事業計画を折角つくっても、目の前にあるのは数値だけ…。
なかなか行動に移せない経営者や中間管理職の方は多いものです。もし今そうなっている方がいても、まずは安心してください。

ただし計画は、行動が伴ってこそ達成できます。
とはいえ「重い腰が上がらない」のも人間らしい姿。人は基本的に怠惰ですから、その気持ちはよく分かります。

そこで大切なのは「仕組み化して習慣化」すること。
やる気は後からついてきます。仕組みによって行動を自動化すれば、気持ちも自然と伴ってきて、計画達成が現実味を帯びてきます。

習慣化のための具体的な仕組み

1)事業計画を全社員と共有し、月次でアップデートする
2)社長の日次・週次の行動を朝一で書き出し、社員にメールで共有する
3)事業計画ごとに達成度と担当者を明確化し、中間管理職に「行動計画表」を作らせる
4)行動計画表をもとに週次で進捗打合せを行い、停滞の原因を特定し改善する

これを徹底すると何が起こるでしょうか?
まず社長自身が「行動せざるを得ない」状況になります。そして成果が出始めると、逆に動かないと落ち着かない体質に変わっていきます。

ビジネスマンが事業計画について考察している様子

一方、中間管理職以下も、計画の共有と進捗報告を求められるため、事業計画が“自分ごと”として刻まれます。さらに社内からの適度なプレッシャーが働くので、行動を先送りできなくなるのです。

ただし注意点があります。


プレッシャーを掛けすぎると“ウソの報告”が出てしまう危険があります。進捗が止まっている場合は人を責めるのではなく、「仕組みをどう改善するか?」を一緒に考えてください。

これが、事業計画を達成するために必要な「行動を習慣化する仕組み」の一例です。


今日もお読みいただきありがとうございました。

今、大手・中堅企業を含めて「失敗しないこと」が重視されすぎている風潮に、危機感を抱いている経営者・管理職の方は多いのではないでしょうか。

課長以下の社員たちが目の前の課題に挑戦せず、嵐が過ぎるのを待つ。
「火中の栗を拾わない人ばかりだ」と嘆く声もよく聞きます。
昔は良かった!と懐かしむ人もいますが、私は思います。
人は昔も今も変わらない。ただ“やり方”が変わっただけなのだと。

そこで今回は、この悩みに対する一つの解決策――「失敗も含めて経験を渡す権限移譲」についてお話しします。

1.権限移譲をして失敗を経験させる

部長が課長に権限を渡していないケースは本当に多いものです。
課長の肩書きはあっても、印鑑を押すだけで実際の判断はすべて部長。
これでは人は育ちません。

部長は自己承認欲求を手放し、小さな案件からでもいいので課長に判断を委ねましょう。
そして、その判断に従い、たとえ失敗しても責めないこと。
大切なのは「なぜそうなったか」を一緒に分析し、課長自身に改善策を考えさせることです。
これで課長は経験値を積み、着実にスキルアップしていきます。

挑戦する人「I CAN」から「DO IT」へ

2.失敗は“成功へのプロセス”と捉える

多くの企業では、失敗すると責められるのが当たり前になっています。
本来マネジメントの責任なのに、部下に押し付ける上司も少なくありません。
こうした企業は残念ながら成長せず、いずれ淘汰されていきます。

失敗とは、単にその時点での結果に過ぎません。
失敗を積み重ね、その先で成功をつかめば、それは“成功までのプロセス”だったと言えるはずです。

この考えを共有できれば、社内は挑戦する風土に少しずつ変わっていきます。
一朝一夕で変わるものではありませんが、経営者と現場の両面から取り組むことで確実に醸成されていきます。

その第一歩が、権限移譲なのです。

 

失敗を恐れず、失敗も含めて経験を渡すこと。
それが挑戦する人材を育て、会社を強くする力になります。

 

本日もお読みいただきありがとうございました✨

コスト削減の案を考えるのって、正直げんなりする…という方も多いのではないでしょうか。
ですが実は、コスト削減の方法を考えることは 創造的な発想の転換 であり、考える本人にとっても会社にとってもプラスの効果をもたらすんです。

「削る=苦しい」ではなく「知恵を出す習慣」ととらえる

コスト削減というと「ムダな人」や「怠けている人」に目が行きがちで、非難モードになってしまいますよね。
でも、そこにフォーカスするとネガティブな空気しか生まれません。

大事なのは 事象に目を向けること
「何にコストがかかっているのか?」を特定し、それを解決する方法をみんなで考えると、自然と創意工夫につながっていきます。
コスト削減は苦行ではなく、知恵を出す習慣を育てる場 と考えてみてください。

