低学年の男子小学生を抜いた時、こんな会話が耳に。
「天国と地獄ってどういうところかなあ」
「おれ天国はわかる!」
「えー」
「天国はさあ、絶対すっげえいいとこなんだよ!」
「そうかなあ」
「お菓子とか40個くらいあってさ!」
彼らがマラソン大会のエイドなんか見た日には
天国に来たかと錯覚しちゃうかもしれないな。(*´∀`)
愛媛マラソン、スタートからの続きです。
ロスは約3分半。
スタート地点の沿道にはすでに何重もの人垣。
ですが、道も狭く混雑しているので
進路変更などせず、真っ直ぐ走るのが正解。
たくさん人がいるなあと、目だけで見ながら走ります。
メインストリートをほんの少し走って左折、
メインストリートの裏側へ。
このタイミングで進路を沿道寄りにとりました。
ボランティアの女の子にマスクを渡す。
前回は最初の2kmくらいまで
キロ7で進むのがやっとなくらい混んでいましたが
今日は比較的早く思うように走れるように。
それにしても気になるのは体と脚の重さ。
体感が5'20くらいだったので、これはもたないと
ガーミンを確認すると、5'40…。Σ( ゚Д゚)
やだ!ようやくサブ4ペースじゃないの!
練習でできないことがアドレナリン効果でできるのがレースなのに、真逆の体感。
いくらなんでもまだ2kmくらいでこのキツさは…。
息も上がってるし不安しかありませんが、
走っているうちに改善するかもと期待して押し込める。
4時間半で帰ってくるためには
30kmまでサブ4ペースで走らなきゃいけないので
(結局愛媛でもこの走り方してる)
こんなところで絶望するわけにいかない…
と、自分の中からポジティブを掘り出すものの
実は序盤とは思えないしんどさだったので
スマホを取り出す余力もなく、今回写真がありません。
カメランナー
の名折れ…。

それにしても愛媛の沿道。
街中とはいえ少しの隙間もなく、ひっきりなしの声援。
街を上げて歓迎ムードです。
そう、これ。
私が忘れられなかった愛媛の人たち。
体感なんか忘れて再会を喜ぼう!
ただいま!私、帰ってきたよ!( ;∀;)ノ(④)
…という感動を思い出して、今また涙目。(番外)
スタート前、レベッカさんがどこかにいると話していましたが
いかんせん土地勘がないので、具体的にどこなのかまったくわからない。
そんなわけで私は認識できませんでしたが、
レベッカさんは見つけてくださったようです。(ありがとうございます)
前回、こんなに序盤なんだ~と思った記憶がある平田の坂が、この日は全然出てこない。
確か7、8km辺りだったと思いますが、すでに体感15km。(´д`|||)
前日アルコール抜いちゃったから、こんなにキツイんだろうか…。
いっぱしのランナーづらしてカッコつけるもんじゃないな、やっぱりこれからは前日もちゃんと飲もう…
などと脳内で見当違いの反省を展開しているうち、やっと平田の坂到着。
同時に目の前に現れたのはサブ4軍団。
私の体感がどうあれ一般的には序盤なので、まだまだ大集団。
ぺーサーは利用したいけど、集団走はしたくない人もいると見えて
ぺーサーを先頭にでっかい扇形を形成していました。
しかも上昇するに従って全体的にペースが落ちてくる。
いやーん、こんなこと言うのもなんだけど、ジャマだわ~。( ´;゚;∀;゚;)
自分のペースで上ることもできず、上げたり下げたりしながらどうにか集団を抜かす。
ちなみにサブ4したいわけではなく、集団を抜けたいだけです。
私が道路の端っこから集団を抜けたのと同じタイミングで、突然ぺーサーが発破。
ぺーサー「声出して上っていきましょー!いっちにい!!」
大集団「いっちにい!!」
ぺーサー「いっちにい!!」
大集団「いっちにい!!」
ひーー!!なんという圧!!( ´;゚;∀;゚;)早く逃げたい
ぺーサー「この1km、6分きゅうぅ!」
大集団「おううぅ!」
この辺りで坂を上り切ってやりとりが聞こえなくなり、
下りは力を使わず惰性だけで駆け下りる…
…
……
………
ドドドドド…
ぺーサー「下りでプラマイゼロにすればオッケーでーす!」
あんなに抜くのに苦労した大集団に抜かされる…。( ´;゚;∀;゚;)
この時私のガーミンを確認したら、5'21。
彼らは一体どれくらいのペースで坂を下ったんてしょうか。
ま、まあいい。
サブ4集団もだいぶ前方に行ったし、ひとまず自分のペースで走れればいい。
坂を越えると、トンネルを二つ抜けます。
何を隠そう、愛媛マラソンの魅力を強く感じるのがこのトンネル。
と言うのも、トンネルの中に近辺の高校生ボランティアがいて
大きな声で歌ったり声をかけたり、ランナーたちを力強く励ましてくれるんです。
超涙目。( T∀T)(⑤)
往路だからまだ10km前後だけど、
すでに20kmレベルで疲弊している私の心に響きまくります。
まだ4分の3以上の道のりが残っているというのに、
トンネルを抜けた先には海が見えます。
(これは復路で撮った写真。往路で走るのは奥の道路)
平田の坂から往復で走る長い一本道。
前回も向かい風があったことを覚えていますが
この日の向かい風はかなり強く吹いていました。
ここまででかなり発汗しているので、こんな風に晒されたら汗冷え必至。
追い風になる復路まで、防寒ビニールは脱げない。
でもこの体感のしんどさは、まさか暑さか?
これ脱いだら楽に走れるのか?
途切れない沿道に精一杯の笑顔で応えながら、そんなことをずっと自問自答。
Σはっ、もしかしたらお腹が空いてるのかも!
と、急にアンパンマン的な思考になったのは
12、3kmで、スポーツ饅頭の給食が出たとき。
思えば朝ごはんを6時半頃、しかも腹持ちの悪いパンを2つ食べたきり!
一筋の希望を見出だし、嬉々として給食に手を出してみましたが
2分の1カットの小さな饅頭も、もはや疲労困憊で入らず…。( ;∀;)
固形は諦めて液体飲んどこうと、モルテンのジェルを投入。
比較的達成しやすい、信頼度抜群の「30kmまで5'40作戦」も、本日は厳しそうな見通しです。
行けるところまで頑張るつもりだけど、果たしてどこまで行けるのか。
続きます。