春の草木其の5 《姫空木》《ユキザサ》《踊子草》 | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

春の草木其の5 《姫空木》《ユキザサ》《踊子草》

仕事場の植え込みの一部に…

もちろん名札なんて無いけどこれは分かる。


こりゃ〜姫空木だね。

🎼卯の花の 匂う垣根に ほととぎす 早も来鳴きて 忍び音もらす 夏は来ぬ🎼

『卯の花』おからじゃなくて()『空木(ウツギ)』のことですね。ウツギより、葉や花が小型なことから『ヒメウツギ』。普通は56月に円錐花序を出し、白い花を多数つけますが、もう咲いてる。

ウツギの仲間では一番早く花を咲かせます。本州の関東地方以西、四国、九州に分布しています。高さは11.5m程です。

葉は対生でつき、葉身は長楕円状披針形で、先がとがります。縁に細鋸歯があります。表面に星状毛が散生しますが、裏面はほとんど無毛。雄蕊の形が少し面白いですよね。

ほらね、判るかな?今のオイラの体力年齢状態😑

まぁ普段の懐具合と同じだけどお手上げの状態😵‍💫

…って、それは面白いワケね〜だろ🤣

◇科名:雪の下科 ◇属名:ウツギ属((Deutzia=ドイツァ。hunberg の後継者でオランダの『Johan van der Deutz』に対して1781年に捧げられたもの。◇学名:Deutzia gracilis(gracilis=細長い、繊細な)

こちらは散策路で、春だけど雪と名前に付く。

ユキザサ雪笹


円錐形の総状花序をだして、小さな白い花を咲かせます。


◇科名:百合科 ◇属名:ユキザサ属(Smilacina=スミラシナ。Smilax=シオデ属の縮小形で、葉の形がシオデ属の植物にやや似ていることから ◇学名:Smilacina japonica(japonica=日本の)

ユリ科なのに名前は笹(笑)。白い花を雪に、葉を「ささ」に喩えたもの。確かに笹の葉に見えますね。


山地の林内に生えます。まだまだコレは伸び始めたばかりで小さいのですが、高さは20~70センチになります。

茎の上部は斜上し笹の葉に似た楕円形の葉が互生します。葉や茎には毛が多く生えています。
花びらも雄しべも純白、また形も良く確かに雪の結晶のように見えますね。

エビネ海老根

名前の由来は、まさに字のとおり。

根茎がエビ(海老)の背中🦐に見えることから名付けられました。

花茎に5-30個の花をつけます。

葉は15-30cmの楕円形で2-3枚。

◇科名:ラン科 ◇属名:エビネ属(Calanthe=カランサ。ギリシャ語の「calos=美」+「anthos=花」。美しい花という意味 ◇学名:Calanthe discolor Lindl(discolor=二色の)

育てやすく、江戸時代から盛んに栽培され多数の品種があります。


カランセ(エビネ)属の植物は、日本や中国、台湾、東南アジア~マレーシア、ヒマラヤなどに150種以上が分布します。

キエビネ/黄海老根

◇科名:ラン科 ◇属名:エビネ属(Calanthe=カランサ。ギリシャ語の「calos=美」+「anthos=花」。美しい花という意味 ◇学名:Calanthe sieboldii(sieboldii=日本植物の研究者「シーボルト」の)

日本原産のエビネにはこの『キエビネ』の他にも『サルメンエビネ』『アマミエビネ』『キリシマエビネ』『コウヅエビネ』『タカネエビネ』『ニオイエビネ』そして夏に咲く『ナツエビネ』などがあります。

こちらはあちこちに見かけます。

オドリコソウ踊子草

花の形が,笠をかぶった踊り子の姿を思わせることからつけられた名前です。

◇別名:「踊花(おどりばな)」「虚無僧花(こむそうばな)

花は上部の葉腋に唇形の花をつけます。若葉は食用になります。根は薬用になります。

◇科名:シソ科 ◇属名:オドリコソウ属(Lamium=古いラテン語で【イラクサ】のような植物を呼んだ名)  ◇学名:Lamium album var. barbatum(album→白色の barbatum→髭のような毛のある)

草丈は30~50cmくらいです。多年草です。茎は群がってつき、節には長い毛があります。葉は対生してつき、三角形に近い形です。縁には粗い鋸歯になっていて、裏面脈上および表面にもまばらに毛があります。

4月7日の誕生花です。花言葉は「快活」「陽気」

踊ってるから?「陽気」なんですかね。

こんなのもある。

ツルオドリコソウ蔓踊子草

日本原産は白の オドリコソウ やピンク色の オドリコソウですが、これは黄色の花。

ヨーロッパ~西アジア原産です。最近では日本に野生化したものも見られるようになったようです。

別名は学名の『ガレオブドロン』

地面に蔓を伸ばして広がっていき、葉には銀色の(白い)斑が入ります。斑が入った葉が綺麗ですよね。

真上から見るとこうなってます。

◇科名:紫蘇科 ◇属名:ラミアストルム属(Lamiastrum*オドリコソウ属(Lamium=古いラテン語でイラクサのような植物を呼んだ名)

◇学名:Lamiastrum galeobdolon(galeobdolon=粗野な)

現地ではミツバチが蜜を集める大切な蜜源でもあるらしい。ラミウム・ガレオブドロンで販売されているようです。 

かなり薬用としても利用されるようで、昔は花を煎じた液は血を浄化するといわれていたようです。

つぶした葉は止血に利用されていたらしいです。乾燥した葉はお茶になり発汗作用があるようです。

フランスやスウェーデンではスープに入れたり野菜として食していたらしい。因みに単に『ラミウム』という品種の場合はLamium maculatum』別名『デッド・ネットル』を指すようです。原産地のヨーロッパ、アジアに自生し北アメリカに野生化しています。 

やはり葉に銀色の模様が出ていて、またその模様も品種によって様々。また縁に黄色の斑がはいるゴールデンアニバーサリーと言う品種もあります。花色もピンク、白、紫、黄色とあります。同じように地面を這いグランドカバーや小道の縁取りなどに使うととても綺麗。

大天使ミカエルをまつる5月8日ごろから咲きはじめるのでアーチエンジェルとも呼ばれます。

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《チゴユリ》《羅生門葛》《ジュウニヒトエ》他

《ヒメコウゾ》《たらの木》《ヤマフジ》他

ハナイカダ

《チドリノキ》《桐》《メギ》


ミツガシワと半夏と…