原題:The Housemaid 製作年:2022年
製作国:フィリピン 上映時間:114分
パーッケージの写真に吊られて(笑)、よろよろと借りてきてしまったDVD.
本年度累積25本目は珍しいフィリピン製のスリラー作品.
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裕福な主人ウィリアムと、双子を妊娠中の妻ロクサーヌの家に、メイドとして
雇われることになったデイジー.夫婦の幼い娘ナミは、子供好きなデイジーに
少しづつ心を許していく.
そんなある日、一家とデイジーは郊外の別荘で休暇を過ごすことに.
ロクサーヌが眠りについた晩、デイジーの部屋を訪れたウィリアムは、
彼女を誘惑し、デイジーは求められるままにウィリアムと肉体関係を
結んでしまう.ウィリアムと関係を持ちながらも、….
以上は〈Firmarks〉から転載.
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オリジナルの韓国作品は未見.写真で見るとフィリピン版に負けず劣らずの
色っぽいヒロインなのだ.
さて、冒頭からヒロインデイジー:カイリー・パーゾサがメイドとして雇われる
ところから始まる.以降はその上流家庭内での出来事に終始する内省的な
物語.
別荘から帰ってもウィリアム:アルバート・マルティネスは、デイジーを誘惑する.
デイジーも拒否することもなく嬉しそう.しかし、次の朝、ウィリアムは手切れ金
の小切手をデイジーに渡す.金持ちのお気楽な放蕩のお遊び….
2人の関係とデイジーの妊娠に気付いたメイドの長のマーサ:ジャクリン・ホセは、
ロクサーヌの母:アルマ・モレノにデイジーが妊娠しているとチクる.
デイジーは掃除中にロクサーヌの母に二階から落とされ入院.病院の検査で
自分が妊娠している事に気付いたデイジー.
ロクサーヌ:ルイス・デ・ロス・レイエスも母も金で解決しようとする.
しかし、ロクサーヌは許せず、中絶薬をデイジーの飲み物に混入させ、
デイジーは流産してしまう.
とここまでは、よくある上流家庭内の破廉恥な出来事なのだが、最後の展開は
予想だにしなかった.
デイジーは一家全員が揃う中、2階から首を吊り、さらに自分に火をつけ焼身
自殺してしまう.それを見たマーサは一家に背を向け、一生あなた達の言いなり
になる気はないと出て行ってしまう….
その後、ナミの誕生日を何事も無かった様に祝う一家のシーンで終了する.
確かに予想のつかない展開で、決して面白い結末ではなかった.
何か負け犬な結末、何を訴えたかったかまるで不明.
韓国版も未見だが、恐らくそうなのであろう.
フラストレーションが溜まる作品.
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