こんにちは。
東京マラソンを走ったこたさんやtommyさんが
私の熊本に(も)刺激を受けたと言ってくださって、
こんな私でも人様の刺激になれるのかと
部屋で一人、酒を片手に嬉しさのあまり感涙していたとあこです。
…あ、「自宅で酒飲まないチャレンジ」は
熊本完走と同時に終了しておりますのでご了承ください。(。・ω・)ノ
早速熊本城マラソンのレポですが、今日はゴールまで。
あの時のことを思い出すと、まだ何だか不明な涙が出る有様ですが
それを私が文章にすると、芸人でもないのに
盛ってでも貪欲に笑いを取りに行ってしまう気がするので
感動はこたさんのブログ で味わわれることをおススメします。
こちらのブログでは長さだけは保障します。(要らん)
ハーフ地点でクッキーモンスターと別れ、
いよいよ二人旅になってしまったエルモとビッグバード。
通常ならここで来ているランナーズハイの気配すらなく
ただしんどさだけを感じ始めました。( ;´Д`)
こういう時は、積極的に沿道と絡んで元気を貰うに限ります。
言い方を変えると、気を紛らわすという手段です。
ここまで沿道の子どもたちに飴を配ってきたエルモ、
まだ道のりは半分あるのに、ポーチの中身が心許なくなってきたようで
「補給せなあかんな」
と、沿道で差し入れてくれる飴やチョコをポーチに入れ始めました。
それ、補給の意味が違うから。(^▽^;)
さらにここで、ついにトイレに駆け込むこたさん。
ずっと悩まされていた頻尿、ここでもこたさんを襲ったようです。
かかし達が応援してくれてました。(エルモスポーツ提供)
写真撮ってるランナーもたくさんいました。
それにしても、飴を配っては追いつき
トイレに行っては追いつき
写真を撮っては追いつき
一人インターバル状態をずっと続けていたこたさんに脱帽。
22km5‘26
23km5‘26
「エルモ」と可愛い可愛い女子高生に声をかけてもらうと、
すかさず私を指さし「これ、誰かわかる?」
走りながら即席クイズ大会。
戸惑う可愛い可愛い女子高生に、二人で
「ビッグバードやで!」
(私のエセ大阪弁ときたら)
「ああ、そういうことか~!」
どうやら可愛い可愛い女子高生は、
私自体が誰かと訊かれたと思ったようで(有名人的な)
「誰かわかるじゃなくて、何かわかるって訊かなあかんな」
エルモ反省。(´∀`)
その後もちょいちょいクイズ大会を催しつつ
「けろっぴー!」
「…今けろっぴ言うたな。けろっぴちゃうで!」
「色がちゃうで!」(私のエセ以下略)
中でも「はい、赤ずきんちゃん、頑張って!」
滑舌よく元気よくメガホンで応援してくれたおじいちゃんには
しんどい中で腹筋を大いに使って大声で笑わせてもらいました。
おかげで翌日、珍しく腹筋が筋肉痛だったからね!
「赤ずきんちゃん?誰や……俺か!!∑(゚Д゚)」
色的に私じゃないと思う。
ちなみに私をビッグバードと呼んでくれたのは本当に数えるほどで
「ひよこちゃん」とか「鳥さん」とか、
何かわからず困った結果でしょうが「可愛い」とよく呼ばれ(?)ました。
「可愛い」でいいです。
と言うか「可愛い」がいいです、ありがとう熊本の人。
キミたちのこと愛してる。←
24km5‘27
25km5‘28
沿道の人に遊んでもらっていると、自然に速度が上がるようです。
この区間はとてもいい感じで刻めていました。
このまま行ければ、これまでのロスも取り返せる…
…はずでしたが、そう簡単にいかないのがフルマラソン。
直線の往復コースに入ります。
ここは事前にこたさんとクッキーが
「ただただ直線で辛い」と言っていたところ。
これまでまったく感じなかった風が正面から吹いてきました。
「ちょっと向かい風やな、頑張ろうなとあこさん」
「はい、でも涼しい!(≧▽≦)」
自分が感じているより体は暑かったんだと思いますが
向かい風を涼しいと感じることができたので、
往路は思ったより苦痛ではありませんでした。
暑かった清流ハーフのありがたい向かい風を思い出しました。
26km5‘39
27km5‘35
でもこの道路、直線が辛いランナーのために工夫してくれたのか
道路脇にたくさんの大漁旗がずらりと掲げられていて
カラフルな旗が風にはためく様子はとても華やかでした。
(*´∀`)ノ*:.。.:*
そんな大漁旗も折り返してしまうと見えず、しかも追い風。
追い風、普通なら喜ぶべきところなんでしょうが
暑い!!とにかく暑い!!(:.;゚;Д;゚;.:)
こたさんも「追い風暑いな」とゲンナリしています。
ここまでごまかしごまかし来た私の脚は厳しい。
「このままやとサブ4キツイな、とあこさん、余力は?」
ガーミンを睨みながら問いかけるこたさんに
「ない」
もはや「です」を付ける体力さえ省エネする始末。(;´∀`)
28km5‘31
29km5‘35
私は熊本を走る前に決めていたことがあります。
それは、こたさんをガッカリさせないということ。
弱音を吐かないということ。
どれだけ心の中でムリだと思っても、虚勢でも元気なフリをしよう。
そう思っていたんですが、30km目前でこのやり取り。
いや、これは正確な現状報告です。決して弱音ではありません。
30km5‘30
31km5‘31
ようやく直線道路を抜けた…と思ったら、
9km地点で越えた最大難関の橋越え再び。
下りでもちっともペースが上がらないことに
そろそろ限界だなと思い始めます。(((;-д- )=3
そういえば、聞こえる自分の足音がペタペタいっている。
もうちゃんとした踵着地すらできていません。
32km5‘41
どう考えても、これ以上縮めるのはムリ。
サブ4ムリ。lll´Д`)))
やっぱりサブ4チャレンジはまだ私には早かった。
ムリムリムリ!!
