2024年5月25日(土)、八ヶ岳連峰の編笠山(あみがさやま)と権現岳(ごんげんだけ)を登ってきました。
いわゆる南八ヶ岳の中でも、一番南側に位置する山です。
前日、山梨・御坂黒岳に登った後、甲府市内のネットカフェに泊まり、この日未明に出発しました。
これから向かう南八ヶ岳が、日の出の光に照らされていました。
まだ朝5時を過ぎたばかりですが、編笠山の登山口、観音平駐車場に近づくと、駐車場から溢れた路上駐車の車が続いています。
土曜日の好天では、暗いうちに到着しないと駐車場には停められません。
路上駐車の列に加わり、少し歩くと満車の観音平駐車場です。
5時34分、観音平を出発しました。
標高2100mの押手川(おしでがわ)です。
この名は、地面を手で押すと水がしみ出してきたことに由来するそうです。
ここは、編笠山山頂に向かう道と、山頂へ寄らずに青年小屋へ向かう巻き道との分岐になります。
「やまなしの森林100選」に選ばれている、編笠山の原生林が広がっています。
振り返ると、小淵沢の市街が下にあり、その奥には南アルプスの峰々が見えます。
編笠山の山頂が近づくと、岩だらけの急登が続きます。
7時55分、編笠山山頂に着きました。
このタイプの山頂標識は、山の雰囲気に合っていて好きです。
編笠山山頂には、360度の大展望が広がっていました。
中央、遠くに雲から頭を出した富士山。
南アルプス北部の秀峰たち。
中央に入笠山、はるか奥に見えるのは中央アルプスの峰々。
はるか木曽御嶽山方面。
雲が下に見えます。
北アルプス方面。
北に伸びる長大な八ヶ岳連峰の山並みと、一番奥には蓼科山。
手前右が権現岳。
そして中央奥が八ヶ岳の主峰、赤岳。
左は阿弥陀岳。
編笠山山頂は、長野県と山梨県との県境です。
山梨百名山の標識が、控えめな場所に設置されていました。
展望を楽しんだ後、権現岳に向かいました。
鞍部に建っているのが山小屋、青年小屋です。
青年小屋の入口には、「遠い飲み屋」とかかれた赤ちょうちんが吊るされています。
小屋に宿泊すると、いろいろなお酒が飲めるようです。
権現岳へは、前方にそそり立つ西ギボシを越えていきます。
下を見ると凄まじい断崖となっています。
西ギボシを越えたら、もう一つ、東ギボシが立ちはだかっています。
東ギボシは、トラバース気味にかわして登ります。
権現小屋ですが、休業中のようです。
稜線に出ました。
縦走登山道は、大きく切れ込んだキレットを越えて、右側奥、赤岳山頂に続いています。
キバナシャクナゲ(黄花石楠花)が咲いていました。
環境が厳しい稜線付近に、キバナシャクナゲは地面にへばりつくように生育しています。
きれいな黄色です。
この白いシャクナゲは、何でしょうか?
ハクサンシャクナゲに似てますが、こんなに早くは咲かないと思います。
白花のシャクナゲがずいぶん咲いています。
キバナシャクナゲの色が変化したのでしょうか。
黄色のほうがいいですね。
権現岳山頂が見えました。
10時22分、権現岳山頂すぐ下に着きました。
実際の山頂は、この岩場を登った場所です。
本当の山頂は、こんなに狭いです。
とても山頂では休憩する場所がないので、すぐ下の適地で昼食休憩としました。
下山に移りました。
振り返りると、権現岳、赤岳、阿弥陀岳の荒々しい山容がアルペン気分を盛り上げます。
三ツ頭(みつがしら)のピークを通過しました。
西ギボシ、東ギボシはここから見ると、ちょっとしたコブのように見え、権現岳は鋭く尖って見えます。
南アルプス北部の峰々が正面に見えました。
何度見てもいい眺めです。
谷を挟んだ編笠山は、まさに編み笠の形をしています。
標高2240m地点、木戸口公園を通過しました。
大分、下ってきましたがまだまだ下山は長いです。
イワカガミ(岩鏡)が咲いていました。
14時13分、観音平駐車場に下山しました。
合計時間 8 時間 51分 休憩時間 2 時間
距離 11.3 km のぼり / くだり 1464 / 1462 m