5/3 大峰山(弥山・八経ヶ岳)を登る | 本日も一日一歩

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仕事の合間に、街歩きや読書をしています。見たこと、感じたこと、考えたことを少しづつでも綴っていきたいと思います。

 奈良遠征の2日目、5月3日(金・祝)は、大峰山脈の弥山(みせん)と八経ヶ岳(はっきょうがたけ)を登りました。

 その登山口までは、とても長いアプローチでした。

 しかも崖沿いで幅員が狭く、車のすれ違い困難が延々と続く国道309号線はまさに「酷道」です。

 正直、もう二度と来たくない、と思ってしまうほどでした。

 ようやく着いた弥山登山口から続く路肩の駐車場には、延々と登山者の車が続いていました。

 

 

 前方に見える行者還(ぎょうじゃがえり)トンネルの西側入口から、先ほどの場所まですごい車の数です。

 

 

 行者還トンネルは、行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)の南側を貫いているトンネルです。

 その行者還岳とは、飛鳥時代の修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が、あまりの峻険さに一度は引き返したということから名付けられた山です。

 下の写真は、翌日大台ヶ原から見た大峰山脈の一部です。

 

 

 行者還トンネル西口にある路肩の駐車場は全て有料となっています。

 

 

 6時50分、弥山登山口を出発しました。

 世界文化遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の中で、最も困難で厳しい参詣道とされる大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は、ここから稜線に出ると合流します

 

 

 ここ「奥駈出合」で、大峯奥駈道に合流しました。

 

 

 ここからは稜線上の登山道となります。

 反対側から来た外国人(欧米系)の方がすれ違う際、立ち止まって「Congratulations!」と言ってきました。

 「今日ハ憲法記念日デスネ。素晴ラシイ憲法ノ誕生日デス。オメデトウゴザイマス。」と言うので、「ありがとうございます、お気を付けて」と返しました。

 

 

 登山道脇のスミレ

 

 

 「弁天の森」に着きました。

 

 

 ヒナワチガイソウ(雛輪違草)ですかね。

 

 

 この日の目的地、中央に弥山、左側に八経ヶ岳の姿が見えました。

 

 

 弥山山頂付近は、一面のコケで覆われています。

 

 

 8時51分、弥山小屋に着きました。

 立派な山小屋です。

 

 

 弥山山頂へ向かいました。

 「皇太子殿下行啓記念」との石柱があります。

 令和の今上天皇が、皇太子となってまもなくの平成2年6月に来られたようです。

 

 

 弥山(1,895m)山頂に着きました。

 弥山(みせん)は、大峯山脈中央に君臨する荘厳なだらかな山として、神代から水の精、土の精等、大和の神々が鎮まる神奈備として信仰され、弥山神社が祀られています。

 

 

 酒と旅を愛した随筆家・歌人の大町桂月(おおまちけいげつ)が、大正12年に弥山に登った際の歌碑がありました。

 目に近く弥山を

 見つゝ峯々を
 終日こゆる奥かけ乃道

 

 

 前方に見えるピラミダルな山が、この日の最終目的地、八経ヶ岳です。

 

 

 途中、天然記念物のオオヤマレンゲの保全地がありました。

 

 

 オオヤマレンゲとは、モクレン科でこんな素敵な花のようです。

 

 

 9時25分、八経ヶ岳(はっきょうがたけ)山頂に着きました。

 

 

 大峰山脈の八経ヶ岳は、標高1,914.9m。

 近畿最高峰の山です。

 

 

 八経ヶ岳山頂からは、大展望が広がっていました。

 北側には、先ほど通ってきた弥山の大きな山容、その奥は大普賢岳から山上ヶ岳が見えます。

 

 

 東側のはるか奥、雲がかかっているのが大台ヶ原。

 

 

 南側、釈迦ヶ岳方面

 

 

 こっちは西側だったかな。

 大展望を堪能し、折り返しました。

 

 

 

 帰り道、行者還岳から大普賢岳、山上ヶ岳へと続く大峯奥駈道の険しい稜線が見えました。

 

 

 青空に映える紫色のツツジです。

 

 

 11時33分、弥山登山口に無事下山しました。

 

 

 この後、車で吉野に行きました。

 写真は奥吉野の金峰神社です。

 このあたりは、別途、書き残したいと思います。

 

 

合計時間 4 時間 54 分 休憩時間 28 分
距離 10.3 km  のぼり / くだり 1137 / 1134 m