むむむ。
意外に影がきつい。
そう思ったのはオムライス、いや小村井。
実のところ小村井は、確か一度は乗り降りしたことがあったかもしれない。
ただそれは、下町人情キラキラ橘商店街に行った時では無かったような薄らとした記憶。
それくらい、何気なさ過ぎる日常感覚でこの路線を利用していたということか。
そして、折り返してくる8568Fを迎撃。
これが午前中から動けていたら、また違ったカットが撮れたかもしれない。
しかし、もう傾いてしまった太陽と影は致し方ない。
いまその時間の限られた条件で、記録を積み重ねていくしかない。
この小村井に限らず、東武亀戸線内は線路条件、沿線条件からか影は厳しいものがあった。
曇りや雨ならまた厳しかっただろうが、晴れてもまた厳しいのはもどかしい。
それは後刻友達にも同じことを言われたが、ともかくそれを踏まえ沿線撮影は少なくなった。
標準色塗装8577Fの動きも、可能な限り同時に捉えていく。
小村井は、亀戸線内で唯一構内踏切がなく亀戸方面ホームが階段で連絡。
但しエレベーターはなく、現代においてはバリアフリーに難があるのが気掛かり。
次は8577Fに乗り、亀戸を目指した。
東あずまで定石通り8568Fと行き違うが、ここはそのままスルー。
亀戸駅に着くと、改札脇にこんな掲示が。
これを一読して、
ああ、やっぱり引退しちゃうんだ
と実感が増す。
それにしても、やっぱり緑亀って愛称はなんとなく違和感。
利用していて全然気にしていなかったからかもしれないが、ね。
ただ、こうした芸の細かさはやはり東武鉄道らしい伝統が受け継がれている。
8577Fは黙って見送り、曳舟方ホーム先端へ。
設置されている飲料自販機と先客に難儀するが、もっと難儀はやはり影。
なんとなく暗い写りになってしまうのは、もはや致し方のないこと。
そんな難しさと共存しながら、記録を続ける。