運転案件は継続中 ~父と同居の息子たち①~ | 長女Aは、夢を見る。

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長女A(満50歳)
父と同居を始めてみた。

大学生の息子×2
父の愛犬
ワタシの愛猫

楽しいことばかりじゃないと
重々考えてのことだったけど

想定以上の毎日に
もう笑うしかないわけで。

いや、ほんとは泣いて怒ってばかりだけどさ。

 

 

 

 

 

 

急に暑くなっちゃって昇天

 

事務所内はエアコンとアイスコーヒーで

一気に夏気分じゃないか。

 

 

こうして

男性軍の冷房設定温度 VS 事務員(ワタシ)の冷え症

が始まり

無駄な抵抗はやめて

ワタシは足元のヒーターをつけるという

 

無駄な電気料金を使う季節が始まる

 

 

地球環境ごめんなさい

 

 

 

 

 

 

認知症の父との日々を書いています

現在、要介護1認定の父(77)との日々

 

認知症?と気づく少し前からのこと

レビー小体型認知症と診断を受けたあとのこと

今の日常のどーでもいいこと

 

書くことで

何かが変えられたらいいな、って

思ってるんでしょうね、ワタシは。
 

 

 

 

 

 

 

なんかつらつら書いてたら長くなったので

先に謝っときます予防

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立て続けに大きな事件簿を記録する父だったが

普段の様子は

一日の中でも波があって

日によっても違う。

 

それは

レビー小体型認知症の特徴でもあるらしい。

 

 

そして、父の車の運転に対する気持ちも

浮上しては落ち着いたりして

時々ワタシたちを困惑させる。

(現在進行形)

 

 

 

 

自分の運転の記憶が戻らず

何度もあきらめて車の鍵を手放したはずなのに

ある日急に

 

おじいちゃん「そろそろ車の運転をさせてもらいたいニコニコ

とニコニコ言い出すのだ。

 

やっぱり車がないといろいろ不便だしな、と。

 

 

それはそうですが、あなた真顔

 

 

という気持ちに毎回なるが

 

 

とりあえず

「今運転はできるとは思えないけど

そういえば、免許証って見つかった?」

とズレた感じで聞いてみる。

 

 

「そうだよなーアレ(免許証)がないとマズイよな」

 

 

車を運転できなくなった頃、紛失した父の免許証。

ここで再発行への道はスルーするのが

娘(ワタシ)のずっちーやり方。

 

 

 

 

 

 

弟①ともそうやってやり過ごそうと話していたのだ。

ずっちーなぁ

 

 

これでまたしばらくあきらめて

時間は過ぎるのだが

 

 

 

そのときは、10月11月の事件続きの頃

とても不穏な顔つきで現れた父が

思いつめた様子でワタシに車の運転を迫った。

 

 

この家から出ていかないといけない

ひとりで生活する

それには車が必要だ、と言う。

 

 

いつもと違う父に

それでもワタシは

また真正面から真顔で答えてしまう。

 

 

ひとりで生活、って

ちゃんと考えて言ってる?

 

 

そんな笑顔のまったくない会話の中に

長男(20)が帰ってきた。

 

 

「ママ、言い方キツイよ」

 

 

そうだね、わかってる。

もっと言い方あるし、意地悪いよね。

この後も何回か「ママ」と制される。

 

 

「ジィジは、とりあえず、出てくとか言わないで?

まず車の運転がしたいんだよね?」

 

おじいちゃん「そうだな」

 

「で、免許証をなくしちゃったんだよね?」

 

おじいちゃん「そうだ」

 

「運転をするかしないかは

ママたちとまた相談するとして

免許証は再発行をすればいいんじゃない?」

 

おじいちゃん「おぉ、それな。簡単にできるのか?」

 

「簡単じゃないけど、できるでしょウインク

ちょっと待ってね?調べるから」

 

 

長男のちゃんと話を聞くという姿勢が

父の表情を一瞬で柔らかくしていくのを

目の前で見ている。

 

 

スマホで再発行の手順を調べて

長男がひとつずつ父と確認していく。

 

 

今まで医療証や国保の保険証をよく失くして

そのたびに区役所の窓口に行けば

すぐ発行してもらっていた父。

 

 

おじいちゃん「そういうわけにはいかんのだなぁ」

 

「必要な書類があるからね。

マイナンバーカードがなければ、住民票と…

いろいろあるな!申請用の顔写真もいるよ驚き

 

 

それに加えて、父は緑内障の治療をしていて

目が見えにくくなっているので

70歳を過ぎてからは、免許更新できるかどうかを

ずっと心配していた。

 