口に出さないだけで、心中はもう完全に諦めていました。
励まし続けてくれるこたさんに、何度も出かかった言葉。
こたさん、サブ4はもういいよ。
惰性で走る私の目に入った、残り10km地点の時計。
3:03:○○
まだ3時間しか経ってないんだ。
そう思ったら、前を走るこたさんに向かって叫んでました。
「こたさん、10km56分で行けばいいんですよね!」
あの時、私の中から出たのはなんだったんでしょうか。
「そうやで!練習で普通に走ってる時間や!」
33km5‘29
往路でも通ったアップダウンの連続で脚のダメージは最大に。
私、計算が苦手なあまりに56分とか言ってたけど
よく考えたら5‘30で55分じゃん。lll´Д`)))
落ち着いて考えると、どこまでも厳しいサブ4。
34km5‘36
35km5‘36
父もここまで会っていないし、AYUもあれから見ない。
と思っていたんですが、どうやらAYUはここにいたそうです。
「声かけたら手振りながら返事したから
気付いてくれたんだ~って嬉しかったんだけど
わたしだって気付いてなかったの!?」
うんごめん、知らなかった…。(≡人≡;)
応援してくれる人に失礼があっちゃいけないと思って
聞こえる分には何かで応えようとしてただけ…。
もう沿道に顔向ける気力も残ってなかったからね。
「道理で、死にそうな顔して通ってったよ」
…でしょうね。(;´∀`)
36km6‘16
それは突然やってきました。
右、左、右、鉛!!(`;ω;´)
いきなり脚が鉛のように重くなり、まったく動かない!
こたさんとの距離がどんどん開いていきます。
「とあこさん、頑張れ!」
動かない。
動かない。
37km6‘42
必死に脚を動かしても、6‘30以上上がらないLAP。
もう走るの止めたい。(´;ω;`)
歩きたい。(´;ω;`)
今までのフルマラソン史上最強に歩きたい。(´;ω;`)
とにかく歩きたい。(´;ω;`)
「こたさん、なるぽんは?」
なんで訊いたのかわかりません。
もし京都を走るなるぽんのLAPが落ちてたら、
私も歩こうと思ってたのかもしれません。
こたさんもしんどい中、ケータイを操作して
なるぽんのアップデートを確認してくれました。
「30km○時間○分、まだとあこさんの方が速いで!
