今日で私のGNT TOUR が幕を閉じます


サンディエゴライブから一夜明けて、今日はラスベガスへ移動。


今回の旅で初めての体験の一つがLCC(ローコストキャリア)の利用だ。
サンディエゴ-ラスベガス間は、メジャーキャリアの直行便はなく、LCCのみが運航している。


私たちが搭乗したサウスウエスト航空は、世界で第8位の旅客キロ数を誇り、後発LCCのお手本となっているという。
全席エコノミーで座席指定はなく自由席だ。座席指定のない飛行機に乗るのは20年以上前の当時ソ連のアエロフロート航空以来だ。紙の航空券はなく、機械でチェックインすると薄い感熱紙のチケットが出てくるが、搭乗の際にそれを係員に渡すので、手元には何も残らない。
チェックインから搭乗までの流れは実にスムースで、地上スタッフもてきぱきしている。


他の大手国内線では国際線の乗り継ぎを除き徴収される荷物料約15ドル程度に対し、サウスウエストは1人2個まで無料である。
人件費は航空各社の中でも高い方らしく、コストカットを人件費以外で行うとの方針が徹底しているそうだ。
機体はボーイング737のみ。開業以来40年乗客の死者は一人もいないとのこと。


私たちが乗るはずの機体が定刻の20分くらい前にピットに到着し、乗客が降りてくる。そして10分後には搭乗する。定刻をやや遅れて離陸したが、ラスベガス空港には、きっちり定刻の10分前にランディング。定時運航率の高さでも高い評価を得ている。とにかく機体の回転率が高いようだ。CAは活動的なキュロットパンツ姿。ピーナツが無料で配られるのみで、ソフトドリンクも有料。必ず最初に飲物を聞きに来る。
航空機が生活の一部になっているアメリカならではのLCCのスタイル。なかなか興味深い。




肌寒いサンディエゴから灼熱のラスベガスへ。確かに暑い。しかし気持ちいいくらいだ。
空港からタクシーでライブ会場ともなるマンダレイ・ベイホテルへ。ベガスのタクシー料金はぼったくり状態。東京よりも高い。

マンダレイ・ベイホテルはベガスのメインストリート、ストリップの南端に位置する客室数3000を超える巨大ホテル。この格のホテルでチェックインのため長い列に並ぶなど本来ありえないと思うが、3000室もあってはやむをえない。

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そして巨大Tシャツに短パンに白靴下とスニーカーというアメリカ男性の平均的スタイルにもだんだん目慣れてきた。ホテルに来るのにそのダサい格好?と思うが、そこは大らかなアメリカ。この国ではオシャレになるのはかなり難しい。日本の男性の方がよほど洗練されている。アダムは別格にオシャレさんだ。ときどき?だけど。



エレベーターも17階以上用だけで8台あったが常に待つ。私たちはマンダレイ・ベイホテルとしては最上階の34階に宿泊していたので、エレベーターでの往復は常に時間がかかり煩わしかった。このホテルは奇妙なことに同じ建物に二つのホテルが同居していて35階から39階までがフォーシーズンズホテル。


部屋の窓からはライブ会場となるプールとビーチが見える。
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ビーチへ降りていってアダムのサウンドチェックに立ち会う、というのをすっかり失念していた。
なんだかもうサンディエゴでおなかいっぱいになってしまって、ベガスは余興みたいになってしまっていた。娘が「泳ぎに行こう」と言ったが、既にカリフォルニアで相当日焼けしてしまっていた私は、この炎天下のプールに行くのがためらわれた。アダムがサウンドチェックするのを思い出したら、日焼け止め塗りまくりの完全防備でも繰り出したに違いないけれど。
そしてDusty Madridアダムをキョロキョロしながら探したんだけどなー
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ベガス名物のBuffetも経験すべくホテルのレストラン街へ。どこも行列だ。私も娘もアメリカではなぜかすぐにおなかがいっぱいになってしまう、そんなに食べていなくても。あまりの量の多さに脳が恐怖心を抱いてしまうのでは?と思ったくらい。Buffetに来たのにデザートの顔も見ないですごすごと退散。たぶん今日も2食でおしまいだ。



とりあえずビーチの状況もチェックしておこうと出て行ったら、まだライブ開演まで4時間以上もあるのに、すでにビーチへの入り口に長蛇の列ができていた。炎天下に水着姿で並んで待つ若者たち、いやー君たちはエライ! 係りの人がとにかくアダム・ランバートのライブはここへ並べと。水着でもいいの?とたずねたら「OK!」結局ここでも肩出しドレスを着る機会はなさそうだ(笑)



