今日の午後は
ケアマネ先輩が会社まで来てくれて
弟①と3人で1時間くらい話した。
それはまた別の時に…
弟①の高校の先輩だから
話が脱線し出すと際限なくなる……のを
3人とも何度も必死に堪えて笑
真面目な話をしたよ。
いやはや、だねぇ
認知症の父との日々を書いています
父の通うデイサービスでは
ほとんど毎日
クロスワードパズルや四文字熟語の問題
(ネットや本からのコピープリント)
を解く時間があるらしい。
脳トレかな?
部屋のあちこちに
その残骸が置いてあって
捨てないのでどんどん増えていく。
今週の夕飯時は椅子に座るときから
「釈迦に……釈迦に……」と
つぶやいていたキョワイ
来るぞ来るぞ…と思いながら
無言で配膳してると
「なぁ、
釈迦にせっぴょう
ってな、
知ってるか?」
と真面目な顔で言う。
「うん、釈迦に説法ね。知ってるよ」
「釈迦にせっぴょうな、
お前、どんなときに聞いた?
俺初めて聞いたわ」
どんなときって、ムズいわ
「ウソやん、絶対どこかで聞いてるって。
忘れてただけだって」
「そうかな?
今日意味も聞いたんだけど
忘れちゃったな。
どんな意味だった」
「えぇぇぇ?えっと……
お釈迦様って仏教を開いた最高峰の人やん?
その人に向かって教えを説くって
あんたどないなん?てこと?そんな感じ?」
(だいぶ適当ごめんなさい)
「そうだよなぁ、そうだわ、そんな感じ
今日もそう聞いたのに、もう忘れるんだわ
釈迦にせっぴょう……」
「釈迦に説法ね」
「そうそう、せっぴょう…(違)
それと似たような言葉ってあるか?」
なんなん?
何の時間?
そりゃあるやろ、と思い出そうとするけけど
あれ、出てこない
え?豚に真珠とか弘法も筆の誤りとか
全然意味違うやん
ワタシは父に背を向けてスマホで速攻ググった。
何食わぬ顔で披露しようとした姑息な娘
<検索結果>
孔子に論語
河童に水練
他
いや、知らんて使わんわ
父は新しい言葉を教えてくれてありがとう、と
デイから帰ってきたそうな。
でも速攻忘れてしまった自分にガッカリ
なんとか思い出そうとしていたみたい。
以前にデイサービスの方に電話で
父の様子を聞いたときも
「パズルとかね、いつもお仲間と一緒に
仲良く解いてらっしゃいまして
その、メンバーがいない金曜は
寂しいみたいですね」と。
真剣にみんなで助け合いながら
クロスワードとかやってる姿を想像すると
ちょっとホッコリするな。
父は
このお仲間の方たちの名前も
最近忘れてしまうらしく
自分のノートに
長方形を書いて
その周りにいくつか苗字が書き込んである
自分のところは○印
席がいつもきまってるんだね
「(名前を忘れられて)気分を悪くするかもしれんけど
こうするしかないな…」
とつぶやいてた。
そうね、こういう人だったな。
努力すごくするの。
今週は頭が冴えてるほうだと思うが
今の自分を保つのに必死なんだとわかる。
なんとなくこの話思い出して書き始めたけど
毎日、こんな会話でいいじゃんね。
できないことを注意したり
何度も聞くことにイラっとしたり
しゃべるのさえ億劫だったり
会話がとげとげしくなるのは
ほぼ冷たい娘のワタシのせいだけど
こんな内容なら、いくらでも話せる。
(注会話中のワタシは特に笑顔でもありません)
ブログで読んだり知り合った方々が
介護する親や義親となごやかに過ごせるように
工夫したり努力したりガマンしたり
寄り添ったり
喧嘩腰でもどこか温かい会話があったり
何でそんなことできるのかな
みんな、人間ができているのだな
とずっと思って尊敬しているけど
これならワタシでも
できるんじゃないかな、って
ちょっと今思ってる。
不毛だろうが、トゲトゲよりずっといい、と。
寝耳に水
なんか違うな
棚からぼたもち?
ハテ………
あ
目から鱗か?
まぁ、ワタシの脳トレにもなるわね