福岡マラソン2015 ② | RUN!FUN♪RUN!

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走ることがそれほど好きではないのに、なぜかランニングを趣味にしてしまった怠け者のブログです。
走れば走るほど太るという奇跡のランナーの卒業ついでに
せっかく太った体を使って、1kg痩せると3分速くなる説の検証中。(※痩せる痩せる詐欺が止まらないため一時中止)

こんにちは。



私、フルマラソンを走ると数日後に必ず口唇ヘルペスが出ます。

免疫力が低下してるよ~、と、律儀に出てきます。


見た目も悪いし、ムズムズ気持ち悪いので

ピリピリした違和感を感じたら、すぐさま薬を塗るようにしています。

早期治療はスピードが命。o(・д´・+)


出てくるのは決まって、上唇のど真ん中。

マラソン後でなくても、出るならここ。確率100%。

今回も、出るなら出やがれと

常に右手の人差し指に薬をスタンバイして(いるくらいの気持ちで)

待ち構えていたんですが、

敵もさるもの、なんと下唇の左端にひっそり陣を構えおった!

エエ──(,,-´д`-)──


おかげでいつもの違和感が出てるにも関わらず

なんか虫にくわれたかな程度の認識で、鏡で確認することもなく

すっかり早期治療のタイミングを逃してしまいました。


走った後の疲労度とヘルペスの重症度は比例しているので

絶対これ、今回ひどくなる…。

不快感と長々付き合うと思うと憂鬱です。(ll=д=ll)








写真がないので何kmまでいったかわかりませんが

レポの続きです。








それにしても暑い。(;´Д`)

走り出し早々、相当の汗が噴き出してたから

気温だけでなく湿度もやっぱり高いみたい。

大阪でもらったなるぽん会のアームウォーマは脱いで

腹側にあったポーチは、暑いので背中へ回します。


それからやたらと眩しい。(;´Д`)

心にあるのはサングラスへの思慕ばかり。

ああサングラスサングラス。サングラスったらサングラス。

(気を確かに)



給水はもれなく全部取っていますが、とにかく喉が渇きます。

ここまでに倒れているランナーも数人見たし

この暑さにこの光景、去年の清流ハーフを思い出す。

あの時も相当バテバテで走ったけど、フルはその倍だもんなあ。

最後まで走れるんだろうか。

いや、サブ4ペースで完走するのはどう考えてもムリ。(`-д-;)ゞ




足の重さはまったく取れず、まだハーフ前だというのに

早くも自分の心との闘いが始まっています。




海岸に沿った松林を抜けて、初めて海が見えました。

海沿いに建つ老人ホームの前で応援してくれていたおばちゃんが

「あちらにヨットとボートが出てますよ!」

と声をかけてくれます。



言われた方に顔を向けてみると

ヨットが数隻、ボートやカヌーも浮かんでいて

ラッパを吹いて応援してくれてる!

+。:.オオオォォォヽ(○゚∀゚○)ノォォォォ.:。+


これは写真スポットだ!

撮らねばならぬ、たとえしんどくても!

(ポーチ、背中に回すんじゃなかった)




ヨットやボートには応援幕や応援旗が立っていて

海の上から手を振ってくれています。

ランナーもみんな思わず笑顔。

ヨットたちに手を振って応えます。ヾ(o´∀`o)ノ




前もって福岡マラソンの帆を配ってあるのか

それともヨット自体が運営のボランティアなのかわかりませんが

みんな揃いの福岡マラソンの帆を張って、なんて粋な!!