コスト削減を考えるビジネスパーソン

具体例:手待ち時間と多台持ち化

例えば、製造工程で手待ち時間が長く、担当者がスマホで遊んでいる場面を想定してみましょう。
そこで「さぼるな!」と叱っても、生産効率は上がりませんよね。

解決策は 多台持ち化
その人を専任にせず、複数工程を担当できるように教育すれば、手待ち時間を他工程のサポートに充てられます。

もちろん、多台持ちにするには「引き継ぎの時間が取れない」という現場の反発が出るかもしれません。
ですが、ここは経営トップが「引き継ぎを最優先にする」と旗を振ることが大切です。

人ではなく「事象」にフォーカスする

コスト削減案を考えるときに大切なのは、人を責めるのではなくコストが発生している原因を突き止めることです。
そこに解決策を講じれば、生産性も改善し、社員のモチベーションも下がりません。

これは単なるコスト削減ではなく、クリエイティブな思考トレーニング。
取り組むことであなた自身の発想も広がり、会社全体の活動も活性化するはずです。

ぜひ、前向きに試してみてくださいね。

飲食店や小売業では、昔ながらのこだわりで安定した収益を上げている企業も多いでしょう。
しかし、将来の成長を目指すときに避けて通れないのが新規メニューや新商品開発です。
「時間がない」「アイデアが浮かばない」──そんなときに役立つのがチャットAIです。

1.流行や顧客ニーズをAIに分析させる

いきなり「新メニューを提案して」とAIに聞いても、ありきたりな答えしか返ってこないことが多いです。
まずは自社の現状をしっかり入力しましょう。

  • 自社メニューや品揃えの特徴

  • POSデータなど販売状況

  • ターゲット顧客層

これらをもとに、流行や顧客ニーズの分析を依頼すると、より実用的な提案が得られます。最新データを参照するように指定するのもポイントです。

2.新しい組み合わせ提案を参考にする

AIが提案した新メニューや新商品のアイデアを、自社で実現できるかを検討します。

  • 調達や仕込みの難易度

  • 季節メニューとしての展開可能性

  • 自社ブランドやこだわりとの整合性

「実現可能性」を常に念頭に置き、投資する価値があるかを判断することが大切です。

メニュー開発を支援するAIと実食レビュー

3.最終チェックは現場の感覚を活かす

最終的な判断は必ず現場で行いましょう。

  • 飲食店なら常連客に試食を依頼してフィードバックを得る

  • 小売店なら試作品を見せ、アンケートを取る

いきなり全店舗に導入せず、トライ&エラーを繰り返して精度を高めることが成功の秘訣です。

まとめ

AIを活用すれば、新しいメニューや商品のアイデアは驚くほどスピーディーに得られます。
しかし最終的な判断は現場で──。データと人の感覚を組み合わせることが、成長のカギです。

 

本日もありがとうございました。

企業から個人にモノやサービスを販売していると「口コミ」が気になりますよね。
最近では、お金を払って口コミを書かせて高評価を得る企業もあるそうですが、実際に体験すると「口コミと全然違う!」なんてこともあります。私自身、あるネット通販サイトで口コミを信じて買った商品が粗悪だった…という経験があります。

今日はそんな「口コミ」について考えてみました。

◆口コミが広がる企業と広がらない企業

違いはズバリ、

  • 口コミが広がる企業:顧客の期待を越える体験を提供している

  • 広がらない企業:普通のサービスをこなしているだけ

ではないでしょうか。

口コミは「お願いして書いてもらうもの」ではなく、自然に生まれるものです。
顧客が「思っていた以上だった!」と感動したとき、人はその体験を人に伝えたい、発信したいという欲求に駆られます。

特別な体験といっても、大きな投資は不要。
顧客に「特別感」を味わってもらえれば、それが口コミにつながります。

◆ケース:都内の八百屋さん

例として、都内にある個人商店の八百屋を考えてみましょう。

  • 3代目が経営

  • チェーンスーパーの乱立で売上は減少

  • ただし「新鮮で珍しい野菜」を目当てにリピート客がいる

さて、この八百屋の口コミを増やすにはどうすれば良いでしょう?

 

八百屋の新鮮な野菜

◆具体的な施策

  1. 公式SNSを開設して日々の情報発信

  2. ポイントカードを導入して顧客情報を収集

  3. 一定額購入したお客様に、ブランド果物を無料で提供

  4. 無料提供する果物は、SNSで事前に告知して期待感を高める

  5. 生産者の顔や産地をPOPで紹介し、安心感とストーリーを届ける

◆まとめ

こだわりの強い顧客にとって、ブランド果物を無料でプレゼントされるのは感動体験。
この「小さな特別感」が口コミを生み、既存顧客の満足度向上と新規顧客獲得につながります。

つまり、口コミを増やしたいなら「顧客の期待を少しだけ超える工夫」を継続することが大切なんです。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました😊