5月14日、NHK総合テレビの生放送「うたコン」で、浪曲師で歌手の二葉百合子が「岩壁の母」を歌った。
当日は見れなかったが、今日、NHKプラスで見ることができた。
二葉百合子は、92歳だというが、お元気でなお衰えていない歌唱だった。
「岩壁の母」は、終戦後にシベリア抑留となった兵隊の息子が、京都・舞鶴の引揚港桟橋(岸壁)へ帰ってくるのではないかと、引揚船が来るたびにもしやもしやと岩壁で待つ母親の嘆きを歌ったもの。
二葉百合子は、80歳を機に芸能活動を引退していたが、この日、一夜限りの復活の熱唱だった。
こういう歌を、もう紅白歌合戦で聴くことができないのは残念だ。