とりあえずホテルベラージオで噴水ショーを見たり、ショッピングをしたりしてラスベガスの空気を楽しむ。



ベガスは何もかもが巨大で過剰で虚構に満ちている。
エッフェル塔やピラミッドを見ると、何だか笑えてきてしまうが、一夜の夢を見るなら、それもまたよし。アメリカらしいといえばこれまで見た都市の中で最もアメリカらしいかもしれない。
カジノに挑む度胸もない私には、この虚構の世界より早くリアルなアダムがほしい。


ライブ開演1時間には信じられないくらい長い列ができていた。部屋に戻って水着に着替えた私達は急いでビーチサイドに向かう。


砂浜にタオルを敷いて寝そべる人や、レストランから見守る人、せり出したカジノの2階から見る人もいるが、とにかくステージに近づくには、プールの中に入るしかない。
少しずつ人混みを縫うようにしてプールの中を歩いて行く。
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プールの中に入っている人たちはかなりハイテンションだ。お酒も入っている。娘はいかにもゲイっぽい二人連れにちょっかい出されたりしていた。しかし、まさかプールの中でアダムの歌を聴くことになろうとは!


アダムの登場を待ち望んでプールの中の人がどんどん増えていく。いったい会場内にどれだけの人がいるのかもわからない。
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ホテルの宣伝写真ではこんな感じにイベントを見ているはずなのだが、この日は違った。とにかくみんなアダムに少しでも近づきたくてプールの中は熱気で息苦しいほどだった。
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プールの中に立ちっぱなしの観客からヤジが飛ぶほどに待って、ようやくアダムは現れた!



今日のアダムはトミオとキスをしなかった~
あとでチークスがベガスに来てたことをツイッターで読んで知ったけど、それが原因?純情アダム~



この日はとにかく狭いプールにひしめきあいながらなので、撮影中も左右から肘鉄ばんばんで笑
<Soaked>



日本に戻ってから、れいこさんがベガスのアダムは急性副鼻腔炎だったと教えてくれたけど、私はアダムがしゃべったとき、「あれ、アダム鼻風邪ひいた?」って思った。
「水に入りたい」なんて笑顔で愉快そうにしてたけど、体調は悪かったんだね。
でも歌は少しもそんなことを感じさせなかった。


4回のライブを通じて、アダムのモンちゃんに対する信頼の強さを感じた。「音楽ディレクター」だと紹介していたが、バンドのリーダーとして全幅の信頼を置いているのだろう。
彼のギターによるAftermathはとてもよかった。アコースティックのEPを出すならきっとこれも入ると思う。

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私は撮ってないので、いつもお世話になっているSUZさんのビデオを貼ります。名手の彼女もあのプールの中では苦労したと思います、ありがとう!



<IIHY>


アダムさん、その腰つきはちょっと~トミオをプリティ!って言っちゃって~


そして今回の旅で最後のアダムの歌になったアンコールのWhole Lotta Loveは最高だった。
しっかりと目に耳に焼き付けた。
声の出し方をそれまでと変えて、ちょっとひそやかに、つやっぽく、まるで猫のような声で、セクシー度200%!!!

私はビデオを撮らなかったけれど、高画質の素晴らしいビデオが上がっていたのでここに貼りますね~




プールの中で飛び跳ねまくっていた娘も興奮状態で「今日のアダムよかったねー!」
そしてアダムが去った後のプールで小学生みたいに水と戯れていた。

私のGNTツアーが終わった。


一夜明けた祭りの後、ライブステージの屋根は畳まれて、何もなかったのように静けさを取り戻していた。夢のようなステージだった。
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アダムのライブを5日間で4回も続けて観た。
スケジュール発表がバラバラだったために行きがかり上こんなスケジュールになってしまったが、
その全てが違う会場、違う雰囲気、違う歌で、それぞれに思い出深いものになった。

アダムを観ながら、「あたしって何でアダムが好きなんだろう?」と自問してみる。

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あんなコテコテの濃い化粧男なんて全然趣味じゃないし。
クイーンが20世紀最高のロックバンドだというのに異論はないけど、
フレディの声をずっと追いかけたいと思ってたわけじゃない。
だからアダムの属するだろう音楽のジャンルに特に興味があったわけでもない。
そもそも歌手の追っかけなんてやったことないんだから。

サンディエゴのレストランで
「私はいつも優柔不断で決断力に欠けるA型なのー」と言ったら、友人があきれ気味に
「少なくともここにいるというだけで、決断力があることを証明してるでしょ?」と言い、娘も大きくうなずいていた。


旅はヨーロッパ一辺倒でアメリカに行きたいとほとんど思うことのなかった私に(ニューヨークだけは行ってみたいと思っていた)、アメリカ行きを決意させたアダムの抗いがたい魅力はどこにあるんだろう?

