前回の記事には、四十路のコミュ障へたくさんの応援をいただきありがとうございました。
久しぶりに地上に出てきたのに、みんな優しくて目が潰れるかと思いました。←眩しがり
ランニング編は一回完結にしようと思ってるんですが(今この瞬間も)、また切らざるを得ないほど長引いたらすみません。
と、先に謝罪も済ませたところで…
愛媛マラソンのスタートは10時からと遅いので、会社に行くのと同じくらいに起床すれば、のんびり余裕を持って準備ができます。
前日にスタートゲートの開場を9時から20分繰り上げるというお知らせがありましたが、仮に開場と同時に入るとしてもホテルを出るのは9時半で十分。
朝食は昨日残ったユノマチベーカリーのパンとコンビニのおにぎり、オレンジジュース。
あとはウォーターローディングとして金曜日からちびちび飲み続けている経口補水液。
今回の愛媛と同じく季節外れの高温だった去年の名古屋では、このウォーターローディングが功を奏した(気がする)ので引き続き採用していたんですが、今回も16℃の愛媛で大いに効果を発揮してくれました。
まあ、まったく脱水しなかったかといえばそうではなかったんですが、その話はおいおい…
目立たぬように走って帰るという私の心意気が反映した愛媛のウェアは、上から帽子、フェイスカバー、半袖Tシャツ、アームカバー、ランパン、ゲーター、靴下、すべて黒かグレーというダークコーデ。唯一シューズが薄いグリーンでした。
(当初ブログに残すつもりがなかったので写真撮ってない)
ファイントラックや腹巻きも持ってきていましたが、気温10℃超のマラソンには不要。
さらに最高気温16℃に支配されていた私、ホテルを出る瞬間から迷いなくマラソンスタイル、つまり上着ズボン共になし。
単純に持ってくるの忘れてました。
というか、パッキングの段階で何か忘れてるとずっと思ってた答えが周辺を歩くランナーを見て出た。
それくらいに朝からマラソンスタイルでも少し肌寒いなーくらいの体感でしたし、唯一の防寒らしい手袋すら荷物預けの段階で外して預けたくらいなので、私にとってこの季節外れの気温はむしろラッキーだったのかなと思います。
開場と同時にゲートインする気はなかったけど、知り合いもいないし、トイレにも用がないし(鋼の膀胱は朝ホテルから出て帰るまで一度もトイレ行かず)、荷物を預けたらすることがないので、仕方なくスタートゲートへ。
それならもっとゆっくりホテルを出ればいいものを、せっかちなので待機ができない。
スタートまで1時間以上ヒマすぎ…
今年のブロックはEでした。
日差しが強くほぼ無風で暖かく、保温のゴミ袋すら不要。
アナウンスによるとスタート前の気温は9℃だったそうです。
セレモニーには愛媛出身ティモンディと土佐礼子さんとQちゃんが登場。
チビの上にムダに前方に並んでたので、人の壁に阻まれてステージなんか1ミリも見えませんが(ステージは公園の中心、Eブロックからは後方)。
いつも思うけど、ランナーの祭典においては誰よりQちゃんが出てくる時が一番盛り上がります。
私に至っては2020年ぶりのQちゃん(の声だけ)に感激してスタート前から泣いてたからね。(自分でも制御不能な四十路の涙腺)
そんなQちゃんは前向きトークが上手く、今回は「私が現役時代一番得意だった気温は15℃でした!」とランナーを鼓舞。
しとしと雨降りの時は「湿度が高いと呼吸がしやすい!記録出ますよ!」だったし、人気の秘密はこういうところなんでしょうね。
私もQちゃんの話のおかげで16℃に対するネガティブ思考が消えたのは間違いありません。
伊予伊予スタートとなり、ゾロゾロ移動して止まったところがQちゃんとティモンディの乗った高台の真ん前で、ブログやってない時に限ってこのベスポジ!せめてスマホ!とほぞを噛みましたがあとの祭り。
ようやくその全貌が明らかになったティモンディの高岸くんは小顔長身でカッコ良かったし、二人とも控えめで好感度高かったです。
「愛媛にはアイがない、違います!1と間違えやすいのでIブロックはありませんが、愛はたくさんあります!」とスピーカーから流れてくる軽妙なトークにクスリと笑いながら、スタート前でもいい感じにリラックス。
今日の私はまったく気負いがありません。
およそ1年ぶりのマラソン大会、とにかく楽しんでゴールしたいという気持ちばかり。
いざスタートの号砲が鳴ってからもしばらく動かないのは毎度のこと。
さらにスタートがどこかわからないのも毎度のこと。
号砲と同時に時計を押し、スタートで一度切ろうと思ってたけど、結局わからないまま1kmのところで確認したら、私のスタート地点は300mくらい手前だったみたいです。(ロスタイムは3分半弱)
なんかすでにグダグダだし、この先タイム確認もいいやと、体感でいくことにしました。
しばらくは混雑してるので右や左に動くのは避けて、目標タイムもないので自分のペースで押す必要もなく、流れに従って走る。
本日の私のコンディションは…脚、重い。心肺…そこそこしんどい。体…いつも重い。
総じていつも通りと言っていいでしょう、問題なし!
