そのとき、父は、御自分の民が彼らの受け継ぎの地に戻されるように、道を備えるためにすべての国民の中で業を始められる。
「防御と避け所」2006年10月、ボイド・K・パッカー、十二使徒定員会
わたしたちは,邪悪な黒い雲に覆われた世界で家族を養うという難題に向き合っています。教会員の中には,不安を感じ,次のように考える人がいます。
すべての邪悪なものから身を隠す場所はあるのだろうか。避け所となる安全な町や州,国は,どこかにあるだろうか。おおむね,答えは「いいえ」です。防御と避け所は教会員が現在住んでいるところにあります。
モルモン書にはこう預言されています。「そのとき,父は,御自分の民が彼らの受け継ぎの地に戻されるように,道を備えるためにすべての国民の中で業を始められる。」(3ニーファイ21:28)
一般社会から教会に加わり,戒めを守って神権を尊び,活動に参加する人々は避け所を見つけています。
何週間か前に開かれた会合で,七十人会長会の一人であるロバート・C・オークス長老(中央ヨーロッパのNATO空軍の元大将兼司令官)が,第二次大戦が終了したときのことを話してくれました。1945年9月2日に東京湾に停泊していた戦艦「ミズーリ」の艦上で,10か国が協定書に署名したのです。わたしたちの幾人かは,当時アジアにいました。オークス長老(大将)はこう語りました。「今日の状況を見ると,わたしたちを取り巻くテロや邪悪との戦いを終結させるために,そのような会談を開催することや署名を行うことなど想像もつきません。戦争の本質が違います。」
たとえ敵対が終わらなくとも,恐れる必要はありません。啓示で預言された敵対という戦争は,現在も続いています。わたしたちは幸せで前向きに生きる必要があります。恐れるべきではありません。恐れは信仰と対極を成すものです。
