そこで、わたしの悲しみが再び戻ってきた。わたしは、彼らのための猶予の日が、この世的にも霊的にも過ぎ去ってしまったことを知ったのである。わたしの民が、何千人も自分たちの神に公然と背いた状態で切り倒され、糞のように地の面に積み上げられているのを見たからである。このようにして、三百四十四年が過ぎ去った。
「十分に固い決意をもってわたしのもとに戻って来〔なさい〕。わたしは〔あなた〕を癒そう。」2010年10月、パトリック・キアロン、七十人
モルモン書の中でアンタイ・ニーファイ・リーハイの民は,決して再びに対して武器を取らないと聖約し,自分たちの武器を捨てて地中深く埋めました。しかし彼らはそれ以上のことをしたのです。「彼らは義にかなった民とな〔りました〕。」なぜなら「彼らは謀反に使う武器を捨てて,もはや神と戦わ」(アルマ23:7)なかったからです。彼らの改宗は非常に完全で深いものだったので,彼らは「二度と道を踏み外〔しませんでした〕。」(アルマ23:6)
しかし,改宗する前の状態を思い出してください。彼らは,聖文にある「公然と神に背く者」(モーサヤ2:37;アルマ3:18。モルモン2:15も参照。)のような生活をしていました。「神の性質に反して行動してきた」ので,反抗心のために「幸福の本質に反する状態」(アルマ41:11)で生きることを強いられていたのです。
謀反に使う武器を捨てたとき,彼らは主の癒しと平安にふさわしい者となりました。わたしたちも同じようにすることができます。救い主の言葉にわたしたちの心は安らぎます。「彼らがわたしに対してその心をかたくなにせず,強情でなければ,彼らは心を入れ替えるので,わたしは彼らを癒そう。」(教義と聖約112:13)皆さんもわたしも「立ち返って悔い改め,十分に固い決意をもってわたしのもとに戻って来る……ならば,わたしは〔あなた〕を癒そう」(3ニーファイ18:32)という招きを受け入れることができるのです。
この奇跡的な癒しは,次のような状態とは正反対のものです。「わたしたちが自分の罪を覆い隠そうとしたり,自分の高慢,自分のうぬぼれた野望を満たそうとしたり……するとき,……天は退き去り,主のは深く悲しむ。」そしてわたしたちは一人残されて「とげのあるをけり,……神と戦う。」(教義と聖約121:37,38)
兄弟の皆さん,わたしたちは偉大な医師,救い主イエス・キリストの足もとに来るときにのみ,癒しとを見いだします。謀反の武器(それが何であるかはそれぞれが知っています)を捨てなければなりません。罪,虚栄心,高慢を捨てなければなりません。世に従い,世から尊敬され称賛されたいという願望を捨てるのです。神と戦うのを止め,何もためらうことなく,心のすべてを神にささげなくてはなりません。そうすれば神により癒され,罪という毒針から清めていただくことが可能になるのです。
Christ healing the blind by Jorge Cocco Santangelo