こんなに買物をしない旅は初めてだ。
そしてこんなに美食にエネルギーを注がない旅もめずらしい。

すべてはアダムのために。

ホールパッケージで彼はスターだ。その歌も外見も生き方も。
芸能の原点とでもいうべきものが彼にはあるような気がする。
歌だけで、声だけで、特別な存在になれる。

アダム、これからもずっとあなたを見ていたい。

そのためなら、海も平気で越える。


だけどもうちょっと英語勉強しなくちゃなー。
娘にすっかり置いて行かれちゃった~





アメリカGNTでドラムのロンちゃんがバンドを去るとのこと。
寂しいですけど、古巣のバンドでの活躍を祈ります。

そしてトミーのお父さんの突然の訃報
ご冥福をお祈りします。



いよいよアダムの凱旋公演の日。

前夜ホテルの有線LANに接続したのに、ネットが見えない。さんざん格闘した末に、ホテル側の機器が故障していることが判明。状態が明らかになるまでにもいろいろな人に電話したり、人が来たり。全くのんびりしている。結局この問題で半日を浪費してしまう。



メキシコとの国境の町サンディエゴは、アメリカから見ると異国情緒漂う町だ。
風貌にもヒスパニック系の人が多いし、どこでもスペイン語が聴こえる。建物もメキシコ風。


ここはバスや電車が通っていて、観光名所には公共交通機関の利用で行けるところが比較的多い。もちろんアダムの母校に行くのは絶対ムリだけど。


オールドタウンの伝統的なレストランでメキシコ料理のブリトーを食べる。二人組が私たち席に来て「ベサメ・ムーチョ」を歌ってくれた。娘はこの歌を知らないそうだ。
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あ、でもどんな歌もアダムと比べるとね。アダムに比較される歌手もかわいそうか。。。


アダムのアメアイフィナーレの衣装が飾られているHard Rock Hotelにも行ってみる。
スタイリッシュなシティホテルだ。
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そしてありました、あの衣装が。

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上着もクロコダイルなんだ~
こんな衣装がぴったりはまるのはアダムだけだよね。

これを着てベスを歌い始めたアダムを思い出す。
会場が一瞬静寂に包まれたよね。アダムの歌声にノキアの観客すべてが引き込まれて。
そしてアダム、やっぱり衣装を見ると大きいね。

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娘が「この金ぴかブーツを私物で持ってたっていうだけでもうアダムすごいよ~」
確かに(笑)



ライブの時間が近づいてくる。

お昼過ぎには、ホールの駐車場入り口に十数人のグランバーツたちがアダムの入り待ちをしていた。
今日はアダムにとってもメモリアルデーだ。
ホールは地元オケの本拠地だという。アダムがどんな歌を披露してくれるのか、楽しみ。



私たち親子はこの日のコンサートに備えて、思いっきり肩出しドレスを用意していた
(まじですか?ですよね)
しかし、しかし、である。

サンディエゴは曇り空で寒い。朝の全米の天気予報で最も気温が低かったのがサンディエゴなのだ。
そんなバカな~アメリカ全土の主要都市の中でメキシコとの国境の町サンディエゴが一番気温が低いなんてありえなーい!!!
華氏67℃は20℃を切っている。北のミネアポリスでさえ84℃だというのに。そしてラスベガスは103℃!

この寒さで肩出しドレスはムリ~。
急遽、ネタ(!)で持って来ていた浴衣を着ることに。
浴衣なら下にいろいろ着られるし、絞りで生地がぼってりしていて帯も巻くから意外と温かい。



母娘で浴衣姿になって私たちは隣のコンサート会場へ。すれ違う人々から好奇の視線を浴びる。
早速TVカメラを向けられて、ポーズを取れという注文。
民族衣装を着た日本人がアダム人気を説明する上で面白かったのだろう。

これはユカタでキモノじゃない。これが日本のキモノだと思われたら、
日本の伝統である着物文化に申し訳ない。ホントにゴメンナサイ。


驚くほど色々な人が声をかけてくる。「素敵ね!」とか「写真を撮ってもいい?」とか
ホールの職員のおばさんまで「私は日系なの!」と。
「アダムのファンなの?いやー、日本人の方が賢いわ!!!」なんていう賛辞もあった。
「アダムは日本でも人気なのか?」という質問もされた。娘が「だんだん人気が出てきている」と答えた。

今日の座席は、ホールに設営されている椅子のさらに前の真ん中部分に3列だけ特設されたピット席の前から2列目。しかも一番端で前に席がなく、舞台の両方に設けられたお立ち台がちょうど眼前だ。


そして今もサンディエゴに住むアダムのパパが私の席の何列か後ろにいた。アダムパパは大人気で色々なファンと一緒に写真を撮っていた。私も通路を通ったときに、あいさつをして、「日本から来たんですよ」と言うと「あ、ホントだ、キモノ着てるね~」と笑って一緒に写真を撮ってくれた。並ぶとわかるが本当にアダムパパは背が高い。アダムより大きい。そしてアメアイの頃より少し太って見える。日に焼けた赤い顔だが瞳は知的で優しい。「楽しんでね!」と微笑みかけてくれた。
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ちょうどそのとき、レイラママが現れパパの方に歩み寄って、二人は私の眼前でハグをしたのだ!


