2024.3.15 ダイヤ改正前日、激動の一日。最後の255系「しおさい」惜別旅も大波乱⑦ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

ダイヤ改正前、これが最終記録!

255系「しおさい」の記録は、ここから唐突に終わりに近づいてくる。

それにつれて、さまざまな方面の波乱度合いも一気に増してきてー。


それは、総武本線の普通列車千葉行きに乗っていた時のことであった。

しばらく撮るものもなく、また朝から動き通しで疲労もあったため少し眠っていた。

それもあって、最初のLINEに気付くのが遅れたのだが。

およよよ?


母から、父が具合悪いとのLINEだった。

一昨年から、たびたび体調を崩している父。

良性頭位めまい症に始まり、昨年も脊柱管狭窄症、十二指腸潰瘍と続けて不調を起こしていた。

ただ、十二指腸潰瘍の治療後の経過が良好で、胃のピロリ菌退治も好結果を示していたのだが…


しかし、ちょっと思い当たる節もあった。

十二指腸潰瘍の治療後に、食欲も以前のように回復していたのだが…

この前の日、つまり3月14日の夜、某ファミレスで待ち合わせして夕食を共にした時のこと。

いつもより食いつきが鈍い、食べる量が少ないことに薄々気がついていたのだ。

元々自分が食べている美味しいものを周りにも分けたい癖があるのだが、それにしてもー。

なんとなくその時に感じていた違和感が、現実になったのだった。


困ったなあと返事に迷っていると、立て続けに

おいおい!


救急車なぞ、ただごとではない。

急ぎ、こちらも病院に向かうパターンを探し始めたのだが…


確認したのが千葉付近、意外に早く行けるルートがない!


この状況に、大いに焦っていたのだが…

逆にこういう時のうちの母は、妙なところ肝が据わっている性格である。

いくら救急車を呼ぶような切迫度合いであっても、症状的にそこまで急を要さないと判断すると

「又連絡する」と言って、一旦締めて見合わせるのである。
そんなこともあり、軸足は病院のほうに向けつつも…

急いでも急がなくても、もはや同じ。
場所的にそんなに変わらないし、行ったところで何か特別なことができるわけでもない。

そんな考えもあり、モヤモヤしたままではありつつも次の目的地に降りた。

降りたのは、

西千葉、である。


総武緩行線で千葉から1駅であるが…

微妙にローカル感があることと、まだホームドアもなく撮りやすい。

それに、意外なくらい撮っている人もいない。

そう通りがかりに判断していて、今回の来訪となった。

そのあたりは、7日の東船橋と傾向は似ていた。

先に往来する列車を試し撮りして、イメージを固める。

だがこの時、重ねてとんでもないことが目の前で起こった。


ホームの脇を、ふらふらと歩いている一般客が1人いた。

ヘルプマークをバッグにぶら下げているのが見えていたから、気にしていたのだが…


次の瞬間、いきなり線路に降りた?!


落ちた、ではなく、一応意識して降りた感じであった。

それもあり、降りてさらに歩こうとしている。

あまりに急な出来事に


おいおいおいおい!


と思わず叫んだら、はたと我に返ったのかすぐにホームに上がり直した!

あっさり上がり終え、何も無かったかのようにまたホームを歩いていったのである。

あまりの素早い動きに、非常ボタンを押すこともできなかった。


ちょうど快速線も緩行線も、列車が来ないタイミングだったことがまだ幸いだったのだが…

後方で撮影しようとしていた人と「なんだかねぇ」とただ苦笑いするしかなかった。

これがあと数秒ホームに上がらなかったら、即非常ボタンを扱うところだった。

いや、それ以前にちゃんと扱っておいたほうが良かったかと反省至極であったが…


そんなことはあったが、ウォーミングアップを続け…


14:07。


「しおさい5号」通過。


上りに被られることもなく、まずは一閃。


次いで、30分ほど待ち時間が。

途中、コンテナ貨物の撮影で具合を確かめて…


14:40。


「しおさい10号」通過!


とんだハプニングはあったが、撮影自体は極めて想定内の出来であった。


千葉とて、立派に栄えている街ではある。

しかし、特急も停車するターミナル駅からたった1駅で、しかもダイヤ改正で引退する日。

厳密には、幕張車両センターへの出入庫などでここを当分毎日走ることがあるにせよ、こうして

静かな環境で撮影することができたのは、この上ない収穫だったのであった。


まぁ、ヒヤッとしたけども、さ。


とりあえず、大事にならなくてまだ良かったけども。


そして父の容体は如何に。

前後してLINEで続報が。

やはり切迫度合いとしては低いことは分かった。

同時に、断片的に伝わる症状を手掛かりにして病因を調べることもしていた。

果たしてその結果は、概ねその通りだったのであった。


…そして大幅に予定を変え、病院に向かうためにそのまま千葉県から離れた。

ただ、帰りしなにもうワンチャン撮れる。

そう考えた結果捻り出したのは、馬喰町駅であった。


総武快速線で、幼少の頃に初めて知った駅。

国鉄時代は「国鉄で一番低い駅」と言われ、子供向けの鉄道誌にも載っていたからだ。

京葉線東京駅や海峡線の海底駅が開業してから影は薄くなっているが、思い入れは強い。


撮りづらさはあったが、ここで「しおさい7号」を迎えた。


まだ開業当時の面影を残す、馬喰町駅ホーム。

単線シールドを繋ぐように設けられている風除け兼用の通路から。


そして、これが。


総武快速線の単独区間で、255系を撮影した最後となった。

その後は、同時に廃止となった成田エクスプレスの八王子行きが東京駅を発車する際、懲りずに

奇声を発した厚顔無恥な輩が居た以外は、静かに運用を終えたようである。

銚子駅での最終しおさい14号の発車時は、銚子電鉄社員有志も見送ったそうだ。

つくづく最終に乗って帰ってきたかったが、こればかりは致し方ない。

これ以外にも、11号運用の送り込み回送で両国駅3番線に入線なんてネタもあったのだが、それも

記録できないまま終わってしまい、つくづく初動の遅さを悔いている次第だ。


…だが、京葉線系統はもうしばらく、当面6月末まではロスタイムとして運転が残る。

そして、総武快速線も錦糸町以東は少数「新宿さざなみ号」「新宿わかしお号」設定がある。

3月までの平穏さがあるかどうかは甚だ疑問だが、可能な限り記録に動いてみたい。


…なお、父はこの日以降入院したものの、26日に退院。

胆石からくる膵炎で、来月胆石と救急搬送時に入れたステントを除去する手術をする予定。

まだピークの半分も食欲が戻らず、もうしばらくは色々大変だが…

諸々連携して、困難を乗り切っていきたい。