F1世界選手権 2024年 Rd-10 スペインGP…最後ノリスの猛追およばず. | チャコティの副長日誌

チャコティの副長日誌

主役になれない人生を送るおじさんの心の日記.
猫と映画、絵画、写真、音楽、そしてF1をこよなく愛する暇人.
しばし副長の心の彷徨にお付き合いを….





第10戦はバロセロナのカタロニア・サーキットで開催のF1スペインGP.
F1の中心地であるヨーロッパラウンドの始まりを告げるGPであり、

マシンへの大規模なアップデートが施されるレースとなる.

同サーキットはシーズン前のテスト走行でも使用されるため、テスト走行時の
成績と同レースでの成績とを比べることで、マシンがどれだけ進化したかを
推し量ることができる.バロセロナで速ければ他でも早いという…伝説がある.

さて、今回大幅なアップグレードを持ち込んだのはフェラーリとRBホンダ.
あと、レポートには載せてないアップグレードをメルセデスもしている模様.
公表している寸法とは差が無いからと言い訳しているが、軽量化した
シャーシーを搭載している模様.フレキシブル・フロント・ウィングの疑いも
掛けられているが、こういうインチキな体質がメルセデスの特徴だね.

さて、このアップグレードが効いたのか、フェラーリもメルセデスもフリー走行
では、速さを見せた.フリー走行1〜3でそれぞれトップ3に喰い込んでみせた.
反して絶不調に陥ったのはRBホンダ、上手く走ったと感じさせても、タイムが
まるでのびない….
 

 

土曜日の予選もRBの角田裕毅とD.リカルドはQ1敗退となった.とにかく
走らないマシンはどうしようもない.代わって、ルノーエンジン撤退を受けて
波乱のアルピーヌが好調で、2台ともQ3進出を果たし、P.ガスリーが
7番手、E.オコンが9番手に滑り込んだ.

予選PPはマクラーレンのL.ノリスが獲得.2番手のレッドブルの
M.フェルスタッペンと1000分の2秒差.3、4番手にメルセデス勢、
L.ハミルトンとG.ラッセル.5、6番手にフェラーリ勢、C.ルクレールに
C.サインツ.8番手にレッドブルのS.ペレス、10番手にマクラーレンの
O.ピアストリ.


さて、日曜の決勝は、66周で行われる.
天候は晴れ.気温24℃、路面温度42℃のドライコンデション.
公式タイヤサプライヤーのピレリは、C1からC3と固めのコンパウンド
を持ち込んだ.

スタート直後にノリスとフェルスタッペンが競り合う間に、アウトサイド
からスルスルとラッセルがトップに躍り出たのは痛快事であった.
それでも3周目にはフェルスタッペンに抜かれてしまう.
 

 

その後は、フェルスタッペン、ラッセル、ノリス、ハミルトン、サインツ、
ルクレールまでの6位の順番は1回目のタイヤ交換まで続く.
スタート時はほぼ全車ソフトタイヤであったが、上位陣は20周を
超えたたりからメディアムに履き替える.

25周も過ぎるとフェルスタッペン独走体制に入り、2位、3位の
ラッセル、ハミルトンとの差が開いていく.4位を行くノリスが
メルセデスを攻めたてる.5位、6位のフェラーリ勢サインツ、
ルクレールとは少し差がついている.

レースベースのマクラーレンはやはり速く、31周でハミルトンを
抜き、35周でラッセルをも抜き去って2位にまで上がってくる.
同僚のピアストリも7位まで抜き上がってきている.

特にノリスとラッセルの数周にわたるバトルは、クリーンで
楽しませてくれた.こういうレースが観たいのだよ.
ここに来て、メルセデスとマクラーレンが拮抗した性能に
なっているのがよく判った.あとはドライバーの勢いと心意気だ.

40周も過ぎると上位陣も2度目のタイヤ交換.残り20周位だから
ソフトに履き替える.50周過ぎた順位は、フェルスタッペン、ノリス、
ハミルトン、ラッセル、ルクレール、サインツまでが6位まで.

残り10周を、ファーステストを連発してトップのフェルスタッペン
との差を詰めるノリスの走りが印象的.ラストラップでは2秒差まで
詰めてみせた.

結局優勝はレッドブルのM.フェルスタッペン.
2位にマクラーレンのL.ノリス、3位にメルセデスのL.ハミルトン.

4位にメルセデスのG.ラッセル、5位にフェラーリのC.ルクレール.
6位にフェラーリのC.サインツ.

やはり安定した速さのM.フェルスタッペンの勝利で終わったものの、
L.ノリスの走りは賞賛に値する.近いうちに必ずや勝てるだろう.

次戦は第11戦、オーストリアGP. レッドブル・リンクでの1週間後の開催.