それもなんというか、形式的なおざなりのハグではなく、情愛がこもった感じでとても温かくしっかりと。アメアイのハリウッド予選グループ2の最後に投票で勝ち抜けたアダムがSatisfactionを歌い終わった後のときのように。




この二人はアダムが19歳の時に離婚している。この日のライブも座席は会場の左と右に離れていた。パパは今パートナーのエイミーと暮らしていて、エイミーはアメアイのとき家族席に座ってアダムを応援していたし、ホームカミングデーでも移動の車に同乗していた。この日のサンディエゴのコンサートには姿が見えなかったけれど。


アダムの両親が今どういう関係なのか、私にはわからない。
離婚した元夫婦の友人関係はアメリカではごく普通のことかもしれない。
もしかして、アダムのために、円満な関係を演じているかもしれない。
けれど私には元夫婦のこの二人のハグがとても新鮮に映った。


コスタメサのホテルのロビーで友人と私が再会した後、食事をしながら、友人がこんなことを言った。
「ロビーでいろんな人が対面してたけれど、会ってハグをしなかったのは僕たちだけだったよ~。僕にはハグをする習慣は全くないけれど、こちらの人だけじゃなく、韓国や中国からの留学生も皆ハグをするって。だから日本人はおかしい、なぜハグをしない?って言われるんだ。」

確かに彼と私がハグしたらちょっとヘンだ。けれど他の人たちにはハグをしない日本人の方が奇異に映るらしい。
だからアダムの両親のハグには実は深い意味はないのかもしれないが、なんだかほんわかした気分になった。


レイラママとは、それから少しおしゃべりをして一緒に写真を撮ることができた。
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レイラママはアダムが日本に行くことに触れて「日本のコンサートのチケットはもうゲットした? あらよかったわねー!」なんて優しい笑顔で話しかけてくれた。私たちが日本から来たことやアダムの大ファンであることを何度も「sweet!」と言って喜んでくれた。私が手にしていたアダムの日本の写真を「これあなたの?もらってもいい?」と受け取り「アダムに見せるわ!」と。
レイラママは近くで見ても本当に美しい人だ。小柄で小顔で、Tシャツ姿のパパとは対照的に透けたミニのドレスでオシャレしていた。

アダムはパパとママのいいとこ取りだ。パパに似て背が高く、ママに似て美しく、そしてたぶんパパに似て大胆で、ママに似て優しい人柄。加えてどちらにも似ずに歌の才能を天から与えられた。

レイラママに私は「どうかアダムと一緒に日本に来てくださいね、私たち日本のファンはあなたのことも大好きなの!」と伝えた。


アダムが育ったサンディエゴの地で、彼の両親とこんなふうに触れ合えるなんて、なんという幸運なことだろう!そしてアメアイ出身であるがゆえに家族として顔を知られて、息子のファンにこうやってつきあってくれるママとパパは本当に大変に違いない。
ありがとう、心から感謝します!!!



アダムの両親と会った興奮もさめやらぬうちにライブは始まった。


この日のアダムは、ひとことで表すなら「幸せのオーラをまとった男」だった。


10年前、夢を抱いてこの街を去った一人の才能ある青年が
世界にその名を知られるスターとなって故郷に錦を飾る。

ずっと愛して支えて来た家族や旧友や新たに世界中から集まった熱狂的なファンに囲まれて。


この日のアダムは本当に笑顔だった。


何度も「ありがとう、サンディエゴ!」と語りかけた。

アダムにとっての最初の凱旋公演。

私達こそありがとう。こんな場所に一緒に居させてくれて。


今日の席は最前列に等しく、アダムの息づかいさえ聞えそうな距離だった。
カメラを構えてアダムに対峙した私は、目の前にやってきた彼と瞳が合って、
何だかカメラを向けるのが申し訳ないような気がしてきた。

