今週の「わたしに従ってきなさい」
2コリント2:11
そうするのは、サタンに欺かれることのないためである。わたしたちは、彼の策略を知らないわけではない。
「大いなる偽り者」(英文)1987年10月、ジェームズ・E・ファウスト、十二使徒定員会
このテーマを選んだ大きな理由は,「サタンに欺かれることのないためである。わたしたちは,彼の策略を知らないわけではない」(2コリント2: 11) と語ったパウロに倣い,若人のために警告を与えることです。私たちは,世の狡智についてあまり知識を持たない若人が,サタンの誘惑や欺きから自分自身を守ることができるように願っています。サタンのやり口に精通しているなどというつもりはありませんが,私は自分自身やほかの人々の生活の中に,サタンの働きや影響力を見てとったことが何度かあります。
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皆さんの中には,サタンの誘惑を感じたり,その声を聞いたことがないというような人がいるでしょうか。多くの場合サタンの誘惑は理にかなった正当なものに思えます。サタンの誘惑の声は,耳に快く響き,私たちの心をそそります。厳しいところや耳ざわりなところはひとつもありません。もし悪魔の声が不愉快なものであったら,人々の耳目を引きつけたり,誘惑することはできないでしょう。
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私たちの心に強く訴えかけてくるサタンの言葉には,次のようなものがあります。「そんなことはだれでもしてる。」「それをしてもだれも傷つけないから大丈夫。」「自分で正しいと思ったら,それが正しいことなのだ。」「今はそれが流行なのだ。」こうした狡猾な方法を用いるサタンは,まさしく大いなる偽り者と言うにふさわしい存在です。私たちは皆,心の中にひとつのブレーキシステムを持っています。それは,私たちがサタンに従って悪の道を遠くまで進まないように,ブレーキをかけてくれます。私たちの心にささやきかける静かな細い声こそ,このブレーキシステムにほかなリません。しかしひとたびサタンに負けると,ブレーキオイルが漏れ始め,ブレーキの利きが悪くなったり,全然役に立たなくなったリします。
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C・S・ルイスは,また次のように書いています。「善良な人間は誘惑がどのようなものかまったく知らない,などという愚かな考えが人々の間に広まっている。これは明らかな偽りである。誘惑の強さを理解できるのは,誘惑と戦う人だけである。……誘惑の風の強さは,それに立ち向かっていって初めてわかる。誘惑に負けて倒れている人にはわからない。」(「純粋なキリスト教の信仰」p.124)
予言者ジョセフ・スミスは,自分自身の体験から次のように言っています。「人が主に近づけば近づくほど,主のみこころの成就を妨げようとする力が強くなる。」(オルソン・ホイットニー「ヒーバ-. C・キンボールの生涯」p.132)
しかし,サタンの力を恐れるあまり萎縮する必要はありません。すきを与えなければ,サタンは私たちに対して力を振るうことはできないのです。サタンは本当は憶病で,私たちに確固とした心構えがあれば退却してしまうのです。使徒ヤコブはこう勧告しています。「そういうわけだから,神に従いなさい。そして,悪魔に立ちむかいなさい。そうすれば,彼はあなたがたから逃げ去るであろう。」(ヤコブ4: 7) 私たちから話しかけなければ,サタンといえども私たちの心の中を知ることはできません。ニーファイも,サタンには義人の「心を支配するカがないと言っています。(1ニーファイ22: 26参照)