沿道は少ない地域でしたが、おばちゃんたちは笑顔。

みんな少し元気になったように見えます。




老人ホームの入居者と思われるお年寄りが

みんなで座って応援してくれています。( ´艸`)

こういう様子を見ると、晴れてくれて本当に良かった。

福岡はお年寄りの応援が目立ちました。


基本、元気に立っているお年寄りが多かった印象ですが

イスに座っていたり車いすに乗ったお年寄りは

晴れたからこそ出てきてくれたんでしょうね。



優しい笑顔で、目が合うとじっと見つめて

「頑張って」って力強く言ってくれるお年寄りの応援は

子どものハイタッチと同じくらいレース中の癒しです。

(そしてけっこうな確率で、汚い手を握ってくれます)




福岡マラソン名物ともいえるヨットの応援区域を抜けると

九州大学に出ます。

ここの坂の頂点で折り返してしばらくで、ようやくハーフとなります。



最初の坂を目前にして相当お疲れなところに、

去ったかと思っていた眠気アゲインとかいう罰ゲーム。(´д`lll)


あまりに眠いので、近くにドクターランナーがいないか探す私。

「異常に眠いんですけど、これ走ってて大丈夫ですか」

と確認しようと本気で考えていたところに

(訊かれても困るだろ)


「とあこさん!」


福岡の沿道に私の名前を呼ぶ人は誰もいないはず。

振り返ると、プリンを被って立派なカメラを構えた可愛い女性…。

「…ああ!☆ふく☆さん!」


大阪マラソンでチラッとだけお会いした☆ふく☆さん。

福岡に応援に来てくれていたんですね。

ここではまだマシだったものの、

この後、☆ふく☆さんには醜態を見せることになります。


九州大学前には応援団が立っていて

トランペットの生演奏で、ものすごく力一杯応援してくれました。

応援団も今日はずっと全力勝負だなと思ったら力になりました。



眠さと疲れでぼーっと坂を上っていたら


「とあこさーーん!!」


向かい側の車線を走るランナー集団から

大きく膨らんでこちらに寄ってきてくれたきんぐさまさん。

ヘロヘロな自分と比べて、きんぐさまさんは超元気に見えて

ちょっと元気が出ました。

その拍子に眠気もだいぶ飛びました。





ハーフまでのLAP(1kmごとは参考記録)


5‘57-5‘42-5‘37-5‘34-5‘33 (28:42)

5‘38-5‘28-5‘36-5‘25-5‘36 (28:00)

5‘49-5‘36-5‘25-5‘36-5‘39 (28:51)

5‘56-5‘33-5‘48-6‘29-5‘43-5‘30 (35:38)








ハーフを超えた少し先に、

福岡マラソン推しの味噌スムージーなるものがエイドに登場。

強めの味噌ベースに青菜の香り…。(*´・ω・`)

おいしくはないですけど(←)、飲めなくもないです。

とりあえず塩分補給はできると思って飲み干しました。

何しろ汗の量が尋常じゃないんです。


そして折り返して初めて見た、自分の後ろを走るランナーの数。

サブ4って速いんだなあと改めて思う。




コースは海方面へと向かっていきます。


ところで福岡マラソンのコース、かなり秀逸です。

大都会からスタートして、山、街、海、町、田んぼ…

景色がくるくる変わって、全く飽きさせません。

特に27km辺りからの海岸線はため息が出るほど素晴らしく

すでに限界を超えていた私にカメラを持つ力もなかったことが

今でもとても悔まれます。(o>д<o)

なんのためにカメラを持って走ったのか。

ぜひとも皆さんに見て欲しかった!


気になるアップダウンもさほどのものではなく、

条件さえ揃えば記録も狙えるコースではないかと思います。




話を戻します。


ハーフを過ぎて、賑やかな九州大学の通りから左折すると

途端に沿道の数はぐっと減ります。

雨予報はどこへやら、太陽は元気一杯に照りつけてとにかく暑い。

寒さ対策が完全に裏目に出て、暑さは増すばかりです。


太い前足二の腕を自ら晒すことは滅多にない私ですが

あまりに暑いので、Tシャツの袖をまくり上げました。

雨だと思ってたから、日焼け止め塗ってないけど仕方ない。

今日のペース走は25kmで止めよう、暑過ぎる。

目標は完走に切り替えて、とにかくゴールしなきゃ。;´Д`);´Д`)



