苦難の中で忍耐強くありなさい。あなたは多くの苦難を受けるからである。しかし、それに耐えなさい。見よ、わたしはあなたの生涯の最後まで、あなたとともにいるからである。
「求め,そして行動する信仰」2021年10月、ヘンリー・B・アイリング、大管長会
10代のジョセフ・スミスには,心から求める祈りに神がこたえてくださると信じて,神に問いかける十分な信仰がありました。与えられた答えが世界を変えました。ジョセフは,罪から清められるにはどの教会に入るべきか知りたいと願いました。そして受けた答えにより,これまで以上に問い続け,始まったばかりの啓示の流れに従って行動するように促されました。(ジョセフ・スミス—歴史1:13-26参照)
皆さんも恐らく,この大会で同様の経験ができるでしょう。皆さんには,答えを求めている質問があります。少なくとも皆さんには,主の僕たちを通して主から答えを得ることを期待できる十分な信仰があります。(ヘブル11:1;アルマ32:21参照)声に出して話者に答えを求める機会はありませんが,愛する御父に祈って尋ねることはできます。
わたしは自分の経験から,皆さんの必要と霊的な備えに応じて答えが与えられることを知っています。必要とする答えが,皆さんやほかの人の永遠の幸福にとって重要である場合,答えを受ける可能性は高くなります。しかし,そのような場合でも,―ジョセフ・スミスのように―忍耐するように告げられることもあります。(ジョセフ・スミス—歴史1:53参照。教義と聖約24:8;121:1-8も参照)
イエス・キストを信じる信仰により,主の贖罪の効力を通して心が和らげられた経験があるなら,皆さんは,祈りの答えとして御霊のささやきをもっと感じられるようになるでしょう。わたし個人の経験では,心が穏やかで,主の御心に従おうという気持ちでいるとき,現実の声である静かな細い声を心ではっきりと認識します。その謙虚な気持ちを最もよく表す表現は,次の言葉です。「わたしの思いではなく,みこころが成るようにしてください。」(ルカ22:42)
この啓示のプロセスこそが,この大会でキリストの教義と呼ばれるものを教える話者の話に皆さんが耳を傾ける理由なのです。(2ニーファイ31章;3ニーファイ11:31-39参照)啓示は,わたしたちがキリストの教義を自分の心に取り入れて生活の中で実践しようとする度合いに応じて与えられます。