こんなふうにしていないで、今一期一会のこのときを全身で楽しむべきなんじゃないか。

それでもアダムを残しておきたい誘惑と葛藤しながらいくつか動画を撮影した。

今日は私の頭の真上3mくらいの高さから上にスピーカーがある。音響環境としては最悪だ。
私の位置では音がまっすぐ届かない。
ホントに音が良くなくてアダムの歌声がきちんと聴けないのはごめんなさい~

<冒頭VD&DTRH&ROF>


<Sleepwalker>


<Whataya Want From Me>


<Soaked> 今日のタメは本当に長かった


<Sure Fire Winners>



<アンコールの最後 Whole Lotta Love>



今日はコスタメサと客層がちょっと違う。
特にピット3列は大半が熟女グランバーツだ、私も含めて。
何だかレイラママ以外にもママたちが息子の学芸会を見守っているみたいだ(笑)
でも、それって最高に幸せな時間だよね。

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格式あるクラシックなホールで舞台が小さく見えるほどアダムの存在感は格別だ。

サンディエゴに来て良かった。

王の最初の帰還に立ち会うことができた。誰もが待ち望んだ形で。


ライブが終わると午後11時をまわっていたがそれでも大勢のファンが出口やバスのまわりでアダムを待っていた。
今日のアダムは、最後まで笑顔だった。ほんの短い時間だったがM&Gに出てきてサインをしてくれた。
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アダム、幸せだよね。
いや大変か、こんな時間まで出てきて疲れているだろうに。
明日のベガスへの移動もあるのに。

アダムが出てくるまでの間、トミーがずっとファンサービスしてくれていた。
アダムの代わりにトミーに思いきりハグをするファンもいて、何だかおもしろかった。
うちの娘もトミーと写真を撮った。トミー結構背が高いね。
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アダムが去った後のホール周辺には不思議な高揚感が残響のように残っていた。
今日は長く幸せな1日だった。

アダム、あなたに出逢えてよかった。
そしてアダムのパパとママには、「アダムをこの世に送り出してくれてありがとう」

5泊7日4ライブの旅のハイライトが静かに幕を閉じた。

明日のベガスはもう余裕ではじけちゃうぞー






アダムのルーツをたどって故郷サンディエゴへ


今日は今回の旅の中で唯一ライブがオフの日。

5泊7日の旅で4回同じ歌手のライブ。全く自分でもばかげていると思う。
アダムに出逢う前なら、もしそんな人がいることを聞いたら「その人大丈夫?」と言ったに違いない。だからもちろん、今自分がそう言われていることは自覚している(笑)。



オレンジカウンティは治安も良いと友人は言う。東京よりよほど安全だと。

その言葉に励まされて、今日も一人歩き。住んでみたい街として人気のニューポートビーチへ今日はバスに乗って行ってみる。

降りたい場所が近づいたらこのひもをひっぱる方式。おもしろいなー
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ニューポートビーチは驚くほど砂浜が広くて気持ちのいいビーチだ。
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ニースなら、海沿いは一流ホテルが並び、ホテルのプライベートビーチも多い。最も良い場所は特権階級のものという感じがする。

けれどここは、アットホームな感じのこぢんまりした借家が海沿いにたくさんある。

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日本の海の家はなんとなく雑然としていて私はどちらかというと苦手だが、ここはいろいろな施設も整然として開放的だけれどプライバシーも守られている感じがする。

海に入るには気温が低すぎるので、ビーチでくつろぐ人がほとんど。リタイアして1年くらいこんなところで過ごすのもいいなあ。




大学の試験が終わって合流する娘がLAX(ロサンゼルス国際空港)から到着するまでの間、ホテルの近くにあるスタバでWIFIを利用してネットチェック。

アメリカはフリーWIFI環境が進んでいる。今回の旅でも空港やホテルで独自のWIFIを展開しているところがたくさんあった。中でもスターバックスのWIFIは感度も良く使いやすい。

スタバは至る所に存在する。コスタメサは見るからに田舎町だが、私の宿泊したホテルから50mの所にスタバとサークルKのコンビニが並んであった。
そしてアメリカスタバは、お店によってメニューも価格も全く違う。コスタメサのスタバはサンディエゴの半分の価格で飲み物が買えた。WIFI環境のせいか、PCを持ち込んで長居している人も多い。



乗り合いバンのSuper Shuttleに乗って娘が到着。

サンディエゴまで約150kmの道のりを車で送ってくれるという友人の厚意に甘えて、車でコスタメサを後にする。
途中アメリカのリアリティショーの名前にもなっている「ラグーナビーチ」などを散策しながら、車は南へ。



「できればアダムの卒業した高校を見てみたいんだけど。」との私の願いを、教育行政も研究のテーマである友人は快諾してくれて、一路フリーウエイをナビに従いMount Carmel High Schoolをめざす。


