流氷を見に行った今年2月、道東のスケールの大きさにすっかり心を奪われた私。
自然に「こんなところを走ってみたい」となり、白羽の矢が立ったのはオホーツク網走マラソン。
この大会、これまでにも何度か目にしたことはあったんですが、何しろ物理的に遠い。
でも流氷を見た後の私は違います。
道東、上等!※リアクション不要
しかもこの大会、ランネットで昨年のランナー満足度一位だって言うじゃないの。
愛媛を抑えて(個人的基準)一位を取ることができる大会、そこに一体何があるのか興味津々。
9月のフルマラソンっていうのにかなり不安はあるけど、そこは北海道、まさか熱中症で倒れるほどの気温ってことはあるまい。
満を持してエントリーした次第。
愛知から網走へは、夏のみセントレアー女満別の直行便が飛んでいますが、前日土曜のフライトはすでに完売しており、前々泊ありのスケジュールとなりました。
ちなみにこの直行便、網走マラソン前日の28日が最終日のため、帰りは否応なしに千歳経由となります。
9月30日まで飛ばせない理由があるのか、できれば飛ばして欲しかったですANA様。
いざ出立の日、女満別に着いた頃からポツポツと飛行機の窓に雨粒。
雨降るって予報ではなかったはずだけど…まあ当日ザン降りじゃなきゃいいや。
空港でレンタカーを借り、30分ほど走って網走市内に着く頃にはけっこうな降り。
ホテル近くで歩いて行ける飲食店をいくつかピックアップしていましたが、雨の中移動するのは億劫なので、ホテルに向かう途中のファミレスで夕飯を済ます。
せっかく北海道に来て、こんな適当に「食」を扱うのもどうかと思いますが、最近頻繁に北海道に来ているためか、あるいは味覚喪失中の訪問で食をおざなりにした前回の経験値(どんな)か、自分でも若干雑になってる感はある。
ホテルは前回も泊まった網走駅前のルートイン。
とにかく便がいいのでできれば連泊したかったけど、私が見たとき土曜はすでに満室でした。
チェックイン後即大浴場に入り、19時にしてやることがなくなったので、ぼちぼち就寝。
余談ですが、こちらで放送される朝の情報番組では東京のスタジオと名古屋のスタジオが時間で切り替わるんですよ。
同じことがホテルで夕方の道東ニュースを見てたときにもあったんですけど、切り替わった先のアナウンサーが「スタジオ代わりました、道北からお伝えします」って言ったときには思わず吹き出しました。
道内じゃんwww
北海道、首都圏の情報は必要ないとみえる。(愛知でも特に必要ないけど)
まあ道東と道北って確かに愛知と東京くらい離れてますけど、こんなところでもケタ違いの土地の広さを痛感。
しっかり寝た翌朝、昨晩のニュースでは雨は夜更けに止むって言ってたのに、まだしっかり降ってる。
今日まではいいけど明日も降ってたらイヤだなあと思いつつ無料朝食をもりもり食べる。
前回はノー味つけのサラダと味噌汁でテキトーに済ませたんだよな、そういえば。
私は取っていませんが揚げ物や肉類もあります。無料にしては充実のラインアップ。
朝食後はさっさとしたくを済ませてチェックアウト。
ホテルから2kmほどのところに網走刑務所があって、そこの売店にほぼ開店と同時に入店。
ここでは全国の刑務所で作られたグッズが販売されています。
マルゴク(〇の中に「獄」)マークが付いたバリエーション豊かなグッズたちは、安くてけっこう可愛く、いくつか購入。
しかしグッズの真正面に「獄」なんてデカデカと印刷して刑務所謹製であることを誇らしげにアピールしているようなグッズたち、見ているうちに「刑務所が作ってるなんてレアだからぜひ買わなきゃ」みたいな気持ちになってきて、囚人が善なんだか悪なんだかわからなくなってきた…。(少なくとも善ではない)
なんなら明日のスタートもここだし、網走って刑務所推しすぎじゃね…。
そんな刑務所敷地内では、続々とトラックに乗った業者の方たちが乗り付けて、着々と会場準備が進められていました。
雨の中ありがとうございますとひっそり頭を下げて、いい買い物をした満足感とともに刑務所を出る。
(刑務所には川を渡って入ります)
刑務所を後にして向かったのは、そこから2、3km離れたところにある博物館網走監獄。
