こんにちは。
私、フルマラソンを走ると数日後に必ず口唇ヘルペスが出ます。
免疫力が低下してるよ~、と、律儀に出てきます。
見た目も悪いし、ムズムズ気持ち悪いので
ピリピリした違和感を感じたら、すぐさま薬を塗るようにしています。
早期治療はスピードが命。o(・д´・+)
出てくるのは決まって、上唇のど真ん中。
マラソン後でなくても、出るならここ。確率100%。
今回も、出るなら出やがれと
常に右手の人差し指に薬をスタンバイして(いるくらいの気持ちで)
待ち構えていたんですが、
敵もさるもの、なんと下唇の左端にひっそり陣を構えおった!
エエ──(,,-´д`-)──
おかげでいつもの違和感が出てるにも関わらず
なんか虫にくわれたかな程度の認識で、鏡で確認することもなく
すっかり早期治療のタイミングを逃してしまいました。
走った後の疲労度とヘルペスの重症度は比例しているので
絶対これ、今回ひどくなる…。
不快感と長々付き合うと思うと憂鬱です。(ll=д=ll)
写真がないので何kmまでいったかわかりませんが
レポの続きです。
それにしても暑い。(;´Д`)
走り出し早々、相当の汗が噴き出してたから
気温だけでなく湿度もやっぱり高いみたい。
大阪でもらったなるぽん会のアームウォーマは脱いで
腹側にあったポーチは、暑いので背中へ回します。
それからやたらと眩しい。(;´Д`)
心にあるのはサングラスへの思慕ばかり。
ああサングラスサングラス。サングラスったらサングラス。
(気を確かに)
給水はもれなく全部取っていますが、とにかく喉が渇きます。
ここまでに倒れているランナーも数人見たし
この暑さにこの光景、去年の清流ハーフを思い出す。
あの時も相当バテバテで走ったけど、フルはその倍だもんなあ。
最後まで走れるんだろうか。
いや、サブ4ペースで完走するのはどう考えてもムリ。(`-д-;)ゞ
足の重さはまったく取れず、まだハーフ前だというのに
早くも自分の心との闘いが始まっています。
海岸に沿った松林を抜けて、初めて海が見えました。
海沿いに建つ老人ホームの前で応援してくれていたおばちゃんが
「あちらにヨットとボートが出てますよ!」
と声をかけてくれます。
ヨットが数隻、ボートやカヌーも浮かんでいて
ラッパを吹いて応援してくれてる!
+。:.オオオォォォヽ(○゚∀゚○)ノォォォォ.:。+
これは写真スポットだ!
撮らねばならぬ、たとえしんどくても!
(ポーチ、背中に回すんじゃなかった)
ヨットやボートには応援幕や応援旗が立っていて
ランナーもみんな思わず笑顔。
ヨットたちに手を振って応えます。ヾ(o´∀`o)ノ
前もって福岡マラソンの帆を配ってあるのか
それともヨット自体が運営のボランティアなのかわかりませんが
みんな揃いの福岡マラソンの帆を張って、なんて粋な!!
みんな少し元気になったように見えます。
老人ホームの入居者と思われるお年寄りが
みんなで座って応援してくれています。( ´艸`)
福岡はお年寄りの応援が目立ちました。
基本、元気に立っているお年寄りが多かった印象ですが
イスに座っていたり車いすに乗ったお年寄りは
晴れたからこそ出てきてくれたんでしょうね。
優しい笑顔で、目が合うとじっと見つめて
「頑張って」って力強く言ってくれるお年寄りの応援は
子どものハイタッチと同じくらいレース中の癒しです。
(そしてけっこうな確率で、汚い手を握ってくれます)
福岡マラソン名物ともいえるヨットの応援区域を抜けると
九州大学に出ます。
ここの坂の頂点で折り返してしばらくで、ようやくハーフとなります。
最初の坂を目前にして相当お疲れなところに、
去ったかと思っていた眠気アゲインとかいう罰ゲーム。(´д`lll)
あまりに眠いので、近くにドクターランナーがいないか探す私。
「異常に眠いんですけど、これ走ってて大丈夫ですか」
と確認しようと本気で考えていたところに
(訊かれても困るだろ)
「とあこさん!」
福岡の沿道に私の名前を呼ぶ人は誰もいないはず。
振り返ると、プリンを被って立派なカメラを構えた可愛い女性…。
「…ああ!☆ふく☆さん!」
大阪マラソンでチラッとだけお会いした☆ふく☆さん。
福岡に応援に来てくれていたんですね。
ここではまだマシだったものの、
この後、☆ふく☆さんには醜態を見せることになります。
九州大学前には応援団が立っていて
トランペットの生演奏で、ものすごく力一杯応援してくれました。
応援団も今日はずっと全力勝負だなと思ったら力になりました。
眠さと疲れでぼーっと坂を上っていたら
「とあこさーーん!!」
向かい側の車線を走るランナー集団から
大きく膨らんでこちらに寄ってきてくれたきんぐさまさん。
ヘロヘロな自分と比べて、きんぐさまさんは超元気に見えて
ちょっと元気が出ました。
その拍子に眠気もだいぶ飛びました。
ハーフまでのLAP(1kmごとは参考記録)
5‘57-5‘42-5‘37-5‘34-5‘33 (28:42)
5‘38-5‘28-5‘36-5‘25-5‘36 (28:00)
5‘49-5‘36-5‘25-5‘36-5‘39 (28:51)
5‘56-5‘33-5‘48-6‘29-5‘43-5‘30 (35:38)
ハーフを超えた少し先に、
強めの味噌ベースに青菜の香り…。(*´・ω・`)
おいしくはないですけど(←)、飲めなくもないです。
とりあえず塩分補給はできると思って飲み干しました。
何しろ汗の量が尋常じゃないんです。
そして折り返して初めて見た、自分の後ろを走るランナーの数。
サブ4って速いんだなあと改めて思う。
コースは海方面へと向かっていきます。
ところで福岡マラソンのコース、かなり秀逸です。
大都会からスタートして、山、街、海、町、田んぼ…
景色がくるくる変わって、全く飽きさせません。
特に27km辺りからの海岸線はため息が出るほど素晴らしく
すでに限界を超えていた私にカメラを持つ力もなかったことが
今でもとても悔まれます。(o>д<o)
なんのためにカメラを持って走ったのか。
ぜひとも皆さんに見て欲しかった!