何しろ今日の私には愛媛の沿道という最強の味方がついている。
とか言いつつ、コロナ禍でごまかしきれないコミュ障と化したとあこ、久しぶりのマラソン大会に勝手に照れてしまい、しばらく沿道を物欲しげにガン見しながら遠巻きに走るw
嬉しさが溢れて満面の笑みだったのはフェイスカバーでまさにカバーされてたので、不気味なランナーだとは思われずに済んだはずです。
ところで今回の旅における忘れ物ですが、上着だけでなくゼッケン止めとUVカットのリップもその中の一つ。
ゼッケン止めはピンがあるからいいものの、リップはどうにもならず…
唇が荒れやすく、マラソン後には日焼けでとんでもなく腫れて痛くなるので必須アイテムなんですが、気付いたのが当日朝のため買いにも行けず、仕方なくマスク代わりに持ってきたフェイスカバーを唇の日焼け防止に装着していました。
コロナのおかげ?で対策に余念がないランナーと見られるだけで、怪しい人扱いされないのはいいんですが、この先(照れを払拭した)私が沿道からの声に応えるたび、どこからの声かと探す人が続出してました。
帽子、サングラス、フェイスカバーで全顔隠れてちゃ無理もない。
その沿道は、3年ぶりだからなのか60回の記念大会だからなのか、過去2回よりもたくさんの人が立ってくれているように感じました。
特に愛媛マラソンの難所と名高い平田の坂入口には、隙間もないくらいの人、人、人。
どこのマラソン大会も、坂の前後にはたくさんの人が立っているような気がします。
基本、マラソン大会の沿道に悪口や文句を言うために立っている人はいないので、難所と知っていてわざわざそこで応援してくれるんだろうと私は思っています。
そして歩道の植栽の前、車道側ギリギリに立っているのはとあこ的愛媛の沿道の特徴。
今回のゴール間際ではコースにまで応援の人たちが侵食してきてしまい、さすがに警備員が「ランナーはこちら側に寄ってくるから空けて」と注意しているところも目撃しました。
人の多さで目当てのランナーが見えなくて、乗り出してるうちにそうなったという現実的な理由もあるでしょうが、愛媛の人たちの前のめりな応援の気持ちが出ちゃってる♡と信じて幸せになっているのが私なので、そんな様子すら愛おしい。
平田の坂を下った先の10kmくらい続く(と思う)長い直線で、足ではなく頭にランナーズハイを迎えた私はすっかり恥じらいがなくなり、全顔隠蔽スタイルのまま応援に全力でお礼返し。
今回の愛媛マラソンでもうるさい奴がいると思われたのか、やはり何人ものランナーに振り返られましたが、中には同じように沿道にお礼を言い始めるランナーもいて、それに応えてさらに沿道からの声が増えるという嬉しい環境に何度か身を置くこともできました。
幸せすぎてアドレナリン大放出。
さて私、実はスタートから手に持って走っていた経口補水液のペットボトルを、松山市街を抜け平田の坂を上り下った先のドリンクエイドでようやく手放しました。
最初のエイドで捨てようと思いつつ、ここまで持ってきてしまった。
そのおかげでここまでエイドにお世話になることなく、混雑にも縁なくこられましたが、スタート時で100mlなかった程度の水分しか摂らずに走ってきたのも事実。
今のところ乾いた感じはないし、暑さも感じないけど後々どうなるか。
コンディションも最初の自己診断から変化なく、足も重いし体も重いし(体の)ランナーズハイもこないし、至って地味な走りですが、幸か不幸か特筆すべきこともない。
10kmを越えたあたりから対向車線にランナーが見えていたんですが、初めてドリンクを取った12kmのエイドでふと目をやると…あれ?Instagramの三津家くんじゃね?
2時間半そこそこで走るランナーで髪がシルバーなんて珍しいので、一目でそれとわかる。しかも遠目でもすごくシュッとしている。
三津家くん愛媛走ってたんだ!と、すかさず「みつやくーん!がんばれ!」叫んだわけですが、彼の正解は「みつか」くんだと後で知る。
名前を間違えた失礼な奴にも、三津家くんはちゃんと手を挙げて応えてくれました。
あれ、もしかして私が声かけたのって神(しかもイケメン)だったのかな?
しかし今日はどういうわけか1kmがむやみに長いな。(※レポの話ではない)
ハーフどころかまだ3分の1もいってないんだけど、感覚どうなってんの。
前回の名古屋ウィメンズ以降、最長25kmしか走っていないツケが早くも出ているようで、ハーフまでがやたら長い刑(そのまま)を受ける。
まあでも想定内といえば想定内、今日はゴールできればいいので悲観することもありません。
贅沢なロング走だなあと(フェイスカバーの下から)沿道に惜しみない笑顔を返しながら、レポは後半へ続きます。
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…やっぱりか…(タイトルに『前編』って付けなきゃ…ゲッソリ)