アダムが2000年に卒業したMount Carmel High Schoolは、サンディエゴの繁華街から北へ25kmほど入った山中のRancho Penasquitos地区にある。
山中をかなり走って看板が見えた時には、去年のホームカミングデーを思い出して、胸が高鳴った。

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日本の高校からは考えられない広大な敷地にゆったりとした施設。
既に夕闇の迫る時刻となっていたが、施設開放しているのか、プールを利用する親子連れ。
大人のためのサマースクールも開校していて、おそらく英語の授業なのだろう、熱心に指導が行われているのが見えた。

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全米の優秀校の証であるブルーリボンの受賞は、友人によれば価値のあるものだという。

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そのほかにもさまざまな指定を受けていることが表示されていて、この学校が有数の優れた教育活動を行っていることをうかがわせる。
ただし、こちらには受験がないから優秀な生徒を集めているわけではない。その学校がどのような地区に所在しているかと学校自身の努力だけが学校の評価を左右する。


友人は仕事柄、南カリフォルニアのいろいろな学校を訪問しているそうだが、どこの学校でも生徒のdiscipline(規律)が行き届いているのに驚くそうだ。アメリカの学校といえば自由なイメージがあるが、日本よりも遥かに授業規律は厳しく、受験によらずモチベーションを維持させている。それがなぜできるのか、キャリア教育の問題なのか。


この学校で大切なスポーツの試合には必ず国歌を歌い、皆に知られていたというアダム。
音楽の先生がインタビューに答えて、「最も才能のある生徒だった」と称賛したアダム。
けれど友達が少なかったというアダム。そんなアダムを「大人になったら少し人と違うことに皆あこがれるようになるし、そういう人の方が人気があるものだ」と励ましたというパパ。





あのホームカミングデーでパレードしたフィールドを探すが、広すぎてなかなか見つからない。友人があきらめずに職員に聞いてくれて、ようやく斜面を上りたどり着いた。


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ここだ。


大勢の人々の熱狂と歓喜に包まれ、オープンカーでパレードし、レイラママが涙をぬぐった場所。
Black or Whiteを歌い「人と違うことなんか気にするな!」とメッセージを後輩に送ったアダム。
水着姿で飛びついた女性に「You Rock!!!」と笑ったアダム。母校の誇りとなったアダム。





今は静かにフィールドを走る数人の人影のみ。

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私は大きく息を吸った。


この場所から10年前、ストロベリーブロンドでちょっと太めだけど抜群に歌のうまいアダム・ランバートが、ブロードウエイで成功する夢を抱いて巣立っていったんだ。




アダムの体重が100kgを超えていたことは自らアメアイの公式質問で答えていたが、その体重はこちらではちっとも珍しいことではない。
TVでは、太りすぎに注意しようとのコマーシャルが頻繁に流されるそうだが、とにかく多くのアメリカ人は食べる。平均の摂取カロリーがおよそ日本人の1.5倍。私はこちらでは2回の食事で満腹。それもいつも残してしまう。日本では決して少食の方ではないのに。

セレブはジムに通って体を絞り、体重を維持する。レイラママは中年アメリカ女性としては例外的に細いが、足は筋肉質で、たぶん鍛えているんだろう。



サンディエゴのライブ会場であるSymphony Hallの名を冠したシェラトンホテルに到着したときには、すっかり日が暮れていた。


映画「トップガン」でトム・クルーズが食事をしたという名物レストラン「Kansas City Barbeque」でハンバーガーを食べて、友人とはここでお別れ。

ありがとう、本当にお世話になりました。大学院のプログラムがあるのに、毎日私につきあってくれて。
ライブのためにアダムの予習もしっかりしてくれた。



いよいよ明日はアダムが故郷に錦を飾るメモリアルデーだ。
一夜明けてコスタメサでの2日目のレビューをUPします


今日はコスタメサの2日目。


友人を待つ間、LAからも観光客がツアーで来るというショッピングモール「South Coast Plaza」までおよそ4キロの道のりを歩いて行く。


コスタメサでは公共の交通機関を利用することが難しい。オレンジカウンティ地区をカバーしているOCTAバスが運行されているが、時刻表を見ると1時間に一本くらいでしかも間隔だけで時刻が書かれていない。タクシーもほとんど走っていない。


