1月18日(土)
この日は、大崎駅で行われたE231系の卒業イベントに顔を出しました。当初は4番ホームでトウ506編成を展示する予定だったらしいのだが、結局中止となりコンコースでの写真や
ヘッドマークの展示、グッズ販売のみとなったのは残念。
やはりここのとこの荒れ具合を鑑みた苦渋の決断になったようで、一部の暴走がここにきてじわりじわりと
全体の首を絞めてきているように感じたものだ。
正直、このイベントをもってE231系は引退するものだと思っていた。
それも踏まえて、前日までにあらかた撮り切ったつもりでいた。
それが、ここでまだ走ると暗に予告が出されたので周囲はざわめいていた。
そして実際にこの日、夕方に再出庫して運用に入ったのである。
さすがに寒いし、イベントや週末特有の雰囲気が嫌で、もう待っている気にはなれなかったのだが。
この日は夕方早い時間に仕事が捌けたので、運用入りを確認して駆けつけた。
ただ、この時点ですでに雰囲気は怪しくなりつつあった。
もともと人身事故で近隣のダイヤが乱れていたところに、線路内への人の立ち入りがあったために山手線も
重ねて一時的に運転を見合わせていたという話を聞いていた。
それを聞いて、ああ、これは!と最悪の事態を想起したし、実際その通りになってしまった。
たかが一回、されど一回の取り返しのつかない信用失墜行為が行われてしまったわけだ。
これは…今日で終わりかな。
そう思いながら、シャッターを切り始めた。
そして、この巣鴨駅で撮った時にも気づいていた。
背後で脚立が使われたことを!
ガチャ。
シャシャシャシャシャ!
ガチャ。
すぐに振り返って叱ろうとした時には、もうそそくさと畳んで姿を消していたが。
ちなみにこの場所にいたのは自分1人だけで、手持ちで撮るには十分余裕があったはずなのに。
それで風にあおられて、転んで怪我しても自分の責任だよ?
こういう些事の積み重ねが大事につながったことが、まだわからない人がいる寂しさ。
悲しきかな、これが一部の撮り鉄の目の背けられない現実、現在進行形の出来事なのだ。
せっかく作られたものだったのに、日の目を見たのは僅かになった。
こうしてちょいちょい降りてシャッターを切るくらいの余裕は。
ホームドア整備の進展で、停車駅での停車時間が若干延びているのも影響しているかもしれないが。
…あ、フォロワーさんだw
E231系がきっかけでつながった縁。
ようやくご挨拶していろいろな思いを聞いただけに、一部の暴走が非常に腹立たしい。
遅れは引きずったままだったが、ラッシュ時間帯にかかったからか運用差し替えは行われなかった。
黙々と別れを受け入れ、そして、静かに去った。
23日までの運転と言われていた山手線E231系500番台は、20日の定期運転が最後になった。
24日に東京総合車両センターに入場し、18年に及ぶ山手線での歴史に終止符を打った。
ほんの僅かな過ちが、運転終了繰り上げという汚点を後世に遺すことになったことを忘れてはならない。
いよいよ身を引き締めて、これからに臨まねばむすます肩身が狭くなることを自戒していく時だ。
本当のさよならはまだ遥か先になるが、その時には慌てず、騒がず、後世に後を濁さぬよう望みたい。