先月の真夜中の異常行動と、薬。⑤ | 長女Aは、夢を見る。

長女Aは、夢を見る。

長女A(満50歳)
父と同居を始めてみた。

大学生の息子×2
父の愛犬
ワタシの愛猫

楽しいことばかりじゃないと
重々考えてのことだったけど

想定以上の毎日に
もう笑うしかないわけで。

いや、ほんとは泣いて怒ってばかりだけどさ。

 

 

 

 

 

GW直前、

東京に住む弟③に

「今ちょっといい?」と

父の薬の相談、

「今、外だけど、LINEなら大丈夫だよ」と

返ってきたとき。

 

 

後で聞いたのだが

ワタシへの帰省のお土産のために

入店のために必要な整理券を並んで取って

待っている途中だったそうだ。

 

 





ワタシが最近

この方の作品を知って、集めたい!

って言ってたのを、覚えてたの

可愛いねぇ悲しい

16歳年下だと

35の立派なオッサンでもそうなる。

 

 

 

 

 

認知症の父との日々を書いています

現在、要介護1認定の父(77)との日々

 

認知症?と気づく少し前からのこと

レビー小体型認知症と診断を受けたあとのこと

今の日常のどーでもいいこと

 

書くことで

何かが変えられたらいいな、って

思ってるんでしょうね、ワタシは。
 

 

 

 

 

 

そのときの弟③との話の中で

今は薬を飲まない、となったあと

 

 

次の診察まで6週間あって

6週間後に

「薬は出てましたけど、

心配なので飲みませんでした」で

いいのかどうか、って話になって

(メンドクサイ姉⇒ワタシがね)

 

GW明けに前倒しで予約をとって

医師に話をしてくるか、ってことにした。

 

 

 

それが先週の受診なのだけど。

 

 

 

予約の電話の際

精神科の受付の方に説明してたら

 

 

「は?出された薬を?

飲んで何かあったんじゃなくて

自分の判断で

一度も?飲んでない??むかつき

 

 

って雰囲気になってアセアセ

 

 

あ、やっぱり、そうなるんですNE?

 

 

ってなってたら

 

 

「ちょっとお待ちくださいむかつきムカムカ

 

 

で、別の女性に電話口で代わり

 

 

次の方は優しく

「お父様と一緒に受診してくださいにっこり

だったので、ホッとアセアセ

ワタシだけではやっぱりダメなのね。

 

 

 

先週の金曜、受診したら

電話の内容は医師にとおっていなかったようで

 

「今日はどうされましたー♪」

 

って感じだったにっこり

 

 

そして、薬のことは、それで大丈夫

ということだった。

全然いいんです!って

わざわざそのことで

来てくれたんですねびっくりと…

 

 

頓服的に使っても

この量なら問題ないらしい。

ダメだとネットで見てたのでアセアセ


 

やはりワタシの

思い詰めすぎだったのか昇天

 

 

 

 

 

挨拶して診察室を出ようとしたとき

 

 

それまで俯き黙って話を聞いていた父が

急にニコニコしながら

 

 

「じゃ、今日はコレを取ってもらって…デレデレキラキラ

 

 

とギプスの腕を先生に差し出す。

 

 

どんなタイミングで

誰に出しとんねん真顔それが認知症か

 

 

この先生は違うよ!

まだ取れないよ!

と、ワタシが退出を促す。

 

 

「なんだそれで来たんじゃないのか真顔

 

 




その日の父は、朝から険しい顔をしていて

病院に行くのを直前に言ったときも虚ろ、

眉を動かしただけで

「そうだったかな…」

としか言わなかった。

 

 

診察室で先生に腕を出したときだけ

急に笑顔を作り

また、無表情に戻った。

 

 

帰りの車も無言で


ワタシは考える。



 

時刻は11:40

 

 

滑り込みでご迷惑かもしれないが…

 

 

何も告げずに

整形のクリニックにギュンと車を飛ばす。

 

 

父はまったく気づいていなかったが

駐車場に車を停めて

家ではない…ハテ?となり

 

 

「ここか!連れてきてくれたのか!」

気づいた模様。

 

 

「今日はギプス取れないからね!

診てもらって、見通しを聞くだけだよピリピリ!」

 

 

土曜日の受診の予定を

一日早めただけだ真顔

クリニックだから予約いらないからね。

 

 

前回、大学病院の整形からの

レントゲン画像に

かなり楽観的な見解で

父を喜ばせたクリニックの先生。

大学病院の先生は、慎重すぎるんじゃーとかねw

 

 

 

 ギプス期間短縮、の

淡い期待を抱いていたが

 

 

紹介状の内容と(認知症の具合)

父がまた急に浮かれて話す内容、

「イヌをつい抱っこしちゃってぇデレデレ

そのときは痛いねデレデレの様子から

 


 

これは簡単に外したらマズイかもな、と

思ったらしく。

 

 

父の願いは却下となり

ワタシには

「まぁ、小さい子どもと一緒ってことでタラー

理解してないと、動かしちゃうもんね~」

と、小さい声で。

 

 

包帯だけキレイにしてもらって…

 

 

先生に必死で食い下がる父は

 「そんな馬鹿な!

俺はね、昔ハシゴから飛び降りて

足を折ったときも

何にも固めずにそのまま治したよ!」

というワケわからぬ話を繰り返し



その後は、無理だとわかり

また無表情に戻る。



そして、家まで帰り

仕事に向かうワタシに

「行くのか…」とつぶやいた。





虚ろなときは、廃人のよう

覚醒したときは、まるでこども。




目の前で見ているのは、どちらも父だが

父ではなかった。