 

「わかったウインク俺、電話で聞いてみるわ」

 

 

再交付受付の時間や持ち物、手数料、流れ

父が心配してる検査や試験はないこと

を確認し、父に説明する。

父が「ちょっと待って」と紙にメモをする。

 

 

ワタシは黙って座ってふたりの様子を見ていたが

それでも

再発行にはハードルがいくつもある。

 

ワタシが平日仕事を半日休んで

車で送迎する、というか付き添えば

何の問題もないのだけど。

 

 

地域の再発行をする運転免許センターは

車で行けば20分ほどだが

父がひとりで行こうとすれば

最寄りの地下鉄駅まで歩き、5駅ほど乗って

終点の駅にある区役所の分所で住民票を発行してもらい

運転免許センター行きのバスに乗る。

 

 

住民票も個人番号が記載されていないもの、とか

発行のための必要なもの、とか…

 

 

でも、そんなことも

全部スマホで調べてメモさせて

 

「ジィジ、いつ行く?

俺、平日学校とバイトあるから…」

 

と日程の調整も始める長男。

一緒に付き添うつもり?

 

 

おじいちゃん「いやぁ、〇〇(長男)にそこまでさせられんよ!

俺、ひとりで行けるさニコニコ

ありがとな!」

 

と父は言い

 

そしてワタシに

 

おじいちゃん「おい、〇〇はいつの間に

こんなにしっかりしたんだ?

頼りになるやないか!

何歳になったんだ?」

 

 

と、嬉しそうに聞く。

もうワタシに話を切り出したときの

不穏な父はいない。

 

 

「20歳だよ真顔

 

 

「20歳ポーン!?いつの間に!?

俺、あいつに

祝い渡したか!?

祖父っぽいこと言うじゃない~

 

 

もらったいただいたわ。

家から、って弟①経由でな。

 

 

 

話が無駄に長くなってるね凝視ごみん

 

 

 

結局ね、父はこの運転免許再発行を

平日にひとりで完遂したの。

運転免許証への執念がそうさせたんだと思う。

 

 

なんだかイキイキしていたから

ひとりでも大丈夫な気はしてた。

 

 

 

平日のワタシがいない翌日の昼間に

ちょうど長男が出かけるところ

父が区役所に電話をかけていたらしい。

 

住民票を取るのに

必要なものを確認したかったみたい。

 

 

でも、父の問い方も要領を得ないし

「少々お待ちください」って

何度も係を変わってだいぶ待たされたようで

 

父が「どんだけ待たせるんだムキーびっくりマークって

怒っちゃったらしいのね。

まぁね、テンションも上がってるし

認知症で怒りやすくなってるわ。ごめんなさい。

 

 

それを長男が見てて

父が電話を切ったあと

 

 

「さきほど電話で問い合わせた

〇〇〇〇の孫なんですが」

 

 

と同じ窓口に電話したらしい。

 

そしてその態度を謝り

祖父が今日、今からひとりで窓口に行きます

△△の目的で住民票が必要ですので

よろしくお願いします

と、伝えたらしい。

 

 

その後、父が区役所に行ったらね

 

「○○〇〇さんですねニコニコ

お孫さんからお話うかがっております」

ってすぐに保険証とかを確認して

発行してくれたと。

 

父、嬉しそうだったなぁ。

区役所の方、お手数おかけしました。

 

 

この日は行くのを聞いてたので

仕事中GPSで追い

途中、電話も何回か入れながら。

まぁ、帰りは勝手にまたタクシー使ったのは

どうかと思うけどね真顔

 

 

 

この結末にはオチ(?)があって

 

 

ごめんね、もう少し。

 

 

その日、ワタシが仕事から帰宅すると

父がいそいそとキッチンにやってきた。

 

 

即日交付された新しい免許証を手に

発行までの冒険を楽しそうに話したのだけど

 

 

センターで撮影した免許証の自分の写真に

 

「俺、こんなおじいちゃんの顔なんだ~」

と言ったあと

 

おじいちゃん「これは

運転できるようになるまで

お前預かっててくれるかニコニコ

 

とワタシに免許証を渡してきた。

 

 

 

満足、したんだ…真顔

 

 

 

 

ということで

今、父の運転免許証はワタシが保管している。

 

 

そして、ちょいちょい

「そろそろ運転できると思う」と申告してくる。

 

 

 

あれ

会話となりゆきはこのまんまなんだけど

長男のこと良すぎな印象になってない?

 

お伝えしたいことは山ほどあるけど




今日はさすがに指差し