そこで主なる神は、水の面に約束の地に向かって吹く激しい風を起こされた。そのために、船は追い風を受けて海の波の上を運ばれて行った。
そして船は、砕ける山のような波と、激しい風によって生じたすさまじい大暴風雨のために、何度も海の深みに沈められた。
さて、彼らの船は深みに沈められても、皿のように透き間がなく、ノアの箱船のようにしっかりして水が漏らなかったので、彼らは少しも水による害を受けなかった。そこで彼らは、海の深みに沈むと、主に叫び求めた。すると、主は船を再び水面に引き戻された。
そして、船が海上にある間、風は一度もやむことなく約束の地に向かって吹き続けた。そのために、彼らは追い風を受けて進んだ
「霊的な能力」2019年10月、ミッシェル・D・クレーグ、中央若い女性会長会
ニーファイ,ヤレドの兄弟,モーセはそれぞれ海を渡る必要がありましたが,それぞれ違う方法で渡りました。ニーファイは,「材木を入念な造りに」(1ニーファイ18:1)こしらえ,ヤレドの兄弟は,「皿のように透き間が〔ない〕」(エテル6:5-8参照)船を造り,モーセは,「海の中のかわいた地を行」(出エジプト14:29)きました。
それぞれが自分に合った個人的な指示を受け,それを信頼して行動に移しました。主は従う人のことを心に留めておられ,ニーファイの言葉で言うなら,「主が命じられることには,それを〔わたしたちが〕成し遂げられるように主によって道が備えられて」(1ニーファイ3:7)いるのです。ニーファイは,「the way」ではなく「a way」と言っています。〔訳注—「the way」の場合,特定の道のことを指し,「a way」の場合,道は複数ある可能性を示している。〕
主が備えられた「道(a way)」が自分の期待する道と違うからといって,主からの個人的な用向きを逃したり,拒んだりしてはいないでしょうか。
……
御父の御心を求め,御心を行うことが日々の生活のリズムになるなら,皆さんは確かに,変わるよう,悔い改めるよう導かれていくことでしょう。
