皆さま

 

幸せになりたいと思ったけど、

いったい何をしたらいいかわからない、

そう感じるのは、しんどい思いを長年してきた

人からするととても自然なことです。

 

どうしたらいいのか、小動物の代表格

リスが教えてくれました。

 

何やら鳥かごが似合わないフクロウも

登場するようです。

 

詳しくは本文をお読みください。

 

本日もよろしくお願いします。

 

【自己紹介】

幸せな人生に転換できた僕の物語

 

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「幸せになるためのステップを知る物語」

~③リスが幸せになるために教えてもらったこと~

 

前回までの物語はこちらです。

~①リスが始めにしたこと~

~②今を知ったリスが感じること~

 

 

 

「辛い生き方」をしていたことで、

「幸せな生き方」をしたいという、

心からの望みにリスは気が付きました。

 

リスは、でも今はただ辛いと

感じるだけで、どうしたら幸せに

なっていけるのか、見当も

つきません。

 

そんなことを考えるうちに、

また今日もリスの家族たちのために、

木の実を採りに行く時間になって

しまいました。

 

「あー、しんどいけど行かなきゃ」

 

そうして、重い身体をリスは起こして

森の中に木の実を探しに行きます。

 

でも、なぜだか今日に限ってなかなか

木の実が見つかりませんでした。

 

「木の実が見つからない」

 

リスは、家族たちにご飯を食べさせたいと

思い、いつもは行かない山のほうにまで

足を延ばしていきます。

 

まるで、お散歩ではなく山登りのような

急な道を歩いて、木の実を探しました。

 

そうして、ようやく家族4匹がお腹いっぱいに

なるほどの木の実を採ることができます。

 

「あー、よかった」

 

重い身体をなんとか動かして、

リスは必死にがんばったのです。

 

そのときでした。

 

リスの頭上に風がフワッと

やってきます。

 

リスが空を見上げると、

フクロウがいました。

 

フクロウは、名乗ることもせず、

リスに伝えます。

 

「リスさん、とてもしんどそうだね」

 

リスは、「急いでいますので」と

言って、その場を後にしようとします。

 

「これだけ伝えます」

フクロウは、リスを制止して

そのまま話しました。

 

「今の生活がしんどくて、辛いと気が付きましたよね?」

「それで、やっぱり幸せになりたいと思った」

「でも、どうしていいかわからない」

「だから、無理して今まで通り、やらなくては」

「いけないことをやっている」

「でも、段々身体が言うことを聞かない」

 

そこまで言われると、リスは、

まったくもって自分のことだと

思い、重い足を止めるのです。

 

「リスさん、しんどいことばかりで」

「リスさんの純粋な心の部分に」

「モヤモヤがかかっているのです」

「それは、まるで山頂からの雄大な景色に」

「濃い霧がかかっているように」

「望んでいることが見ることができない」

 

足を止めたリスは、小さな頭を

何度もうなずくように上下に

振っています。

 

「だからね、リスさん、そのモヤモヤを」

「まずは晴れさせる必要がある」

「しんどいこととか、嫌なことはやめちゃう」

「それから、しっかり身体を癒す」

「趣味とか好きなこともどんどんやってみる」

「いったんこれだけやってみるといい」

 

そこまで一気にフクロウが話すと、

そのまま大きな羽を広げてその場から

飛び立っていきました。

 

リスは、いったい何が起きたのだろう?

そんな表情を浮かべて、飛び立つ

フクロウを見送ります。

 

「そうか」

「しんどいこと、嫌なことをやらない」

「自分を癒す」

「好きなこともやる」

「それで、心のモヤを晴れさせる」

「か・・・」

 

リスは、少しだけ未来に希望の

光が灯ったような気分になり、

家族が待つ自宅に戻るのです。

 

【終わり】

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この物語を読んで何か一つでも

感じていただけたら嬉しく思います。

 

想いを乗せて書いています。

 

皆さまよろしくお願いいたします。