藪から棒に書き出しからこんなこと言うのもなんですが、元々走るつもりはなかったんですよ。
ただ今シーズンは網走を走ったため、例年より早い9月にシーズンイン。
10月、11月と続く大会が、3月まで3ヶ月空くことに物足りなさを感じたんでしょうね←想像(もう覚えてない)。
金沢が終わってから探し始め、行ったことのないところに行こうと候補に挙がったのが勝田と館山。
かっきぃさんのブログで読んだことがあると思い出し、おもむろにかっきぃさんにDMを送り、かっきぃさんが勝田を走ると知ったことが決め手だったかと思います。←想像
もうその時点で目的は、かっきぃさんに会うことに脳内転換。
するとかっきぃさん、珍しく後泊するって言うんだもの、これ二人で打ち上げできちゃうんじゃないの?
という経緯で、サムさん経由でお互いの連絡先をゲットし、それから私たちのやりとりと言えば打ち上げの店と翌日の観光の話ばかりで、レースの話はほぼなし。
すでにレースは二の次になっている。
こんな状況なので、私に至っては一週間前までレースのことを忘れていて、かっきぃさんがドーナツ3つのカロリー消費に躍起になっているのを見て思い出す始末。
そうだ、かっきぃさんに会うために茨城くんだりまで行くわけじゃなかった…。
思い出すと同時にやってきた、持病の「走るのイヤイヤ病」に抗いながら、移動日。
10時過ぎののぞみで東京駅へ、そこから水戸までバスを利用。
同じ交通手段はつまらないので、なるべくいろんな交通機関を使いたいタイプです。
満席だったらどうしようと懸念していたバスはガラガラで、勝田ってローカルレースなんだなと誤った認識を持つ。
持病を見ないフリするためにもレース後のことしか考えてないので、ここまで勝田全国マラソンの情報ゼロで来ています。
2時間後、渋滞もなくスムーズに水戸駅に到着。
勝田では宿が取れなかったので、今回の宿は水戸駅北口徒歩30秒のJR東日本ホテルメッツ水戸にしました。
駅チカも魅力ですが、決め手はお風呂が広いこと。
会社の福利厚生のクーポンを10000円分使用したので、2泊で14000円ほどでした。
当日、かっきぃさんと勝田駅で待ち合わせ。
なおこの日の朝も、お互いに「イヤイヤ病が止まらない」という不毛なやりとりを何度となくしています。(10時半スタートだとこんなムダなやりとりをする余裕もある)
私の場合、県内レースだとイヤすぎてDNSしてしまうこともあるので、「わざわざここまで来たんだから」という諦めの境地に到達できる点で、こんなありさまでも前泊ありの遠征の方がまだ腹を括っている方です。
水戸から勝田まではわずか6分ほど。
水戸が始発だったこともあり座れたため、ここでも勝田=ローカルと再認識。
この日の予報は晴、予想最高気温11℃、かなりの強風。まあ雨よりは全然マシ。
隣の席に座っていたおじさんたちが「暑そうだからあれを脱ぐ、これを着ない」と日差しと気温の心配ばかりしていて、なのに目標タイムが5時間とか言ってるのが聞こえてきて、他人事ながら心配になる。いや風強いんだよ?絶対寒いって…あれもこれも着ときなよ…。
勝田駅ホームでは入場制限がおこなわれていて、改札に人が溢れないよう階段とエスカレータ前で駅員さんがランナーの流れを制御していました。
駅員慣れてるなあ…あれ?この大会、もしかしてけっこう大きい?