今日はどこまでも刑務所でいく所存w
昨日はさほど感じなかったけど、今日はちょっと寒いぞ。
愛知では雨が降ったくらいで涼しくもないけど、すでに北海道は太陽が照らないと「寒い」って体感なんだな。
網走監獄は小学6年生のときにツアーで連れてきてもらって、そのときの記憶がおぼろげに残ってるだけ。
ちゃんと見るのは初めてで、期待が高まります。
順路に沿ってみようとすると、スタートがいきなり売店。
グッズのマーク、さきほどの刑務所はマルゴクでしたが、こちらはマルカン(監)。
さっき正規グッズ買ってきたから要らないとばかりに、ささっと撫で見して通過。(ところで正規グッズとは)(撫で見とは)
漫画ゴールデンカムイで多く登場する網走監獄には、当然というべきか漫画の作者が視察に来ていたようです。
漫画は読んだけど、実写はまだ見てないんだよなあ
舘ひろしの土方のためだけにでも見たい…(今、芸能界で一番カッコいいと思う男=舘ひろし)
実際に使っていた建物をそのまま博物館として開放していることもあり、中はとても広く見ごたえがありました。
かなりリアルなマネキンがところどころに設置されていて、こうやって過ごしていたんだなと具体的に理解することができます。
(天井に脱獄王の白鳥)
鼻歌まじりに足を踏み入れて、ひっ!と息を飲んだ休息所。
写真は少し明るいですが、実際は雨だということもありかなり薄暗い。
リアルなマネキンがズラリと並んで寝ている様は一種恐怖ですw
大人は手が込んでるなって感心できますけど(いや大人でもちょっと怖い)、子どもなら絶対恐れおののいて泣く。
しがみついて離れなくなり、抱っこ必至で広い敷地が罰ゲームになること間違いなしなのでお気をつけください笑。
ほんとリアルなんですよ、ここのマネキン。
全員顔が違うので、じっくり顔見ると、知り合いに似てる人が何人かいるはず。
北海道の三十三間堂といって良い。(よくはない)
これなんかみやぞんでしょ。
お風呂のマネキンもしっかり再現。
しかし刑務所って彫り物した人こんなにいるの…?展覧会…
などと、何を見てるのかだいぶわからなくなってきたところで、いつの間にやらお昼どき。
しっかり3時間歩き回りました。
今回もタイム狙いではありませんが、ご存知のとおり脚筋力が標準以下のランナーですので(根にもってる)、温存という意味であまり前日に足を使うのはよろしくない。
といいつつ、さらに最後のお土産ゾーン(こちらは最初の網走監獄に特化した土産屋と違い、北海道らしい空港でも売ってるものを扱うお土産屋)で1時間弱徘徊してようやく退出。
この次に摩周湖に行く予定だったので、美幌町にあるラーメン屋に行くことに。
このラーメン屋の評価がけっこう高く、ちょうど昼時なのもあって混んでるんじゃないかとハラハラしていましたが、いざ到着したら店内には2組。
ここまでの道中と比べたら圧倒的に栄えている町内でも、名古屋の休日の早朝5時くらいの交通量しかなかったし(ディスっているわけではない)、どうやら絶対的に人口が少ない。
明日の沿道が気になる…応援してくれる人はいるのか…。
私に必須なのは脚の筋力より応援力だ。
ラーメンは、期待を裏切らず美味でした。
並ばず並ばれず、静かに落ち着いて食べられて最高。
塩ラーメンと半チャーハン@浅草軒
お腹も満たされ、さて摩周湖に…と思いましたが、摩周湖といえばただでさえ霧で有名。
こんな平地でも霧がかってる日なんか、100%霧の摩周湖じゃんと、阿寒湖に変更しようとしたものの…うーん、なんか今日はもう満足したからいいかー。
北海道、ちょっと移動しようと思うと当たり前のように長距離になるしな。
ということで、本日のホテルに向かう道々で夕飯と朝食を買い込み(素泊まり)、16時頃チェックイン。
ホテルは大会の駐車場からわずか3kmほどのところにある、ホテル網走湖荘。(写真は一枚もない)
昭和の匂いを色濃く残すドでかい風呂に入り、網走湖を臨むだだっ広い部屋でのんびりと宴会をし、23時過ぎに就寝。
明らかに前日の方がマラソン前夜らしく過ごしてたのが気になりますがw、まあ9月の旅ランなのでこんな感じでもよしとする。
いよいよ大会に続きます。
いつものことながら書き出すと長くて、先が不安。