5/4 大台ヶ原からの絶景とツクシシャクナゲ | 本日も一日一歩

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仕事の合間に、街歩きや読書をしています。見たこと、感じたこと、考えたことを少しづつでも綴っていきたいと思います。

 奈良遠征3日目は、大台ヶ原(おおだいがはら)に行きました。

 紀伊半島の中央に南北に聳える大峰山脈(大峯奥駈道)があり、大台ヶ原は谷を挟んで、その東側に位置する高原台地です。

 

 

 大台ヶ原へは現在、国道169号から大台ヶ原ドライブウェイという約17kmの山岳観光道路(現在は無料)が整備されており、快適にアクセスできます。

 自然豊かな観光地と言った感じで、言うなれば長野県の志賀高原のような所、でしょうか。

 あ、ちょっとそれは言い過ぎですね、広大なスキー場があり旅館・ホテルが林立する志賀高原とは全く違いますから。

 まだ朝6時前ですが、終点の大台ヶ原ビジターセンター駐車場はたくさんの車で一杯でした。

 

 

 5時46分、ビジターセンター横、東大台登山口を出発しました。

 大台ケ原には、東大台地区と西大台地区があります。

 東大台は誰でも自由に歩けますが、原生的な森林が広がる西大台地区に入るには、事前に申請手続きをして手数料を納付し、係員からレクチャーを受ける必要があるとのことです。

 

 

 笹原と樹林の中の平坦な道です。

 

 

 樹木は、トウヒ(唐檜)とウラジロモミ(裏白樅)とのことです。

 

 

 青空の下、樹木に朝日が当たってきて爽快です。

 

 

 稜線に出ました。

 「天気がよければ、海が見えます」という案内板があります。

 

 

 海が朝日で輝いていました。

 熊野灘(くまのなだ)です。

 遠く志摩半島まで見えました。

 

 

 まもなく大台ヶ原の頂上です。

 

 

 一登りで、大台ヶ原の山頂に着きました。

 

 

 大台ヶ原最高峰、日出ヶ岳(1695m、ひのでがたけ)です。

 

 

 山頂展望台にCGの詳細な展望図がありました。

 これは山座同定にありがたいです。

 

 

 大台ヶ原(日出ヶ岳山頂)から西に目を向けると、大峰山脈が一望できます。

 吉野から熊野本宮大社まで約170kmの山岳古道、修験者が修行で歩いた大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は、ほぼこの稜線沿いになるようです。

 

 

 2枚目の写真でも全体が写り切りません。

 

 

 やっと3枚目、熊野本宮大社はこのあたりかな。

 

 

 南方面、熊野灘が朝日を反射して光っています。

 山頂から海が見えるというのは、今いる場所の高度感を実感でき、山と海の両方の美しさを感じられます。

 

 

 東方面です。

 

 

 北方面も、ひたすら山々です。

 

 

 大台ヶ原は、若干の起伏がありますが、こんな感じでなだらかな高原状です。

 日出ヶ岳山頂から、東大台の周回に移りました。

 

 

 大台ヶ原は、国内屈指の降水量があるそうです。

 

 

 ここは樹木は立ち枯れし、ミヤコザサが一面にはびこっています。

 

 

 大峰山脈を眺めながら歩きましたが、それにしても行者還岳の絶壁はすごい。

 鳥のくちばしのようで、上部は少しオーバーハングしているようも見えます。

 

 

 伝説上、わが国の初代天皇である神武天皇の巨像が立っていました。

 「神武天皇」との楷書文字は、「公爵 近衛文麿 謹書」です。

 

 

 大蛇嵓(だいじゃぐら)に着きました。

 大蛇に見立てたこの露岩の先は、深い谷底に切れ落ちる断崖となっています。

 

 

 奥には大峰山脈の山並み、すぐ手前には標高差800mもあるという谷底と大絶壁が迫ります。

 

 

 まさに「絶景かな」と口に出る大展望です。

 

 

 右側は、切り立った大岩壁の蒸籠嵓(せいろぐら)です。

 

 

 大蛇嵓の根元の岩に満開のツツジがありました。

 

 

 トサノミツバツツジ(土佐の三つ葉躑躅)のようです。

 

 

 大蛇嵓からビジターセンターまでは、アップダウンある登山道となります。

 ツクシシャクナゲの案内板がありました。

 ここから「シャクナゲ坂」となります。

 

 

 ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が今にも咲きそうです。

 

 

 「シャクナゲ坂」を下っていくと徐々に開き出している花がありました。

 

 

 ちょうど咲いたツクシシャクナゲです。

 

 

 とても見栄えのする明るい赤紫色のシャクナゲです。

 

 

 ピンクに近い赤紫といってもいいような、この色合いが絶妙で素晴らしいです。

 

 

 このツクシシャクナゲを見れただけで、この日は来た甲斐がありました。

 

 

 シオカラ谷まで下ってきました。

 ここからビジターセンターまで登りが続きます。

 

 

 シオカラ谷を吊り橋で渡りました。

 

 

 ビジターセンターへの石階段。

 東大台周回は、ほとんどがハイキング気分で回れますが、唯一、ここの登りがキツイです。

 

 

 8時56分、大台ヶ原ビジターセンターへ戻りました。

 3時間ちょっとの高原散歩でした。

 ビジターセンター駐車場は満車で、その前の路上に延々と路肩駐車の車が行列をなしていました。

 

 

 この後、飛鳥時代の吉野宮、宮滝遺跡周辺に行ってきました。

 これは、別に記録を残したいと思います。

 

 

合計時間 3 時間 8 分  休憩時間 34 分
距離 7.4 km  のぼり / くだり 465 / 461 m