春の草花 其の4《半夏》と… | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

春の草花 其の4《半夏》と…

画像整理せんと追いつかない😅

今の時期は水辺の植物、水生植物も目立つ季節でもあります。

ミツガシワ三槲

ミツガシワは開花は4月中旬くらいです。

別名は『水半夏(ミズハンゲ)

英名は『Buckbean

北海道から九州にかけて分布していますが、海外では北半球に広く分布し極地周辺植物といわれるものの1つです。

生育地山地や低地の沼地や湿地植物のタイプの多年草です。

茎先に柄のある花が花茎に均等につく総状花序を出し、花径が1センチくらいの小さな白い花を10~20輪くらいつけます。花は下から順に咲いていきます。 花冠は深く5つに裂けます。裂片の内側には白い縮れた毛が目立ちます。萼片は5枚で、雄蘂が5本、雌蘂は1本。

なぜか株によっては、雄蘂のほうが長い花を咲かせるものと雌蘂のほうが長い花を咲かせるものがあります。しかし結実するのは長花柱花(雌蘂のほうが長い花)だけ。

葉は1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた3出複葉で、互生します。葉には長い柄があり、小葉の形は卵形。縁が波打っています。葉には苦味成分が含まれ、生薬で睡菜(すいさい)といって江戸時代には健胃薬として用いられたようです。 ミツガシワ属にはこの『三槲』1種のみしか存在しません。
氷河期の遺存植物の1つと言われています。 

和名の由来は3枚ある葉の形が柏の葉に似ているからですが、家紋の「三柏」に似ているというところからとも言われています。丸に三柏の家紋はあの『山内一豊』が用いたものですね。

◇科名:三槲(みつがしわ)科 ◇属名:ミツガシワ属(MenyanthesTheophrastus が用いた名で「menyein=表現する」+「anthos=花」。総状花序の花が徐々に展開することに因んだもの) ◇学名:Menyanthes trifoliata(trifoliata=三つ葉の)

別名が《ミズハンゲ》ですが、ハンゲは半夏の意味で、つまり夏の前。七十二候の「半夏生」は、正しくは烏柄杓のことを指します。これが烏柄杓

◇科名:里芋科 ◇属名:ハンゲ属(Pinellia=16世紀のイタリアの植物学者「Pinelli 」の ◇学名:Pinellia ternata(ternata=三つ出る)

葉っぱは学名の小種名にあるように3枚出ます。

根茎の部分が「半夏/はんげ」と呼ばれ漢方薬になります。

別名は《半夏》《狐の蝋燭/きつねのろうそく》《蛇の枕/へびのまくら》

半夏生と言う植物はよく知られていて、アチコチに見かけるのですが(半夏生👈)このカラスビシャクは、それほど見かけることはありませんね~(*-*)

で,こちらが上の烏柄杓カラスビシャクの大型版?というか…

オオハンゲ大半夏

これが花であります。

開花時期は6月から8月で、茎先に緑色の仏炎苞*が出来ます。(*棒状の花を包み込む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てたもの)👇


この仏炎苞に包まれるようにして棒状の肉穂花序と云う花軸が多肉化して花が表面に密生したものを出す。

◇科名:サトイモ科  ◇属名:ハンゲ属(Pinellia=イタリアの植物学者「ピネリ(G. V. Pinelli)」の  

◇学名:Pinellia tripartita(tripartita=3つに深く裂けた)

日本固有種で、山地の暗い林の中に生える多年草。

草丈は40センチから60センチくらいになる。

葉は1枚から4枚つき、3つに深く裂けて三つ葉のように見えます。葉の柄の長さは20センチから40センチくらい。


チョウジソウ丁字草

チョウジとは(丁子)のことで、細く長く伸びた花枝の形を現したものです。

『丁字(つまり『クローブ』)』のことではなく、この花の形が『丁字』に似ていることからこの名前が付いています。クローブ=丁字は、実が料理や漢方の生薬としておなじみですよね。

川岸などの湿った草地に生え、高さは40~80センチになります。花冠が高坏形で筒部は細い。

葉は、長さ6-10cm葉は披針形で互生します。多年草です。

◇科名:夾竹桃科 ◇属名:チョウジソウ属(Amsonia=アンソニアは、1760年にVirginiaの、Gloucester で医者をしていた植物学者『Dr.Ch.Amson』の名に因んだもの ◇学名:Amsonia elliptica(elliptica=楕円形の)

日本および東アジア原産種。花の根元部分が濃い色になります。