なるぽんも頑張ってる!とあこさんも頑張れ!」
そうか、なるぽんも頑張ってるのか。
私にはこたさんがいるけど、なるぽんは一人で頑張ってるんだ。
「そっか、なるぽんも頑張ってるんだ。私も頑張る!」
勇ましく言ったはいいものの、
まだ心の中は歩きたい気持ちでいっぱいです。
走っている間中、頭からの汗が半端じゃなかったので
途中から給水を水からアクエリアスに変えていましたが
なんだかクラクラしてきました。脱水か。((((;゚Д゚))))
頭のビッグバードを脱いで、首にひっかけます。
「持つか?」
こたさんが気付いて声をかけてくれましたが
こんな大きいもの、さすがに持たせるわけにはいきません。
こたさんは、沿道に立つ人達に後ろの私を指して
「応援したって」
と常に言いながら先を走って行きます。(iДi)
頼まれて、沿道の人達も口々に私を応援してくれます。
ですが応援してくれても、しんど過ぎて笑えない。
ひたすら前を睨みつけ「はい」と返事をするのが精一杯です。
38km6‘38
日陰になったので、一旦脱いだビッグバードを再び被ります。
絶対これ被ってゴールするんだ。
右のふくらはぎが攣りそうになってきた。
いっそ攣ってくれれば歩けるのに。
「こたさん、ふくらはぎが攣りそう!」
もしかしたら歩かせてくれるかもしれないと伝えてみましたが
前方2mを走るこたさんは振り返って「そうか」と言うだけで
歩く許可はくれませんでした。(TωT)
ペタペタパタパタただ無心に脚を動かしていると
通過した沿道に、コールドスプレーを持った男性が。
一度通り過ぎたんですが、どうしてもふくらはぎが気になり
「こたさん、スプレー借ります!」
いつの間にか撮られていた写真…。(@エルモスポーツ)
こんなに周りにランナーがいたんですね。
私の世界ではこたさんしか見えてなかったんですが。
隣でスプレーを借りているランナーすら知らなかった。
39km6‘40
スプレーで気が紛れたのか、ふくらはぎは忘れました。
結局最後まで攣ることもなく、太くたくましい脚に感謝です。
コースは街中から熊本城へ向かっていきます。
相変わらず歩きたいばかりでLAPも上がらない私に
「とあこさん、頑張って」
後ろからこたさんではない男性の声が。
ここ熊本で私を「とあこさん」と呼ぶのはこたさんだけなので
一度「はい」と返事をしてから「???」
声の主を探したら、なんとコース上のランナー!
縁もゆかりもない熊本の地で!
「いつもブログ読んでます」
「あ…そうなんですか!ありがとうございます!
…どちらさまですか?」
もしかしたらコメントを下さっているどなたかかと思いましたが
そうではないようでした。
声かけてくださって、本当に嬉しかったです。
40km6‘20
おかげであんなに上がらなかったLAPも上がりました。
「とあこさん、ちょっとスピード上がってんで!」
「嬉しかったもん!」
現金なものです。(;´▽`A``
肉体より精神の限界が先にくるということを身を以て実感しました。
ゴール後にもお会いしましたが、
彼は私のブログを見て熊本城に応募されたそうです。
40kmを過ぎて最後のエイド。
こたさんがずっと
「サブ4ペースで脚が売り切れるのは絶対エネルギー不足」
と言っていたので、ここでバナナを一切れ取りました。
が、これだけ参っていると、すでに内臓もかなり疲労していて
一口食べてごめんなさいでした。(;´Д`)ノ
代わりにこたさんがくれた塩タブレットをぱくり。
これ、かなり効いた気がします。
いよいよ熊本城への最後の坂に向かうというところで
ようやく父発見!\(゜□゜)/
時折「うちのオヤジは一体どこにいるんですかね」と
こたさんに訊きながら走っていたんですが(わかるわけがない)
最後の最後でやっと会えました。
「珍しくえらそうだったな」(※えらい=しんどい)
この日夕食時の父の感想です。
41km6‘07
「『私、最後の1kmは絶対上げるんです』やったな、とあこさん」
そんなことを言った覚えは1ミクロンもありませんが
(正解は「最後はたとえ数mでも上げます」です)
もう否定する気力も残ってないので「ムリです」苦笑い。
「大好きな坂やで!実家の坂より緩いやろ!」
「短いだけで、勾配は実家の坂と同じくらいです」
でもここはしっかり訂正。(^▽^;)
ゴールが近いという意識からか
これまでと較べると、脚の動きが良くなってきたのがわかります。
沿道にびっしり並ぶ応援の声にも応えることができるようになり
いざ!前日に下見した坂を一心不乱に上…
「…あれ?終わり?
こたさん!思ってたより全然短かった!(゜▽゜)喜」
「下見が効いたかもわからんな。
あと昨日は歩いたけど、今日は走ってるからな」
42km6‘15
引き続き、ゴール前の坂。
これは前日の下見でさほどでもないと思った通り、
実際さほどでもなかったです。ε===(っ≧ω≦)っ
坂を上ればフィニッシュゲートは目の前。
上げれるか?
「こたさん」
まだ残ってるか、私の脚。
「上げます」
0.195km5‘28
たとえ私がここで4分台を出したとしても
こたさんなら余裕で付いてきてくれるという安心感から
思い切りラストスパートでゴールすることができました。
「こたさん、ありがとうございました」
すでにこたさんは悔しそうだったな。( ;∀;)
思った以上に長くなってしまいました。
読んでいる皆さんのゴール感はさぞやと、同情を禁じえません。
それにしても
やっと歩ける!!!
゚+。:.ヽ(o´∀`o)ノ ゚+。:.゚