このように、祭司たちは人の子らに神の戒めを教えて、彼らも神の安息に入ることができるようにするため、この聖なる召しによって召され、神の聖なる位の大神権に聖任されたのである。
「信仰と神権の誓詞と聖約」2008年4月、ヘンリー・B・アイリング、大管長会
神権の奉仕活動で出会う度に「おばあさんの具合はいかがですか」と声をかけてくれる一人の神権者がいます。皆さんもこの神権者のようになることができます。わたしの知っているかぎり,彼はわたしの義理の母に会ったことがないはずです。しかし,彼はどこからか,義理の母が病気で,高齢であることを聞いていました。神権者を通して神の御み手てが差し伸べられていることを知り,妻とともにどれほど慰めと安らぎを得ているか言葉に表せません。いつも聖約を心に留めて,垂れている手を上げ,重荷を背負う人々に手を差し伸べるなら,神権者として集まる度に,彼のように人々に良い影響を及ぼすことができるでしょう。そのようにして,永遠の家族の一員となるために必要とされる資質をはぐくむのです。
ほかにもできることがあります。神の御言葉を自分のためだけに学ぶのでなく,主イエス・キリストの使者として全世界に出て行くために学ぶのです。福音を教える力が増し加わると,御父の子らを集める僕となることができます。これによってもう一つの祝福がもたらされます。この世か来るべき世で万一自分の家族の中で失われた羊を連れ戻す必要が生じたとき,今思っているよりももっと大きな力を得られる,ということです。
主はアルマ書第13章6節の中でそのすばらしい祝福について述べておられます。「このように,祭司たちは人の子らに神の戒めを教えて,彼らも神の安息に入ることができるようにするため,この聖なる召しによって召され,神の聖なる位の大神権に聖任されたのである。」
皆さんは,次の約束に基づいて,神権の務めを立派に成し遂げられるという確信を持つことができます。
「そして彼らは,聖霊によって聖められ,衣を白くされ,神の御み前まえに清く,染みのない状態になったので,罪を見て忌み嫌うのを禁じることができなかった。このように清められて,主なる神の安息に入った人々は大勢おり,非常に多くの数に上った。
さて,わたしの同はら胞からよ,あなたがたもその安息に入れるように,神の御前にへりくだり,悔い改めにふさわしい実を結んでほしい。」(アルマ13:12-13)