気になるアップダウンもさほどのものではなく、
条件さえ揃えば記録も狙えるコースではないかと思います。
話を戻します。
ハーフを過ぎて、賑やかな九州大学の通りから左折すると
途端に沿道の数はぐっと減ります。
雨予報はどこへやら、太陽は元気一杯に照りつけてとにかく暑い。
寒さ対策が完全に裏目に出て、暑さは増すばかりです。
太い前足二の腕を自ら晒すことは滅多にない私ですが
あまりに暑いので、Tシャツの袖をまくり上げました。
雨だと思ってたから、日焼け止め塗ってないけど仕方ない。
今日のペース走は25kmで止めよう、暑過ぎる。
目標は完走に切り替えて、とにかくゴールしなきゃ。;´Д`);´Д`)
沿道の応援が減り、糸が切れたのか
周りのランナーも見るからに疲労していて
私の周辺はサブ4クラスのランナーばかりのはずが
見渡す限り歩き始めていました。
このクラスのランナーがこんなに歩いてる光景を初めて見た。
後ろから聞こえる足音も、ペタペタパタパタ…
聞き覚えがある。これは熊本35km以降の私の足音と同じ。
倒れている人、たまらず立ち止まる人も続出で
ここから2kmに一人のペースで、
コース外で介抱されているランナーを見ることになります。
ようやく辿り着いた、25km地点。
サブ4ペース走終了、ここからはカメランに切り替え!
地元で人気の牧のうどん。
マラソン用に柔らかめに茹でた、太いうどんです。
内臓もとっくにやられて食欲もありませんでしたが、
それでも麺類はおいしくいただけました。(´∀`)
今度はちゃんと店舗で普通に食べてみたい。
うどんをおいしくいただいて、マラソン再開。
ところが25km以降、嘘のように脚が動きません。
キロ6~6分半でカメランしながら巡航しようと思っていたのが
6分台で走ることすら難しい。
ペース走を止めたと言ってもゴールしたわけでなし
いくら私が怠け者だからって、まだ走る気は充分持っているのに
なんだ、この感覚。
私の体、おかしい。何かがおかしい。
それでも、いつもみたいに楽しくカメランすれば
そのうち気も紛れて脚も戻るだろうと、
応援の一環で盛大にイベントしていた地点でパシャリ。
その先で配っていたお汁粉にも手を出してみる。
でもお腹は全然空いていないので、お餅は丸々残す。
固形物が食べられる気がしない。(x_x;)
ごめんなさいと謝って容器を渡し、再び走り始めます。
…おかしい。やっぱりおかしい。
視界が点滅する。この荒い呼吸音は私のものか?
体力が失われていく音が聴こえるようで、
フルマラソンでは初めてリタイアの4文字が浮かんできました。
あと15km以上、とても走れる気がしない。
このまま走ってて、私大丈夫??
命の危険すら感じます。
デジカメを持つ右手が重い。
今日はカメランもムリだ、カメラが持てない。
落とす前にポーチへ収納。
まだ30kmにも到達していないのに、1kmが異常に長い。
給水所まで500mという案内から、500mが異常に長い。
暑い。暑い。暑い。
給水はアクエリアスも水も両方取って飲む。
水は頭からもかぶる。脚にも腕にもかける。
給水所を離れた瞬間から喉が渇く。
これだけ飲んでるのに、尿意は一切感じない。
暑い。暑い。暑い。
自分が歩きたいと思っているからか
周りで歩いているランナーがやたらと目につきます。
と言うか、周辺ランナーは8割方歩いてました。
そのたび、私も歩いてしまおうかと何度も思いましたが
いや、遅くてもいいから絶対歩かない!
まだ体の限界はきてない!(でもちょっと死ぬかもしれない)
しんどいだけでどこも痛くない、まだ走れる!
過去最高に自分を叱咤して脚を動かしました。
この時点で「右、左、右、左」「いち、に、いち、に」
ワンツーテンポの掛け声は、思いつく限り全部使い尽くしました。
これがたとえば35km過ぎてのことなら
諸々の自己叱咤でなんとか過ぎたかもしれませんが、まだ30km手前。
LSD並みのスピードで、ちっとも前に進まないし
残り10km以上も自分を励まし続けるほどの精神力は
やはり私にはまだありませんでした。( ;∀;)
辛いのはみんな一緒。
自分だけが辛いんじゃない。
この言葉をこれほど唱え続けたレースは、
これまでもこの先も、この日以外ないでしょう。
ネガティブ要素が順調に増えてきたところで③へ続く。