アメリカは道路のスケールも大きく、ちょっと隣と言っても遠い。

歩き始めてすぐに私は道行く人が全くいないことに気づいた。私はどう見ても車にも乗らずにとぼとぼ道を歩く怪しいアジア人だ。

私は旅に出るとどんなところにもよく歩いて行くので歩くのは苦にならないが、この国は本当に人々が歩いてどこかに行くということが少ないのだろうと思う。

NYやLAのような一部大都会を除き、車がなければ身動きが取れないようだ。


友人が車で私を救出(!)してくれて(ここまで歩いてきたと言ったら驚いていた)、
カリフォルニア大アーバイン校や宿舎を見学する。

日本では考えられないほどゆったりとして恵まれた施設で緑の手入れが行き届き(夏ほとんど雨の降らないため定期的に散水しているそうだ)
宿舎にはプールやジムも完備している。

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おかげでシュワちゃん率いるカリフォルニア州は大赤字だそうだが、教育にかけるコストの大きさには感心させられる。


人工の湖の見えるレストランで名物のハンバーガーとシェイク(シェイクは1人前を二人でシェアしたが、あらかじめおかわりが用意されていて、日本のマックシェイクの4杯分はある)を食したのち、ライブ会場のAmphitheatreまで送ってもらった。


ちょうどオリアンティのライブが開始されていて、今日の方がチケットの売り出しが早かったこともあり、まさに満員の会場は熱気に包まれていた。

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こういう会場にも車椅子の人が何人もいる。これがこの国の懐の大きさだと思う。そしてどんな場所に行っても車椅子のマークのついた駐車場はほとんど空いていて、日本のように明らかに該当車ではないだろうスポーツカーが停まっていたりすることはない。


いよいよアダムの登場だ!この画面に会場のボルテージが上がる!
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今日はサークル席の端で私の前には誰の席もないはずだが、なぜか前には立ち見のように人が立ちはだかっている。なんでそこに立つの?だけど、こういう寛容さもまたこの国なんだろう。

舞台に近すぎてすぐそばにスピーカーがあり、音響環境としてはあまり良いとは言えないが、
アダムの距離が近くて、あのアダムの大きな体全体から出るオーラを感じることができる。


ツイッターパーティで、アダム自身が実際に会って彼の背の高さに驚く人が多いと言っていたが、アダムは本当に体格が良い。全てが大きく見える。とにかく物理的にも印象的にも彼の体は大きい。
堂々たる体躯の王様の風格なのだ。彼の元に喜んでひれ伏さずにはいられない。


今回はアコースティック以外は音が割れてしまってます、スピーカーが近すぎて~なので比較的音のましなものをUP

<FEVER> 


<Whataya Want From Me> HD動画


<Soaked> HD動画です~ このときのアダム、本当に美しい



この日のアンコールは2曲、Mad Worldも Whole Lotta Love 素晴らしかった!!!こちらもHD動画





今日のアダムは、一言で言えばプロフェッショナルだった。

昨日はママやパパやニールや旧友がいて、何となく甘えたようなリラックス感があった。

今日は「プロとして昨日とは違ったステージを見せるよ!」という気概が感じられた。

アメアイの時もリハと本番で必ず歌い方を変えて、最後のおまとめ映像がリハのものであることを視聴者にバラしてしまう番組泣かせのアダムだったが、
やはりここぞというところでアレンジを変えて私達を決して飽きさせない。


今日の私の一番好きなアダムの写真 
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闇からくっきりと浮かび上がるアダムの自信に満ちた表情と笑顔が
「愛でつながっているんだ」というアダムの言葉とともに深く意味をもって私に迫ってくる。
アダム、ホントにスターになったんだねー

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アダムは舞台の引き際もさっとしていて、個人ライブらしくないところがある。これはミュージカルで培った習慣なのだろうと思う。
いろいろな意味でアダムの舞台はウエットさがなくプロっぽい。ショウマンシップが徹底している。そこがまたカッコイイなと思う。



コスタメサ会場は収容人数も多くチケット代金も安かったためか、またオレンジカウンティの大学町のためか、若い人が本当に多かった。
地元のお祭りの中に溶け込んだ、リラックスしたイベントだ。
アダム、2日続けてこの大会場の満員の観客を感動させてくれてありがとう!



この日はM&Gにも出てきてくれたようだ。逢えた人よかったね!!! 羨ましい~!!!