私、ここにきてようやく勝田マラソンの規模をなんとなく理解する。
かっきぃさんと改札前で合流すると、かっきぃさんから勝田のコースがいかにつまらないかを遠慮なく聞かされる。
景色と沿道しか楽しみがないのに、走る前からイヤな話聞いたわw(エイドも楽しみだけど、どうせ食べられない)
かっきぃさんは走ってる間も「ほんとクッソつまんねーコースだな…とあこさんに申し訳ないわ」と思い続けてたらしいので、よほど負い目だったんでしょうが、当の私は風で下ばっか見てたので正直景色ほとんど覚えてない。
あと、私的「つまらない景色」は名古屋みたいな「42km例外なく延々街中」で、田んぼとかの何もない田舎風景は嫌いじゃないのでご安心ください。
ちなみに乗ってないけど勝田駅から会場までは徒歩10分から15分ほどなのにシャトルバスが出ているらしく、手厚いです。
かっきぃさんには「こんな距離も歩けないやつはマラソンなんか走れない」とバッサリ斬られてましたが、かっきぃさんいなかったら私乗ると思うw
なにしろ脚筋力標準以下なんで大目に見ていただきたい。
かっきぃさんは基本気遣いの人なのでブログではあまり出てませんが、実際会うとけっこう毒吐いてておもしろい。
笑ってるうちに、バスを使わずともあっという間に会場着。
会場は広い公園で、陣地取りの簡易テントがびっしり!こんなマラソン会場見たことないんだけど関東ってこうなの?
テントの花道を抜け、更衣室へまっしぐら。
更衣室ではかっきぃさんがあちこちから声をかけられていました。
着替えて(脱いで)外へ出て、久しぶりのなるTツーショットを撮影。
かっきぃさんはいろんな意味でレアなこのツーショットをブログに貼るつもりでいたようですが、相手は顔はおろか全身NGな私ですので、貼るとなるとこうなる。
※とあこいます
荷物を預け(というか指定箇所に自分で置いて)、おのおのスタートブロックへ向かいます。
レースのことがだいぶきれいに頭から抜けていた私は、ここで初めて自分のブロックを確認。(前日にゼッケン付けてるけど目に入ってない)
勝田のおもしろいところはスタートブロックの締め切りがないこと。
当然見張り?のスタッフもいないんだけど、それならそれなりにみんな自分で管理してるんでしょうね。
慌てる必要もないので、ブロック整列は15分前くらいだったでしょうか。
このころには私も42km走らなきゃならないことをだいぶ諦め、無の境地。
あと何分くらいかと時計を見ると、ホテルを出る寸前まで充電したはずのガーミンの電池残量が予定より減っていることに気付く。
やばい。
実は私のガーミンだいぶ古くなってて、今や4時間半超えると電池が切れるんですよ。
最近はそれに尻を叩かれて走ってるんですが、寒いとそれがさらに加速するのを失念していた!
寒風に当ててはならぬと、ガーミンを右手でくるみ、取引先の話を傾聴する営業マンみたいなスタイルでスタート待ち。
こうなった以上、早くスタートしてくれ。←
どうやらスタートセレモニーも始まってるっぽいんですが、私のいるFブロックからは当然なにも見えず、気付いたらどこからかぼそぼそと何かが聞こえるレベル。
近年はどこの大会も誰かしら有名人を呼んで盛り上げるようなものですが、そんな感じもない。
すごい硬派なんだけど、勝田!
(本命レースにしてる人が多いってかっきぃさんも言ってた)
そうこうしているうちに極めて近くで音だけの花火が上がり、どうやらスタートした模様。
時々、昔のラジオみたいな音質でおじさんが「最高潮を迎えております」とか言ってるのが聞こえてくるんだけど、この人DJなんだろうかw
このおじさん、しばしば「最高潮を迎えております」って言ってたので、私のあずかり知らぬところで勝田は最高潮を迎えてたようです。
GPSが号砲に間に合わなかった私のガーミン(あちこちガタがきている)も、スタート地点ではGPSを掴み…いやスタート地点どこ?
スタートゲートは華やかだという固定観念を持っていると見つからない地味なゲートで…というか結局わからなかったので、マットを踏んだところでスタートボタンを押しました。
ロスタイムは4’40ほど…か?
硬派な勝田全国マラソンスタートです。