は自分の身をやっと明かしたみたい。
親方さんが一瞬目を見開いて、時が止まったのがわかったって言ってました。
そこから、なにを話したのか覚えていないけど、２時間はお店にいたって言ってました。
特別にあれもこれもって食べさせてくれて
「お父さんとお母さんは元気か？」って聞かれたと。
そして、最後にツーショットを撮ってもらって、大満足で帰ってきました。
長男からは、それはもう大満足だった話を当時聞きました。
それが、２年半前くらいのことです。
そしてそれがご縁つなぎとなり、旦那さんはそのお店に再度戻り、復帰し
そのお店の最後を看取ることになったんです。
もちろん、当時のわだかまりも溶け
血は繋がってはいないけど、親子ほどの関係性。
でも、人間性が変わるということはありませんから、親方さんとはあれやこれやと喧嘩をしながら(笑)
でも、昔と変わったのは、旦那さんが大人になっていること。
以前は言われっぱなし、やられっぱなしだったのに
今回戻ったあとは、対等、もしくは旦那さんのほうが上(笑)…ごめんなさい。
いろんな感情、想い、あったと思います。
だけど、旦那さんの性格上、お店の最後に立ち会えたことは、ほんとうにうれしかったと思います。
そんなご縁つなぎをしてくれたのは長男で。
そんな長男はきっちり、お店が閉めるとなったとき
ちゃんと電話を入れてくれて
お礼を言ってくれました。
できた子♡
親の顔が見たい？
旦那さんとちらっと長男（２０１８年）
わ、髪伸ばそうかな～（おなじく２０１８年、わたしとコソドロ末っ子）
✩
親方さんから住所を聞かれて、なにか記念になるものを送るよと言われているそうです。
何が届くのでしょう？？？
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