沿道の応援が減り、糸が切れたのか

周りのランナーも見るからに疲労していて

私の周辺はサブ4クラスのランナーばかりのはずが

見渡す限り歩き始めていました。

このクラスのランナーがこんなに歩いてる光景を初めて見た。

後ろから聞こえる足音も、ペタペタパタパタ…

聞き覚えがある。これは熊本35km以降の私の足音と同じ。



倒れている人、たまらず立ち止まる人も続出で

ここから2kmに一人のペースで、

コース外で介抱されているランナーを見ることになります。



ようやく辿り着いた、25km地点。

サブ4ペース走終了、ここからはカメランに切り替え!

ちょうど、楽しみにしていたうどんがエイドに出ていました。

地元で人気の牧のうどん。

マラソン用に柔らかめに茹でた、太いうどんです。

内臓もとっくにやられて食欲もありませんでしたが、

それでも麺類はおいしくいただけました。(´∀`)

今度はちゃんと店舗で普通に食べてみたい。


うどんをおいしくいただいて、マラソン再開。

ところが25km以降、嘘のように脚が動きません。

キロ6~6分半でカメランしながら巡航しようと思っていたのが

6分台で走ることすら難しい。


ペース走を止めたと言ってもゴールしたわけでなし

いくら私が怠け者だからって、まだ走る気は充分持っているのに

なんだ、この感覚。

私の体、おかしい。何かがおかしい。



それでも、いつもみたいに楽しくカメランすれば

そのうち気も紛れて脚も戻るだろうと、

応援の一環で盛大にイベントしていた地点でパシャリ。


その先で配っていたお汁粉にも手を出してみる。

でもお腹は全然空いていないので、お餅は丸々残す。

固形物が食べられる気がしない。(x_x;)

ごめんなさいと謝って容器を渡し、再び走り始めます。



…おかしい。やっぱりおかしい。

視界が点滅する。この荒い呼吸音は私のものか?

体力が失われていく音が聴こえるようで、

フルマラソンでは初めてリタイアの4文字が浮かんできました。

あと15km以上、とても走れる気がしない。

このまま走ってて、私大丈夫??

命の危険すら感じます。


デジカメを持つ右手が重い。

今日はカメランもムリだ、カメラが持てない。

落とす前にポーチへ収納。




まだ30kmにも到達していないのに、1kmが異常に長い。

給水所まで500mという案内から、500mが異常に長い。


暑い。暑い。暑い。


給水はアクエリアスも水も両方取って飲む。

水は頭からもかぶる。脚にも腕にもかける。

給水所を離れた瞬間から喉が渇く。

これだけ飲んでるのに、尿意は一切感じない。


暑い。暑い。暑い。






自分が歩きたいと思っているからか

周りで歩いているランナーがやたらと目につきます。

と言うか、周辺ランナーは8割方歩いてました。

そのたび、私も歩いてしまおうかと何度も思いましたが


いや、遅くてもいいから絶対歩かない!

まだ体の限界はきてない!(でもちょっと死ぬかもしれない)

しんどいだけでどこも痛くない、まだ走れる!


過去最高に自分を叱咤して脚を動かしました。

この時点で「右、左、右、左」「いち、に、いち、に」

ワンツーテンポの掛け声は、思いつく限り全部使い尽くしました。


これがたとえば35km過ぎてのことなら

諸々の自己叱咤でなんとか過ぎたかもしれませんが、まだ30km手前。

LSD並みのスピードで、ちっとも前に進まないし

残り10km以上も自分を励まし続けるほどの精神力は

やはり私にはまだありませんでした。( ;∀;)




辛いのはみんな一緒。

自分だけが辛いんじゃない。


この言葉をこれほど唱え続けたレースは、

これまでもこの先も、この日以外ないでしょう。











ネガティブ要素が順調に増えてきたところで③へ続く。