ホテルまで歩いて帰ると同じ宿に金ピカのアクセサリーで着飾った私よりひとまわりは上だろうと思われるグランバーツのご婦人と、おそらく台湾からのファンの母娘さんと一緒になった。台湾のファンの人はお手製のアダムバッヂをリュックに付けていた。
アダム愛は世界中に広がっているんだなー


コスタメサから初日のライブレポをお届けします~

コスタメサは、一夜明け快晴です~ 想像していた以上に涼しく(日中気温17℃!)、爽やかなカリフォルニアで、ここで育ったアダムのライブに立ち会い、思ったのはやはり


アダムはカリフォルニアドリームを体現



costa mesa のamphitheatre は8,500人収容の巨大な野外シアター

まだ日の落ちないここカリフォルニアには、それこそ国籍も人種も性別もたぶんセクシュアリティも異なる老若男女が一人の若者を見るために集まっていました。

地元の人々も楽しみにしているオレンジカウンティフェアの一つとしてのライブイベント


ここオレンジカウンティは、アダムが「学ぶものは何もない」と5週間でドロップアウトしたカレッジのある大学群の街


そんな一つカリフォルニア大アーバイン校の大学院に職場から派遣されている友人がライブにつきあってくれました。


周囲には巨大な駐車場があるのですが、とにかく壮絶な待ち行列

私達は早々にあきらめて、ホテルの駐車場に車を置いて歩いて会場入り。


OCフェアのお祭りムードも手伝ってか、会場全体が華やかに浮き立つ感じ!わおー!

グッズ売り場にも人だかり
$chachaのバカンス



「日本からもどのくらい人が来るの?」と半ばからかい気味に訊ねる友に

「うーん、10人くらいはいると思う」と答えていたら

入場口に並んだとき、私達の前は日本の若いカップル!

「間違いなく12人目みたいだね?」と友人も爆笑


会場では、英語以外の言葉もいくつか聞こえてきました。

中学生くらいの黄色い歓声も多かったし、もちろん年配の男女も。

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日がすっかり落ちてアダムのライブが始まる頃には本当に満員になって
振り返ってこれを見ているだけで、私は何だか胸にこみ上げるものがありました。
アメアイのツアーはともかくも
アダムの単独ライブではこれまで最大規模の観客
レイラママは泣いちゃったかもなーと、母の心境になってしまったのでした~



今日のアダムはまさに古代ローマのコロッセオに君臨する王よろしく威風堂々でありながら、やんちゃでお茶目でリラックスムード

そしてママやパパや親しい友の前でカリフォルニアドリームを叶えて凱旋


王様アダム
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夢追い人アダム
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やんちゃアダム
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情熱の人アダム
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昨夜から動画をUPしようとしているのですが、フルハイビジョンで撮影したら、ホテルの無料の無線LANではとてつもなく時間がかかり、ファイル圧縮を変換して再び作業
長いIIHYは、YOUTUBEがまだファイル処理中と出ます。
ソニーコードにひっかからないように日本語でUPしようなんて姑息なことを考えたのがいけなかったかな?

とりあえず、FEVER をUPしたので、乗せておきます。IIHYはまた後ほど~


全くトミオったらアダムを挑発してるしー


追記
やっとIIHYの動画を処理し終わったので、貼り付けます
削除されないように別チャンネルを作って日本語でUPしたんだけど、大丈夫かな?




一時間のライブはまたたく間に過ぎ去り、アンコールがWLLだけだったこともあり、
本当に短く感じました~
アダムが登場してから、全員が立ちっぱなし、

今日は普段にもまして、歌のアレンジが利いていたような~
アダムは、常に進化せずにはいられないのだと実感しました。


そして忘れてはいけないオリアンティもかっこよかったですよ~
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そしてアリソンがいなかったのが残念 今夜に期待しましょう!


祭りのあとも会場には名残惜しそうなムードが漂い~
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あ、そうだ、ライブ中にチュロスを買って食べたのです、予想通り甘かったけどできたてで温かくて冷えてきてたから美味しかった~

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ライブが始まる前に時間があったので、友人が近くのハンティントン・ビーチに連れて行ってくれました~
ここは、LA近郊では最も日本のサーファーに知られるビーチだそう
近くUSオープンが開催されるとの掲示もありました。

まさに「カリフォルニア ドリーミング」の世界

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夕日を受けながらのんびり釣りを楽しむ人もいて
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大道芸人もあちらこちらに
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ライブの後に食事をしながら、友人に、こちらに来て最も驚いたことは何かと質問しました。

彼はちょっと考えてから
「もちろん教育の制度から何から驚くことはたくさんあるけれど、何よりも、どこに行っても人々が陽気で寛容で親切なことかな。しかも子供たちはしつけが行き届いている。そしてみんなこの国のことを語る、この国が好きなんだ。その愛国心にいろいろと考えさせられる。」と言いました。


それを聴いて、私は、西海岸の空気があのアダムをはぐくんだのだと何となく納得してしまったのでした。


アダムを知るまで、遠い旅はヨーロッパ一辺倒で、ほとんど関心をもてなかったアメリカという国を
私はもっと知りたいという気持ちになってきました。

あと数日、ライブだけでなく、アダムを生んだこの国をしっかりと見て帰りたいと思います。



今夜も頑張るぞ-!!!