2024.4.19 足利駅前EF60 123の凄惨な現状と1年ぶりの桐生界隈・厳し現実 | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

さて、4月19日は紆余曲折ありつつも無事定刻に足利に到着した「あしかが大藤新宿号」往路。

実は今回、この足利駅で降りる予定ではなかった。

だが、次の普通列車到着まで時間があることと、185系の見送りを終えたあとの不意の流れから

ここで一度、足利駅の改札を出たのだった。

 

となると、時間潰しも兼ねて訪ねておきたかったのはここだけ。

北口に鎮座・保存されているEF60 123号機である。

 

JR東日本で動態保存されていた19号機は、令和に入ってすぐあっけなく廃車されてしまった。

しばらくしてから解体され、初期形態の完全型は消滅。

後期ではあるものの、完全な形で残る貴重な個体になってしまっているが…

 

こちらの老朽化も、なかなかに厳しい状況になってしまっている。

足利駅を通るたびに車内から見て胸を痛めてきたが、その惨状は想像以上のものであった。

 

メーカープレートはもともと撤去されたのか、それとも盗まれたのか?

 

とにかく目を覆うほどの車体各所の朽ちっぷりは、頭を抱えるほどであった。

 

極め付けは、側面明り取り窓の欠落!


昨年の同じ頃に通った時にはあったはずで、この欠落がさらに厳しい状況にさせている。

この状態では、車内なぞどうなってしまっているのやら…

かつてパンタグラフを上げた状態で展示されていたが、それもしなくなっていた。

正直近くで見たくなかったなあ、というのが素直な気持ちであった。


さて、失意の中で駅に戻ると、不思議な形のベンチが。

アート的には面白いが、座り心地としては言わんとしてもお察しなσ(^_^;)

ただ、地元である風景をよく見る身としては、使いようによっては??とも思えるが。

寧ろ、一定の対策になるのなら欲しい!とすら思えるもの。

 

さて、足利からもう少し旅を再開。

すっかりレアキャラになり始めてきた211系で移動し、昨年までの終着駅桐生へ。

 

今年は臨時列車は普通列車以外無く、それ以外の桐生駅構内の賑わいは鳴りを潜めてしまった。

昨年までのように、185系の回送が早めに来はしないかとも期待したが…

先回りできるタイムリミットまでに戻ってくることは、今回は結局無かったのである。

 

足利折り返しの間合いでわたらせ渓谷鐵道に乗ろうにも、変わらず大間々まででギリギリ。

パターンを組むことすらできず、結局今回も実行に移すことは無かったのである。

 

しょうがないと駅周辺を歩くも、昨年I氏とランチを共にした居酒屋はこの1年で閉店!

結局、恒例のように綺麗に整備された上毛電気鉄道西桐生駅へ。

 

ここで、譲渡された元東京メトロ03系改め800形に、今回初めて遭遇。

 

最終的には、あと2本が譲渡される予定の800形。

置き換えが始まった元京王電鉄3000系の700形と共に、また乗車記録に再訪してみたい。

 

そして、また桐生駅に戻る。

製造から30年超と、すっかりベテランになったわたらせ渓谷鐵道わ89-300形も。




同世代の車両は、元くりはら田園鉄道で動態保存されている車両以外は風前の灯?

厳しい経営環境下で、長寿命化によるトータルコスト低減には少なからず寄与しただろう。

それでも、2巡目の体質改善サイクルは少しずつでも既に進んでいる。


どこの車両も、いつまでもそこに走っているわけではない。

そこにとどまり続けるわけではない。

それは、人とて同じことではないのか。


ここで得た教訓を推進力に変えて、この日、さらにはGWに向けて歩みを進めていく。

まずはこの日、もしかしたら最初で最後かもしれない時間へ。