【折返場点描・第213回】芋窪/立川バス | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

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※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

第213回:芋窪(いもくぼ)
所在地:東京都東大和市
担当:立川バス(上水営業所・福生営業所)
※福生営業所(武蔵村山市MMシャトル)は中休のみ
発着路線
[玉13]上水営業所(構内)→芋窪(桜街道駅・上北台駅(旧道)経由)平日出庫1便のみ
[玉13]玉川上水駅〜芋窪(桜街道駅・上北台駅経由)平日下り2便・上り3便のみ

第213回、かつての本線格の折返場は、いま。

芋窪は、東大和市の西北に位置する地名。
青梅街道に沿う、昔ながらの街並み。
先の212回で紹介した都営バス[梅70]のほか、西武バス[立37]立川駅北口〜イオンモールむさし村山線
アクセスすることが可能な地域ですが、ここには立川バスも平日の朝のみ細々と乗り入れています。

もともとは、戦前から路線としては存在していました。
五日市鉄道により1938年に村山貯水池まで開業。
その後は1975年まで北野まで運行していた路線の一部でした。
その後も、立川バスも村山団地線などと本線格として立川駅北口から[立26]として乗り入れていました。

しかし多摩都市モノレールが開業した1998年には、路線の大部分が並行することから路線の改編に着手され
この際に玉川上水駅発着の運行を開始し、以後改正ごとに減便が進み2001年4月16日のダイヤ改正をもって
立川駅発着は全て廃止となり、現在に至っています。
なお、運用の関係とメリットが無いからか出庫便のみ上水営業所構内始発(玉川上水駅通過)となります。

さて、芋窪折返場は乗降バス停よりもさらに西側に信号を越えて行ったところにあります。
詰所は比較的新しく、また自転車も常備されているようです。

看板だけは、昭和の頃から建っているようです。


折返場規模は、それほど大きくありません。
住宅街の角にぽつりとあります。
ただし、平日朝のみの運行とは書きましたが、全日の日中もバスが止まっている時間帯があります。
これは武蔵村山市MMシャトルで、詰所が設けられているため中休の際に有効利用されています。
但しここは東大和市内であるためバス停はなく、すべて回送での出入庫となります。


謎な向きに停止線が…
入換の際に路地にはみ出したりしそうな狭さだから、注意喚起のためだろうか?

バス停は、都営バス・西武バス「貯水池下」に併設。
ちなみに、両社局の芋窪バス停はひとつ東、東大和市駅寄りにあることに注意が必要です。
かなり昔からずっとこのままで、特段変える予定もない様子。

バスは、7:15が最終。
近年はコミュニティ共通予備の小型車両が、1台で単純往復するのみになっているようです。
モノレール線やその沿線への通勤通学、さらに西武線方面への乗り継ぎに多少使えるかどうか。

…なお、土休日運休ということで、年末年始期間は運行がありませんでした。

運賃は、玉川上水駅までは均一。
ちなみに、多摩都市モノレール上北台〜玉川上水間の運賃は210円のため、区間によっては割安です。
このようなことから、コミュニティ共通予備車両の使用でも支障がないと考えられているようです。
(営業所始発のみ運賃が変わりますが、申告制後払いとしている様子。ただ、実際に利用されているか?)


折返場データ
住所:東京都東大和市芋窪2丁目
運賃:玉川上水駅まで180円(IC175円)
所要時間:全線約10〜13分