今日は次男の卒業式でした。
タイトルのように、中学二年生の秋から不登校でした。
ちなみに小学校時代も5年生から6年生も不登校でした。
小学校の卒業式では
尾崎豊の「卒業」を歌いました。そのエピソードはこちら と こちら
中学校にあがり、彼の個性を受け入れてもらえる環境を掴み
自由に楽しそうに通っていたのです。
あっぱれなエピソードがいろいろあり
大好きな友人の卒業式に関して
次男が素敵な気づきを教えてくれたエピソードはこちら
楽しい中学校生活が引越しで終わることになり
残るお友達たちに書いた作文は こちら
髪を染めて新しい中学校に行き始めた話 こちら
馴染めなくて不登校になったあとの話 こちら
髪を染めた次男に寄り添った話 こちら
昼夜逆転しだした話 こちら
などなど…
ここにご紹介しきれないほど書いております^^
他にも読みたいと思ってくださった方はこのブログを「次男」のキーワードで検索いただくか
テーマ「リアルな子どもとのこと」をお読みください。
✩ ✩ ✩
そう、先日の日曜日に
今の中学校の担任の先生がうちに来られました。
玄関でふたりで何やら話をしていたのは知っていました。
わたしはそれには加わりませんでした。
もちろん、呼ばれたら行こうと思っていたけれど
呼ばれないのに、加わることはないのです。
結構な時間話していたかと思ったら、そのまま先生はお帰りになり
家に入ってきた次男が
「ワシ、卒業式行くわ」って言うんです。
理由を聞くと
「行かへんかったら、校長室で個人的に受け取らなあかんらしくて、それは面倒くさい」
って言いました。
そしてもう少し話をしていくと、こんな思いもあったことを教えてくれました。
「へんかも知れへんけど、先生と話しているとき、卒業式に行きたくても行けない人がいるのに、自分は行けるんやから、行こうと思った。」
そう言うんですね。
それを聞いたとき、ふと思ったことあるんです。
昨年の夏頃に、次男はあるアニメにハマりました。
それはそれは心が震えるほど感動するみたいで、何十回も見ているし
そして何十回見ても、声をあげて泣いてしまうのだそうです。
少しずつ話してくれることを総合すると
どうやらそのアニメのキャラクターの一人がとても好きなんだそう。
それは他人であるわたしが勝手に想像で物を言うのは
正しくないのかもしれなけど
でも、わたしの受け取る印象は「恋」に近い感情を持っているみたいで。
簡単に「恋」って言っちゃうのは、ほんと申し訳ないのだけど
そのキャラクターのことを想うと、何度でも号泣できるほどに強い想いを持っていることは確かです。
そしてどうもそのキャラクターの子も
アニメの中でいじめに合い、そして病気になり、卒業式に出ることができなかったというエピソードもあるみたいなのです。
わたしは瞬間的に
次男はその子のために自分は出ようと思ったのだなぁと感じたんです。
違うかもしれませんけどね^ ^
けど、わたしにはそう感じられたんです。
アニメのキャラクターに対する思いとはいえ
男らしい想いを持っているのだなって思いました。
リアル世界での恋ではありませんが
そうやってサヌキの質
(愛する誰かに愛を注ぎたい質)が素敵に育っていることを感じて
すごく嬉しいんです。
それとね、アニメとはいえ
歯を食いしばらないと声が漏れてしまうほどに泣けること
ほんと素晴らしいなって思います。
この感受性豊かな時代に
心がそれほどに動くものに出会ったって
一生ものじゃないですか。
わたしも中学生から高校生くらいの時代に聞いていた音楽って
今でも歌詞を覚えていたり、蘇ります。
ずっと引きこもっている彼に
そういう心が躍る時間が生まれていることに
心がそうやって育っていることに
すっごく感動したんです。
ちょっと卒業式の話と逸れましたが^^
それで、前日の練習から参加しました。
トレードマークのロングヘア(ぼさぼさ)、毛先は以前の毛染めで金色。
すんごい風体のまま、登校した次男。
先生から髪を黒くしたり、切ってきて欲しいとは言われたみたいだけど
考えた末、そのままで行くことに決めたんです。
わたしだったら…
人とは違う風体でいることは気が引けたりしますが
次男はそういうのは全然気にならないみたいで。
あと、一年半振りに行く学校で、クラスメートたちとどう接するのか?とか
なにも気にならないみたいで。
そういう次男を見ていると
「自分」という存在と
いつもしっかり繋がっているんだなって思うんです。
わたしも最近、「引き寄せ」の再勉強から
「自分」の心と離れない練習をしていて
それがね、すっごくわかるんです。
人は自分の心から目を離したときに「分離」を感じ
さみしくなったり、不安になったりします。
次男はいつだって
外ではなく、内にいるのだと思います。
だから、平気なんだなって。
ただ、この卒業式は
自分のためではなく
大好きなキャラクターのために出る。
我を超えてる姿だと感じました。
卒業式の前半はいつも通りつまんなくて
わたしは自分のご機嫌を取るために、スマホでファッションばかり見ていました^^
自分の言葉で話していない人の言葉は、響いて来ないのです。
長くなりそうなので
続きます。